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みどりのそよ風

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:清水かつら、作曲:草川信

1 みどりのそよ風 いい日だね
  ちょうちょもひらひら 豆の花
  なないろ畑に いもうとの
  つまみ菜つむ手が かわいいな

2 みどりのそよ風 いい日だね
  ぶらんこゆりましょ 歌いましょ
  すばこの丸まど ねんね鳥
  ときどきおつむが のぞいてる

3 みどりのそよ風 いい日だね
  ボールがポンポン ストライク
  打たせりゃ二塁の すべり込み
  セーフだおでこの 汗をふく

4 みどりのそよ風 いい日だね
  小川のふな釣り 浮きが浮く
  静かなさざなみ はね上げて
  きらきら金ぶな うれしいな

5 みどりのそよ風 いい日だね
  遊びに行こうよ 丘越えて
  あの子のおうちの 花畑
  もうじき苺(いちご)が 摘めるとさ

《蛇足》 春のわきたつような楽しさを歌った歌です。

 昭和22年(1947)にNHKの委嘱を受けて、『叱られて』『靴が鳴る』などの清水かつらが詞を、『ゆりかごの歌』『夕焼け小焼け』などの草川信が曲を書きました。
 当初は独唱曲でしたが、同年に始まった「全国児童唱歌コンクール」
(2年後に全国唱歌ラジオコンクールに改称)では、2部合唱としてよく歌われました。

 このころ、外地から兵隊たちが続々と復員してきました。彼らを乗せた列車が品川駅に着くたびに、近くにあった「白菊児童音楽園」の子どもたちがこの歌で出迎え、傷つき疲れ果てた兵士たちの心を癒したと伝えられます。

 1番のまめの花は、たぶんエンドウの花でしょう。エンドウの花は、大根やジャガイモと並んで、野菜の花のなかでもとりわけ可憐で清純なイメージがあります。

 私が住んでいるあたりでは、まだかなり畑が残っており、春にはエンドウの花をよく見かけます。
 その花を見るたび、懐かしさらしきものが一瞬、水の泡のように胸の奥から浮かび上がってきますが、その中身を確認するいとまもなく消えてしまいます。それでも、それを契機に生じた幸福感は、5分ぐらいは持続します。

(二木紘三)

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コメント

終戦直後に作詞・作曲されたこの曲は大変懐かしく思いました。
歌詞もメロディーも素晴らしいですね。
早速、持ち歌のひとつに加えさせていただきました。
いろいろな事件が続発している昨今、今一度子供たちに歌ってほしい曲です。

投稿: 三瓶 | 2007年10月 1日 (月) 18時54分

 久しぶりで聴きました。いつ以来か思い出せないほど、久しぶりです。
 この歌を学校で教わったのは、小学校4年生の頃だったと思います。簡単なメロディですからすぐに覚えて、当時はよく口ずさんでおりました。しかしいつの頃からか…ついぞ歌わなくなってしまいました。
 こういう歌は童心を失ってしまうと、『あヽいい歌だなあ』と、心の底から思うことができなくなってしまうもののようです。でもこのたび何となく聴きたくなり、実際聴いてみて、大きな感動を覚えたということは。この年になって「童心」が戻ってきたということなのでしょうか?
 ともかく、今のこの季節にぴったりの歌ですね。明るくて、弾むようで、爽やかで。
 風に色などないけれど…。それでもやっぱり「みどりのそよ風」。うるわしの季節よ!

投稿: 大場光太郎 | 2008年5月10日 (土) 19時36分

明るい声はもう出ないのに歌ってみました。
やはりいけません。
児童合唱が聴きたくなり33回転を引っ張り出しました。西六郷少年少女合唱団が弾むように歌っています。
「みどりのそよ風」から、思い出したことがあります。
北海道の長い冬。雪が溶けて道路が乾くと女の子たちの「まりつき」が始まります。“あんたがたどこさ♪肥後さ♪‥‥それを木の葉でちょっとかくす!”ズボンからスカートに穿き替え素足に下駄。爽やかな風が二本の足に心地よく触れて行く気持ちよさ。そんな時、女の子でよかったな、と思ったものです。

投稿: 高木ひろ子 | 2008年5月22日 (木) 21時17分

緑のそよ風をときどき思い出して歌うと、遠い昔に失くしてしまった幼な心が不意によみがえり、切なくなります。そして淡い優しい豆の花(私のイメージはエンドウ)や、丸窓から覗く小鳥に・・・もう取り戻せない子供時代ではあっても、ほんの少しの間幸せに浸るのです。

投稿: nobara | 2008年5月23日 (金) 00時08分

夏休みで久しぶりにノンビリしてる今日、窓からそよ風が入って来て知らずにこの歌を口ずさんでいました。もう一度歌詞を確認したくてgoogleでこのサイトを発見。歌詞だけでなく曲も聴けるではありませんか!インターネットのお蔭でアメリカに住んでいることも忘れます。heart04

投稿: Meg | 2008年8月19日 (火) 06時40分

 童謡・唱歌も、流行歌(歌謡曲?死語かな?)と同じように、歌って広めた人がいるのです。童謡・唱歌は、ともすれば、作詞者や作曲者に関心がいきがちですが。
 この歌は、関根敏子が、ビクターレコードに吹き込み(これも死語かな?)、広めたのです。なお、編曲は小沢直与志となっています。SPレコード特有の、針音がしますから、事実でしょう。

