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無法松の一生

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:吉野夫二郎、作曲:古賀政男、唄:村田英雄

1 小倉生まれで 玄海育ち
  口も荒いが 気も荒い
  無法一代 涙を捨てて
  度胸千両で 生きる身の
  男一代 無法松

2 今宵冷たい 片割れ月に
  見せた涙は 嘘じゃない
  女嫌いの 男の胸に
  秘める面影 だれが知る
  男松五郎 何を泣く

3 泣くな嘆くな 男じゃないか
  どうせ実らぬ 恋じゃもの
  愚痴や未練は 玄海灘に
  捨てて太鼓の 乱れ打ち
  夢も通えよ 女男(みょうと)

《蛇足》 昭和33年(1958)8月に、コロムビアから発売。
 A面がこの曲で、B面には『度胸千両』という別の曲が入っていました。

 『度胸千両』は、今日、『無法松の一生(度胸千両入り)』として歌われている曲の「空にひびいたあの音は……」と同じメロディで、それが独立した曲としてB面に入っていたわけです。

 昭和56年(1981)夏に、『無法松の一生』と『度胸千両』とを合成した『無法松の一生(度胸千両入り)』がリリースされてからは、1番から3番まで同じメロディで歌うこの原曲はあまり歌われなくなりました。
 しかし、このヴァージョンの1番のあとの間奏には捨てがたいものがあるし、歌詞では、2番が無法松の恋の本質を最もよく表したものだと思います。

 写真は阪東妻三郎が松五郎を演じた戦前のオリジナル版の1場面。

(二木紘三)

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コメント

この曲大好きです。「度胸千両入り」ばかり聞いていましたし、歌っていました。
こちらのヴァージョンの間奏、捨てがたいと言われて聞き入っています。
そうですね。おっしゃるとおりですね。

投稿: てんてん | 2011年8月 4日 (木) 17時48分

私の故郷、九州小倉の唄です。住んでいたころは、この唄はそんなに好きではありませんでしたが、離れて41年もたった今では、懐かしくてしかたがありません。今は、関東の茨城県で、福島原発の放射能雰囲気下で定年百姓をやっています。作った野菜も子供や孫達には送りたくありません。全国に54基も原発がある今では、どこに行っても同じでしょうけれども、平和な昔に戻りたい。

投稿: 竹永尚義 | 2011年8月 5日 (金) 16時39分

昭和33年に三船敏郎主演の「無法松の一生」が公開されたとき、おそらく日本中がこの映画の話題で持ちきりでした。私が小学校2年生の時でした。そのとき父がこの映画をぜひ観るように何度も勧めてくれました。実際に観たときの感動は今でもよく覚えています。俥引きの松五郎が陸軍大将に「お前の行く先はちゃーんとわかっちょる」と云ったり、「わしは泣き虫は嫌いだ。今までに一度しか泣いたことはない」と託された陸軍将校の幼子を諭したり、初めから終わりまで息つく間がないくらい緊張の連続でした。圧巻は祇園太鼓の暴れ打ちの場面です。翌年の正月映画の三船話題作「隠し砦の三悪人」を連れて行ってくれた父はひと月後に心臓病で亡くなりました。この二作品が生き方に大きく影響しているような感じがします。どんなに強いものにも負けない反骨心、弱いものへの労りの気持ちや優しさ、逆境でも希望を捨てない強かさ 歌を聴きながら映画のシーンを思い浮かべて父を偲んでいます。

投稿: bunchan | 2013年7月 3日 (水) 00時51分

数年前、大阪港から上海行きの航路に乗りました。中国の船「鑑真号」の乗客は、数年間の実習を終えて中国へ帰る中国人とわれわれ日本人が大半でした。上海までは二日半かかります。船内で親しくなった中国人たちと卓球大会をやりましたが、やはり、あちらの方のほうが全体的に強いです。その後、夕食が終ってからカラオケ大会が始まりました。私は習っていた中国語でテレサテンの「時の流れに身を任せ」を歌いました。翌日の夜もカラオケ大会が開かれ、私は日本の心を彼らに聞いてくれと思い「無法松の一生」を歌いました。その時の思い出がこの曲を聴くと思いだします。

投稿: 吟二 | 2013年7月 6日 (土) 22時29分

長崎の人間ですが小倉が大好きで年に数回訪れております。6年前から小倉詣での際に宿泊する鍛治町のホテルスタッフからは訪れると言うより当地へ【小倉】帰って来ると言ってくれます、そしてチェックインの際に、お帰りなさいと声かけて下さいます!ありがたい言葉です!6年の歳月から、宿泊する時に食事や二次会に行く馴染みのお店も数軒出来ました!そんな私が好きな歌がこの、無法松の一生です。皆さんよく度胸千両入りを歌われますが私は二番目の歌詞にあります、今宵冷たい片割れ月に見せた涙は嘘じゃない。の歌詞が好きでして小倉鍛治町や地元【長崎】で飲みに行くと必ず歌います。女嫌いの男の胸に秘める面影誰が知る男松五郎何を泣く。をホテルスタッフから付けてもらったニックネーム、ホテル○○○○○○私設応援団、団長何を泣くと替え歌で歌っております。

投稿: 俵★弦蕃 | 2016年8月14日 (日) 21時39分

俵★弦蕃さま
私もこの歌の2番が好きです。無法松の未亡人への思いを一番よく表しているのがこの2番ですよね。
山田洋次監督の「馬鹿まるだし」で、目が見えなくなった安五郎(ハナ肇)が、思いを寄せていたお寺の未亡人(桑野みゆき)に、巡業芝居で見た「無法松の一生」の真似をして告白しようとします。安五郎は告白に失敗したと思って去っていくのですが、「目が見えていれば、安五郎の気持ちは十分彼女に伝わっていたのがわかっただろう」というナレーション(植木等)とともに、未亡人が涙を流している場面が映ります。
 私はだいぶぼけていますので、正確ではないでしょうが、この場面に感動しました。

投稿: 釣り人コマツ | 2016年8月30日 (火) 23時14分

「無法松の一生」は、熱い恋心を胸に秘め、忍びに忍んでついに言えずに、恩人から頼まれたその夫人と息子あてに貯めていた二人の貯金通帳を残して、雪の中に死んで行くという男の純情が、我々の心を打ちました。いかにも日本的な、耐えて耐え抜く純情。高倉健の映画や、力道山のプロレスに相通じるものがありますね。日本人の琴線に触れるところが大ヒットしたと思います。

映画、テレビドラマ、舞台化もたくさん行われました。主演者を調べたら以下のようでした。

〔映画〕坂東妻三郎、三船敏郎、三国廉太郎、勝新太郎
〔テレビ〕田崎潤、須賀不二夫、田崎潤(再)、南原宏治
〔舞台〕丸山定夫、辰巳柳太郎、薄田研二、大矢市太郎、田村高廣、榛名由香(宝塚)、村田英雄、小林旭、北島三郎、杉良太郎、五木ひろし等です(ほぼ年代順)。そうそうたるメンバーですね。

投稿: いさちゃん | 2016年9月 4日 (日) 09時54分

釣り人コマツ様へ。暖かい御返信ありがとう御座います。私のハンドルネームにありますように私村田英雄のこの曲も大好きですがライバルと言おうか佐賀県出身の村田英雄に対しまして日本海に面した越後の出身三波春夫も大好きな歌手です。元禄銘槍譜俵星玄蕃より名付けました!

投稿: 俵★玄蕃 | 2016年9月15日 (木) 19時58分

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