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別れの曲

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作曲:Fryderyk Franciszek Chopin

日本語詞1:堀内敬三

春の日 そよ風
花散るみどりの丘
(こずえ)を楽しくわたる
鳥のかげよ いずこ
野路(のじ)には木枯し
別れの雲は暗く
過ぎし日 心にいだきて
はるばる寂しく越え行く山や川
せめてもわれとあれ
忘れじのわが歌 わが歌


日本語詞2:水口幸子

花深きこの庭
草萌ゆるかの丘よ
やさしき夢語らいし友よ
いざさらば
今日こそさだめの
別れの日となりぬ
いまこそかたみに祈らん
親しき命につきせぬ幸あれと
さらば わが友よ
いざさらば さらば さらば

《蛇足》 1829年~1832年に書かれた『作品10のエチュード(練習曲)集』12曲のうち、3番目の曲(エチュード第3番ホ長調op.10-3)
 12曲のうちでも、最も叙情的で美しく、知名度・人気がとりわけ高い名曲です。ショパン自身、「私はこれほど美しい旋律を書いたことがない」とフランツ・リストに言ったと伝えられています。

 『別れの曲』という題名は、作曲者によるものではなく、日本でつけられた題名です。
 昭和10年
(1935)、『La Chanson de L’Adieu(別れの歌)』というフランス映画が日本で公開され、大ヒットしました。フォン・ボルファリ監督作品で、ヨーロッパでの公開は、前年の1934年。
 ショパンの初恋の人コンスタンチア・グワドコフスカとの悲しい別れを描いたこの映画では、劇中『エチュード第3番ホ長調op.10-3』が流れ、多くの観客に強い印象を与えました。
 ここから、日本ではこのエチュードが『別れの曲』と呼ばれるようになったと言われます。

 なお、フォン・ボルファリ監督は1931年、同じ物語をドイツで『Abschiedswalzer(別れのワルツ)』として制作してしています(日本未公開)

 写真はショパンの生家の庭にある銅像です。

(二木紘三)

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コメント

何時も楽しませてもらっています ほかのDTMも聞きますが なんと言っても先生の曲が最高です その流麗さは比べ物がありません 特に前奏・間奏等が目立って主メロディが埋もれがちな他の作品に比べ 主メロディを浮き立たせる前奏・間奏の技で カラオケ好きには楽しめます どうぞ何時までもお元気でよい曲をお聞かせください      Y.N

投稿: Y.N | 2008年2月26日 (火) 18時43分

 昭和22年(1947)清水高等商船校の学生寮で、級友が姉さんから習ったと言うこの歌を合唱しました。
「過ぎにし春の日、若草萌ゆる野に、君よ、共に語りし言葉。
 思い出の溢るる、彼の日を。(中略)
 誓いしその声、み空に駆け行き、果敢(はか)なきみ姿や、
 永遠(とわ)にぞ、忘れずや、若き日の夢。」

投稿: 末廣照男 | 2008年5月 9日 (金) 19時17分

映画『別れの曲』は昭10年の日本公開だったのですか。私が高一だった昭39年、音楽の女性先生が若いころこの映画を見た感動を熱く語っていました。ショパンを演じた俳優がすてきだったと。大学一年だった昭42年、英語の先生が若いころ見た『未完成交響楽』で受けた感動を語っていました。トーキーになって間もないころで、映画の中でシューベルトの名曲の数々をふんだんに味わうことができたと。私自身はまだビデオ時代に入る前に、NHKの教育テレビで『会議は踊る』などとともにこれらを見たことがあります。

投稿: 乙女座男 | 2008年8月31日 (日) 23時45分

昭和24年私が19歳の頃、大倉経済専門学校の学生寮で覚えた詩は、記憶は定かでありませんが次のようでした。
「別れ行く 今宵よ 星よせめて輝け やさしく
 また会い見る日はいつ 我知らず
 すべては捧げん 変わることなき心 このうた
 あふるる涙に今なお偲ぶは
 君と在りしあの日頃の 忘るまじ 花の君
 匂えるいとしの面(おも)わよーー」
78歳になった今も、週一度は大きな声で歌っています。

投稿: 湯澤甲雄 | 2008年12月15日 (月) 16時18分

青春日記
その歌があったことを、ここにきておもいださせて
いただきました。うる覚えで唄ってみましたが、
正しいのかどうか定かではありません。
歌を聞いていた過去にひき戻っている自分が
いました。ありがとうございます。

投稿: 花田 隆 | 2010年10月 9日 (土) 17時28分

はじめまして。
私のおじいちゃんが、学生の頃、
先生から教えていただいた歌詞で
別れの曲を歌いたいが、全部思い出せないと
毎日とても寂しそうにしています。
今日も覚えている部分だけで、何度も歌って思いだそうとしていました。

なんとか歌詞がわからないかと探していたら、
こちらで、末廣照男さんが書かれている歌詞が、
おじいちゃんが歌っているものと同じでした。

「過ぎにし春の日、若草萌ゆる野に、君よ、共に語りし言葉。
 思い出の溢るる、彼の日を。(中略)
 誓いしその声、み空に駆け行き、
 果敢(はか)なきみ姿や、
 永遠(とわ)にぞ、忘れずや、若き日の夢。」


中略になっている歌詞の部分を教えていただけないでしょうか。どうかどうか宜しくお願いいたします。

投稿: 並川 涼 | 2011年2月16日 (水) 22時15分

並河 涼さま。もう半世紀も前の学生時代の事で、いろいろメモの類を捜して見ましたが、見あたりませんでした。
中略部分の記憶がもう霞の彼方です。お赦し下さい。

投稿: 末廣照男 | 2011年8月13日 (土) 19時09分

「別れの曲」「別れの歌」「惜別の歌」「葬送曲」。     自分が逝く時に流して欲しい曲は「あれもこれも」と沢山希望があるが、私はフランク・ミルズの『詩人と私』が一番いいかなぁ…、と思っている。軽いテンポのポップス曲だが、女性のスキャット部分も美しく、気に入っている。穏やかに昇っていけそうな気がするのだが……。
 このショパンの「別れの曲」は気品が有り過ぎちゃって私には恐れ多いような気が……。

投稿: かせい | 2016年6月18日 (土) 01時12分

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