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マロニエの木蔭

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作詞:坂口 淳、作曲:細川潤一、唄:松島詩子

1 空はくれて丘の涯(はて)
  輝くは星の瞳よ
  なつかしのマロニエの木蔭に
  風は想い出の夢をゆすりて
  今日も返らぬ歌を歌うよ

2 彼方遠く君は去りて
  わが胸に残る瞳よ
  想い出のマロニエの木蔭に
  一人たたずめば尽きぬ想いに
  今日もあふるる熱き涙よ

3 空はくれて丘の涯に
  またたくは星の瞳よ
  なつかしのマロニエの木蔭に
  あわれ若き日の夢の面影
  今日もはかなく偲(しの)ぶ心よ

《蛇足》 昭和12年(1937)リリース。

 萩原朔太郎の詩「ふらんすへ行きたしと思へども ふらんすはあまりに遠し……」(『旅上』)に見られるように、戦前の日本のインテリの間には、フランス、とくにパリへの強い憧れがありました。この歌は、そのシャンソンぽい雰囲気が受けて、戦前のインテリたちにとくに好まれたようです。

 松島詩子は、ほかにも『喫茶店の片隅で』などシャンソン風の歌をいくつか歌っています。

(二木紘三)

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コメント

いつも嬉しく 拝聴しております 有難う御座います 
第2節の第2連は 残る痛みよ ではなかったでしょうか 
知ったかぶりで ごめんなさい

投稿: まだ夢見る男 | 2008年1月23日 (水) 19時49分

まだ夢見る男様
以前も同様のご指摘がありましたが、2番の2行目については、「残る瞳よ」と「残る傷みよ」の2パターンがあるようです。
時雨音羽編『日本歌謡集』(社会思想社)や『全音歌謡曲大全集1』(全音楽譜出版社)では「残る瞳よ」になっていますが、「残る傷みよ」としている歌集もいくつかあるようです。私としては「残る瞳よ」のほうが好きなので、どちらがオリジナルか判明するまでは、このままにしておきます。

投稿: 管理人 | 2008年1月24日 (木) 10時46分

1997年3月発行の松島詩子大全集の歌詞集によると
1937年3月発売のレコードは 残る瞳よ でした 
戦後1946年5月発売のレコードは 残る痛みよ だったそうです

投稿: まだ夢見る男 | 2008年1月25日 (金) 18時58分

まだ夢見る男様
大変貴重な情報ありがとうございました。

投稿: 管理人 | 2008年1月25日 (金) 22時27分

この歌はダンスがついていて、歌とのコラボレーションが上手く行くようです。着眼点がいい歌だと思います。

投稿: M.U | 2008年6月 2日 (月) 21時00分

マロニエの(何の事)、木陰(なんて読むの)こう言う時代
になってしまいましたが、どうしても残って欲しい名曲です。

投稿: 海道 | 2008年9月30日 (火) 14時13分

 「マロニエ(何の事)」と言う時代を嘆かれるコメントに眼が留まり、一筆啓上する次第です。
 私の知るマロニエの並木をご紹介します。若い人に人気のある街だそうですが、東京の新宿から京王線で二十数分、聖蹟桜ヶ丘駅前の川崎街道に沿って約一キロ、道路両側にマロニエの街路樹が連なっています。然し、此処で若者達が松島詩子の歌の雰囲気を感じ取るかどうかは、私に知る限りでは有りません。

投稿: 槃特の呟き | 2008年10月 1日 (水) 00時01分

近年、「雨のタンゴ」(小野由紀子 唄」が当たって演歌ファンの間で大ヒットしましたが、彼女が「マロニエの木陰」を、もし新曲のよう宣伝してリリースしたら、また大ヒットするのではないでしょうか。

松島詩子さんには失礼なコメントですが、私はクラシックに裏打ちされた松島さんのほうが、演歌調になりがちな小野さんより、タンゴを歌うには良いと思います。

でも、「雨のタンゴ」が流行るなら、「マロニエの木陰」も小野さんからリリースすればきっと売れると思います。

投稿: 吟二 | 2009年8月12日 (水) 21時52分

雨のタンゴは良い歌ですね。小野由紀子は「他人船」を
歌った歌手だったと記憶しています。期待を込めてリリースを望みます。

投稿: 海道 | 2009年8月13日 (木) 07時43分

先日、私がボランティアで主催します歌の会で上田へ遠足をしました。
上田市の郊外に「国際音楽村」があります。
大きな緑の木にピンクの花が咲き、とてもきれいでした。
職員の方に聞きましたら、
「マロニエです」と教えていただきました。
みんなロマンティックな気分でした。

投稿: タンタン | 2011年6月 6日 (月) 19時15分

山口県柳井市に「松島詩子記念館」があります。明治時代に出来た地方銀行の本店がこの記念館。彼女の舞台衣装など相当な数の遺品が展示されています。彼女は若い時地元の女学校で音楽の先生をしていましたが、歌手への夢捨てがたく上京・・・・。
レトロな建物で彼女の格調高い歌声を聴くのも素晴らしく、しばしの休憩にもってこいです。白壁の町並みもきれいですが是非ここへもお立ち寄りを! 蛇足ながら入館無料です。

投稿: argon | 2011年8月31日 (水) 23時51分

 マロニエの花、ほんとに知らないですよね。先般近くのバラ公園にいきました。4~5Mの木にピンクの花がついていてとてもきれいだったので、市の公園課にメールで問い合わせをしたところ、「マロニエの花」という返信がありました。丁寧な文面で恐縮しましたが、ありがたく自分の知識かのように会う人に紹介しています。
 気がついたら市の他の公園にもありました。街路樹や公園に適しているのかもわかりません。木陰がいい具合に広がっています。

投稿: 今でも青春 | 2014年6月 8日 (日) 21時32分

今でも青春様
 ご覧になられたのは「アカ花西洋トチノ木」だろうと推察します。梅雨間近に総体が神楽鈴の様な穂状花を沢山咲かせます。実も生らせますが、普通の橡の実のように食用にするか否かは存じません。

投稿: 槃特の呟き | 2014年6月 8日 (日) 23時27分

槃特の呟きさん仰るアカバナトチノキを、今でも青春さんはご覧になったんでしょうね。サポニン含みの樹種ですから、昔は剥いた(欧州種)果実を洗濯器に入れたそうです。流水に長時間さらし、毒抜きすると、日本特産種のように食べられる…、いかがでしょうネ。

小ぶり樹で閉鎖花の赤い色をわずかに見せる北米種と、トチノキと同じ大木で豪華な花付き”馬+栗”(英語でホース・チェストナット)名のバルカン出自の欧州樹木の交わりによる結果がアカバナ。両親の積極面を反映して人気ある街路公園樹。

マロニエは茶色果実を意味するフランス(塾)語と思います。凱旋門から続くシャンジリーゼー大通り両側を飾り、そのパリイメージが「マロニエの木蔭」に反映しているように感じられます。”セイヨウトチノキ”の木蔭、ウマグリの木蔭、、そんなタイトルならば戦前のインテリたちを魅了しなかったのではないでしょうか。

投稿: minatoya | 2014年6月10日 (火) 06時25分

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