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2007年8月13日 (月)

鯉のぼり

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


文部省唱歌

1 甍(いらか)の波と 雲の波
  重なる波の 中空(なかぞら)
  橘(たちばな)かおる 朝風に
  高く泳ぐや 鯉のぼり

2 開ける広き 其(そ)の口に
  舟をも呑(の)まん 様(さま)見えて
  ゆたかに振う 尾鰭(おひれ)には
  物に動ぜぬ 姿あり

3 百瀬(ももせ)の滝を 登りなば
  忽(たちま)ち龍に なりぬべき
  わが身に似よや 男子(おのこご)
  空に躍(おど)るや 鯉のぼり

《蛇足》 この歌は大正2年(1913)に、音楽の教科書『尋常小学唱歌(五)』に掲載されました。

 明治から大正にかけて作られた文部省唱歌は、作者を明示しない方針で教科書が編纂されたため、作詞者・作曲者不明の作品がほとんどです。わかっているのは、のちの調査で判明したものだけです。
 この歌も、作詞者はわかりませんが、作曲者は、『浜千鳥』『靴が鳴る』など優れた童謡・唱歌で知られる弘田龍太郎だとされています。

 地上には、家々の瓦葺きの屋根が波のように続いており、空には雲が波打っている。その間の空を朝風に吹かれて鯉のぼりが泳いでいる――というみごとな叙景歌ですが、ことばがむずかしいためか、近年はあまり歌われなくなりました。
 鯉のぼりの歌といえば、「屋根より高い鯉のぼり……」を思い浮かべる人のほうが多いようです。

(二木紘三)

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コメント

町内の老人クラブで週一回皆で童謡・唱歌を歌っています。その元になるのが二木先生のこのページです。
同じ曲を歌っていますが、大分新鮮味が欠けてきましたので、戦前、戦後の流行歌の一部を採り上げようと考えています。
以前のように、絵がついていれば尚嬉しいですが。
ありがとうございます。

投稿: 池田 勝美 | 2008年3月30日 (日) 16時47分

ふーむ、鯉のぼりの歌・・30代の男性です。記憶に残っている小学生低学年のときを思い出す懐かしい歌がこれ、ずっと気になっていたのです。大抵の人は、"屋根より高い・・・"を思い出すのが腹立たしくやや幼稚くさく思えたもの。だが、こうして好きなほうの鯉のぼりが釈然と出ているのを発見して最高にうれしいー・・

投稿: トンブクツー | 2008年8月 4日 (月) 00時36分

鯉幟の歌に二通りありました。もう一つは屋根より高い鯉幟の歌です。歌ってみてやはり、甍の波・・・の方が歌詞もメロディーも好きです。日本列島どこに行ってもまだまだ鯉幟がその頃になると天高くはためいています。日本の原風景でしょうか。この歌と一緒に風景を残したいです。波路。

投稿: 波路 | 2008年8月 4日 (月) 21時02分

ときどきお邪魔しています。
いつも感謝しながら聴かせて頂いています。
これからもよろしくお願いします。
先生もお体にお気を付けください。

投稿: 稲塚タカ | 2009年5月 5日 (火) 20時57分

古希を過ぎてオカリナをはじめました。
季節柄、この曲を吹いてみましたが、これがなかなかの難物。
メロディパートはなんとかなったが他の2パートはお手上げ。付点8分+16分で1拍の連続でリズムの取り方が難しい。
sswでpcに歌わせようとしたが、機械も手こずっているみたい。小節におたまじゃくしがキチンと入らず、飛び出してる。
困ったもんです。
 譜面だけでは難しくこのページでメロディを
憶えてやっています。助かります。

投稿: 野夫 | 2009年5月26日 (火) 02時10分

「屋根より高い・・・」よりも、こちらのほうがずっと好きです。
父は歌が上手でした。この歌の「我が身に似よや男子と」のところが、はっきりと耳に残っています。

投稿: 川口雄二 | 2014年5月22日 (木) 08時15分

鯉のぼりが躍るのを見ると、つい、♬ヘトイロハーロイロトロイー♬と口ずさみます。戦時中の小学校でこの歌はドレミファソラシドでなく、(初めて)ハニホヘトイロハの音名で教わりました。先生の思いつきか、文部省の方針だったのかどうか、後に、軍事教育に関係があった(潜水艦乗組員が敵艦のスクリュー音を聴きわける)という話を聞いたことがありますが、果たしてどうでしょう。ともあれ、続けていれば多少音感が成長したのかも知れませんが、「鯉のぼり」だけだったためか、音痴のままです。

投稿: dorule | 2017年5月 4日 (木) 13時40分

 五月晴れの青空に 元気よく泳ぐ鯉のぼりをみると「よくぞ 男に生まれける」と思います。
 私も「やねよりたかい こいのぼり ・・」より
 
  「甍(いらか)の波と 雲の波
   重なる波の 中空を・・」が 好きです。

 子供の日には 公園に遊びにきている園児・小学生の前で「鯉のぼり♪」を草笛演奏します。
   当日の晴天を願っています。 

投稿: けん | 2018年5月 2日 (水) 11時17分

 毎年、五月晴れの空に泳ぐこいのぼりを眺めては、同じ思いがします。
<発想力が凄い‼︎ >
 我が家の近郊辺りでこいのぼりを見ることができたのは、昭和30年前後まででした。映像でみたり、この季節旅行に行った時しか見られませんが、<想像力が凄い‼︎> とつくづく感心してしまいます。1番から2番までの歌詞の通りです。世界を見渡してもこんな風景があるでしょうか。嬉しくなってしまいます。💕

投稿: konoha | 2019年5月 5日 (日) 09時52分

日本語の美しさを感じる歌ですね。今日も青空高く泳ぐ鯉のぼりを見ました。やっぱり横並びの鯉よりも高く空に泳いでいる鯉のほうが美しく立派に見えますね。特に田舎の緑の中を泳いでいる鯉の美しさは世界に広がっていって欲しいと思います。世界中の子どもの成長を願って、青空に高く泳げ緋鯉よ、真鯉よ!!