投稿: こうちゃん | 2010年8月 1日 (日) 20時34分

初めまして、弓田と申します。
みどりのそよ風の解説に、昭和21年とありますが、この情報は残念ながら誤りです。
下記リンクに、作詞者清水かつらの筆による年が書かれた詩帖がありますので、ご参照ください。
http://www.ne.jp/asahi/sayuri/home/doyobook/doyo00kusakawa2.htm#midori

詩が出来上がったのが昭和22年4月、草川信さんによる作曲されたのが同年12月、NHKの発表が昭和23年1月。

ご確認お願いいたします。

投稿: 弓田 | 2013年7月 9日 (火) 00時32分

弓田様
訂正しました。ありがとうございました。

投稿: 管理人 | 2013年7月 9日 (火) 02時42分

曲の発表年や作詞・作曲者名、歌詞のまちがいなど単純なエラーをコメント欄に投稿する人が時々いますが、こういうのは管理人さんに伝わればいいのですから、「管理人への連絡」でお知らせすべきではないでしょうか。
コメント欄にはその歌についての自分の感想や思い出、新しい情報といった大勢の人に見てもらいたいことを投稿すべきだと思いますが。

投稿: YAMANA | 2013年7月10日 (水) 11時26分

初めまして。aostaと申します。
ロセッティの「風」を検索して貴ブログに行きつき、ブログ内をさまよっているうちにの「みどりのそよ風」に漂着致しました。
懐かしい、本当に懐かしい歌です。
小学校の時この歌に合わせて日の丸の旗を振りながらダンスをしたことが思い出されました(笑)
一番の歌詞は完全に覚えていましたが、2番以下はちょっと怪しい(笑)。一緒に声を合わせて歌ってしまいました。

記録的な猛暑に見舞われている今夏、さやさやと梢を渡る「みどりのそよ風」を期待するところです。
ありがとうございました。

投稿: aosta | 2013年7月12日 (金) 13時23分

たびたびの失礼、お許しください。

日の丸を持って踊った・・・・

こちらのブログで懐かしい曲に出会えたことを喜びながら、ふと思い出して、曲に合わせて日の丸を振る前をしてみましたところ・・・何か違う。
それと同時に頭の中に浮かんできたメロディと歌詞は別のものでした。
「緑の風の吹く国に 生まれて育つ八千万・・・」
歌詞はここだけしか覚えておりませんのに、紙の旗が、はたはたと風に鳴る音や、焼けつく陽射しを思い出しました。
運動会に全校生徒が躍ったのでした。
題名も全く定かでないこの曲、二木様は御存じでいらっしゃいますか?

投稿: aosta | 2013年7月12日 (金) 14時42分

この歌は私が小学校の音楽が楽しいと思った最初の曲です。

小学校二年生の時、廊下で音楽室から漏れてくるこの歌声を聴いて、つい立ち止まって聴きました。なんて楽しくて美しく、きれいな歌声だろうと感激しました。最後まで聴きほれました。素晴らしいハーモニーの合唱でした。

それからも何度かこの歌声が音楽室から漏れてきて、その都度私は聞き耳を立てて楽しんでいました。「なないろ畑に いもうとのつまみ菜つむ手が かわいいな」という節が大好きで、僕も妹が欲しいなぁと思って聞いていました。

小学校の三年生で転校しました。そして、音楽の時間にこの歌を学ぶのをわくわくしながら待っていました。しかし転校した学校の先生はたったの一度だけこの歌を生徒にさらっと歌わせただけで、その次の歌に進まれたのです。

ハーモニーもなにもなく生徒の誰もこの曲を楽しんだ様には思えませんでした。がっかりしました。素晴らしいメロディーなのにね~。

投稿: yoko | 2014年6月15日 (日) 22時58分

楽しく拝見しています。
「みどりのそよ風」の5番の歌詞の最後の行の(もうじき苺が)は(もうじき苺も)となっているものが多いようですが、本当はどちらなのでしょうか、確認できるといいと思っているのですが、名案はないものでしょうか。
(苺が)は1番、2番の最終行と韻を踏むようでよいと思うのですが、何しろ(苺も)が幅をきかせているように思うのです。
原本で確認できるような資料があれば教えてください。

投稿: shigeo | 2015年1月15日 (木) 19時32分

懐かしい歌をありがとうございます。この歌は神戸市内の小学校4年生の時に校内放送でよく流れていました。全国の合唱コンクールの課題曲だとかで。今でも一番は歌えます。私は昭和23年生まれです。現在は都内に住んでいます。
都内江東区にある教科書図書館で音楽の教科書を先日閲覧しました。私たちは4年生で「ト調のうた」を習いました。この歌が載っているのは音楽の友社の出版でした。おそらくこの教科書を使ったのだろうなと推測しました。ただ 「みどりのそよ風」 が掲載されてたいのかどうかまでは調べませんでした。

投稿: 保久良 田辺 | 2015年11月27日 (金) 18時19分

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