悲しき口笛
(mp3制作:二木紘三)
作詞:藤浦洸、作曲:万城目正、唄:美空ひばり
1 丘のホテルの 赤い灯(ひ)も 2 いつかまた逢う 指切りで |
3 夜のグラスの 酒よりも |
《蛇足》 昭和24年(1949)のヒット曲。
この曲は美空ひばりのデビュー曲ということになっていますが、実は、この曲以前に、『かっぱブギ』という1曲がありました。しかし、全国的に流行したのは、この曲が最初です。
サブカルチャーにも造詣の深い世界的指揮者でパーカッション奏者の岩城宏之は、「美空ひばりは幼時からクラシック教育を受けていたら、マリア・カラスに匹敵する世界的大歌手になっていただろう」と語っています。
この上ないオマージュだとは思いますが、大衆歌謡のファンには、ひばりがカラスにならなくてよかった……と思っている人も多いのではないでしょうか。
(二木紘三)
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コメント
映画の中で、シルクハットに燕尾服の少女・美空ひばりが、『悲しき口笛』を歌うシーンが今でもたまに流されます。それが、私が生まれた昭和24年の映像であってみれば、なおのこと。この歌への思い入れが、一段と深くなろうというものです。
ところで、美空ひばりが亡くなって間もない頃。野坂昭如が、「美空ひばりは戦後日本の形代(かたしろ)だった」と評しておりました。
敗戦の痛手覚めやらぬ頃、時代が美空ひばりという天才少女歌手を求め、一気にスターダムにのし上げた。しかし時に時代は、一転して容赦ないバッシングの嵐を彼女に浴びせたりもした。時には時代の花形としてもてはやされながら、時には時代の罪・ケガレを一身に負って川に流される人形(ひとがた)のような存在。(よくは覚えていませんが)野坂は、そう言いたかったのだろうと思います。
しかし美空ひばりという稀有なスターの凄さは、時代の与える毀誉褒貶(きよほうへん)のすべてを、真正面から一身で受け止めることが出来たということでした。
私はハッキリ申し上げて、生前はあまり好きではありませんでした。しかしその死後かえって、美空ひばりという大きな存在の喪失感を実感しております。
投稿: 大場光太郎 | 2008年9月28日 (日) 20時04分
小学生の時代にこの歌を歌い先生に叱られた記憶があります。そのころからこの歌は好きでした。古稀を迎えるころになって、“サーカス“の4人組が歌っています。都会的なセンス、上品なお色気、もちろんハーモニーはあたりまえ。ジャズのフィーリングがすばらしい。歌謡曲もかくも変わるのかと想います。『悲しき口笛 変奏曲』です。
投稿: レフティ しげ | 2008年10月18日 (土) 20時56分