投稿: ハコベの花 | 2019年5月 5日 (日) 16時46分

子供の頃家の前に大きな竹竿が立てられ鯉のぼりが二匹あげられて泳いでいた覚えがあります。子供でしたから鯉のぼりのお祝いの意味は知りませんでしたが、なぜかワクワクし嬉しかった思いがよみがえります。村で他に鯉のぼりがあげられている家はなかったように思います。その時のワクワク感が尾を引いて、毎年鯉のぼりはあげるものと思っていたのですが我が家で鯉のぼりがあげられたのはその時だけでした。
このことは以来私の人には言わなかった疑問でした。どうしてもう鯉のぼりをあげないのだろう。あの鯉のぼりはどうなってしまったのだろうか。押し入れの奥にしまい込まれているのだろうか・・・大きくて立派な鯉でした。

今推測してみますに、私が5歳の時のお正月、弟が産れました。鯉のぼりはその時のお祝いだったのかもしれません。

母の生前にそのことを聞いておけばよかったなぁ、と今では悔やみます。そしてあの鯉のぼりはどうなったのか。知りたいです。

投稿: yoko | 2019年5月 5日 (日) 18時54分

ハコベの花さま
 鯉のぼりが紛争地帯に翻ったら、目をみはり、ドンパチをしていることが馬鹿らしくなりますよね。おとぎ話です。でもそうなったらいいですね。            


投稿: konoha | 2019年5月 6日 (月) 13時10分

畳いっぱいに広げられている鯉を家族の皆でみている情景が思い浮かびました。数畳にも渡る大きな鯉でした。以来ずっと今度はいつ上げるのだろう、と毎年思っていました。いまふと気づいたのですがあの鯉は借り物だったのだろうなぁ、と思います。男の子が生まれた家に持ちまわして使われていたのではないか、と・・・
そういえばあの鯉のぼりの太くて大きくて長い柱、とてもお母さんとお婆ちゃんの二人で立てられたとは思えません。

この時期旅をして屋根より高い鯉のぼりが泳いでいる風景に出会ってみたいのですが、もう難しいのでしょうね。見ればきっと、あっ、男の子が産まれたんだ、と嬉しくなるでしょうね。

お母さん、お婆ちゃん、僕も弟も無事大人になりました。屋根より高い鯉のぼりをあげてくれてありがとう。

投稿: yoko | 2019年5月 8日 (水) 08時56分

yokoさま
 今で言う<シェア>ですね。村中で男子誕生を祝ったのですね。良い行事でしたね。
もと女の子の私から見て、女子誕生の年は鯉のぼりは空高く泳いだのかなあと思ってしまいます。鯉のぼりは男の子のものだからそんなことないなあ😢きっと。(笑)

投稿: konoha | 2019年5月 8日 (水) 10時04分

 『こいのぼり』は幼稚園で、この文部省唱歌『鯉のぼり』は小学校5年の時に習いました。 七五調4句で文語体の力強い歌詞ですね。       小学5年生にとっては、文語体の歌詞は少々難しくはありましたが、勇壮なメロディなので、とても楽しく唄ったことをおぼえています。      子供の頃、我が家も含めてまわり近所はみな借家所帯で、裕福な家は一軒もなく、鯉のぼりが泳ぐ光景は身近なものではありませんでした。
 男兄弟4人いたのですが、結局我が家の屋根の上では一度も鯉が泳ぐことはなく、それでも、どこか遠くから聞こえてくる、あの孟宗竹の先に取り付けられた矢車のカタカタと回る音が、私はとても好きでした。
 今年の長い連休中、どれほどの数の鯉が中空を泳いだのでしょう。
 一度でも、自分の庭先でおおきな鯉のぼりが空高く泳ぐ光景を目にすることができたyoko様は幸せだったと思います。

投稿: かせい | 2019年5月 8日 (水) 16時58分

私の近所では、最近鯉のぼりが空高く泳いでいる光景をとんと見かけなくなりました。
考えてみると、周囲は殆ど爺ちゃん婆ちゃんばかりで、賑やかな子供達の声やあかちゃんの泣き声など、まったく聞こえないところですから仕方がありません。

それよか、よく見かけるようになったのは、巾12~13mの川に2列も3列も並べて鯉のぼりが渡してある光景です。近くのスーパーのイベント らしいけど・・。
17~8年くらい前に、鹿児島県伊佐郡菱刈町に住んでいる友人のところで、2~3日お世話になった時、川幅100mはあろうかと思われる川内川(せんだい川)に物凄い数の鯉のぼりが何列も渡してある光景に、目を見張ったことがあります。

でも、やはり・・・家の庭先の竹さおに 風になびく真鯉と緋鯉が風情があっていいですね。

投稿: あこがれ | 2019年5月 8日 (水) 22時48分

古い記憶がよみがえってきました。幼稚園からの帰り道、角を曲がり、我が家と鯉のぼりが見えてくるのが楽しみでした。
いつも今日こそ元気よく泳いでいるだろうか、と期待していました。しかし鯉はいつもだらりとぶら下がっていただけでした。風がなかったんですね。がっかりしていました。
そんなことがあったとふいに思い出されました。

投稿: yoko | 2019年5月10日 (金) 08時41分

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