名月赤城山
(mp3制作:二木紘三)
作詞:矢島寵児、作曲:菊池博、唄:東海林太郎
1 男ごころに男が惚れて 2 意地の筋金 度胸のよさも 3 渡る雁(かり)がね 乱れて啼いて |
(別バージョン) 1 男ごころに男が惚れて 2 しのぶ浮世は山また山の 3 (左と同じ) |
《蛇足》 昭和14年(1939)。
国定忠治を主人公にした歌。
『国定忠治』は、『瞼の母』や『一本刀土俵入り』などと並んで、旅芝居一座の定番でした。その芝居でよく流されたのが、この歌か、やはり東海林太郎が歌った『赤城の子守唄』でした。
私が小学生のころ(昭和20年代の末ごろ)まで、毎年、秋の取り入れが済んだ時期を見計らって、旅役者の一行が村にやってきました。
やくざや侍、町娘などに扮した役者たちは、太鼓を打ちながら、興行の開催を触れ回った途中、今はもうなくなってしまった私の生家の南庭でお茶を飲み、招待券を置いて、また宣伝を続けるのが慣わしでした。
子どもたちは、彼らのあとをワイワイいいながらついて回ったものでした。
(二木紘三)
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訪問者の感想等

コメント
小学校時代従兄弟の隣の敷地で旅芝居の興行が定期的にありました。
その時の座主と銭湯で一緒になり”坊や見においで”と言われたのを
憶えています。従兄弟と一緒に見に行き踊りが始まりこの曲がかかり
舞台にキャレメルを投げたのを憶えています。昭和26-27年の
風景です。
投稿 akichan | 2007年10月22日 (月) 00時24分
大変懐かしい曲ですね。子供の頃、旅芝居の役者さんがこの歌に乗って踊っていた姿が、懐かしく思い出されます。今こうして二木先生の演奏で聴いてみると、あらためてその旋律の美しさ、ことに序奏や間奏の美しさに魅了されます。
ヤクザの股旅物を歌うのに、タキシードと蝶ネクタイは無いだろう、シューベルトの歌曲じゃあるまいし。若い頃の私はそう思っていましたが、今は違います。
ピンと背筋を伸ばし、名月赤城山もむらさき小唄も同じクラシックだという姿勢を、愚直なまでに貫いた東海林太郎。「矜持」という言葉がこれほど似合う人物を、私は寡分にして知りません。
そういう意味で、東海林氏のあの凛とした矜持は、私達に大切な何かを教えてくれているように思います。
投稿 くまさん | 2008年5月12日 (月) 19時23分