バイカル湖のほとり
(mp3制作:二木紘三)
1 豊かなるザバイカルの 果てしなき野山を 2 戦い敗れて つながれし獄舎(ひとや)を 3 バイカルのほとりに たたずむ旅人 |
《蛇足》 ロシア帝政末期に起こったデカブリストの乱に加わって捕まり、流刑(るけい)になった人物を歌ったものといわれます。
1947年制作のソ連映画『シベリア物語』の主題歌として使われました。
デカブリストの乱は、1825年12月に、ツァーによる専制と農奴制の廃止を掲げて青年将校たちが起こした反乱です。12月はロシア語でデカブリということから、この反乱将校たちはデカブリストと呼ばれます。
バイカル湖は東シベリア南部にあるユーラシア大陸最大の淡水湖。地溝帯にできた細長い湖で、最大水深1742メートルは世界第一。
訳詞は上記のほかに、緒園凉子、津川主一、門間直衛、合唱団白樺など、いくつもあります。昭和40年代以前の歌声喫茶でよく歌われたのは上記の訳詞でしたが、原詞に比較的忠実なのは、下記の大胡敏夫の訳詞です。
ザバイカルは「バイカル湖の彼方」という意味のロシア語。
(日本語詞:大胡敏夫)
1 こがねを秘めるザバイカルの 荒野(あらの)をあてもなく
さだめをのろいながら さすらい人はあゆむ
さだめをのろいながら さすらい人はあゆむ2 昼なお暗き森は 小鳥が歌うのみ
肩に袋を背負い 腰には鍋をさげて
肩に袋を背負い 腰には鍋をさげて3 まとうは破れたルパーシカ つぎあとさまざまな
かぶるは囚人服 囚人服もよごれ
かぶるは囚人服 囚人服もよごれ4 正義のゆえに苦しみ 闇夜に牢をのがれ
歩む力は尽きて バイカルを前に見る
歩む力は尽きて バイカルを前に見る5 バイカルの岸辺に下りて いさり舟漕ぎいで
悲しき歌をうたう なにやら故郷の歌を
悲しき歌をうたう なにやら故郷の歌を6 残せし若き妻よ 幼きいとし子よ
いつの日か会えん 明日をも知れぬ身で
いつの日か会えん 明日をも知れぬ身で7 バイカルを渡りて行けば なつかしき母に会いぬ
俺だよ俺だよ 母さん 父さんはおたっしゃですか
俺だよ俺だよ 母さん 父さんはおたっしゃですか8 お前の父さんは亡くなり 冷たい土に眠る
お前の兄さんは捕まり シベリアに流された
お前の兄さんは捕まり シベリアに流された9 行きましょ行きましょ 息子よ わしらがあばら家に
お前を待ちわび 妻や子どもが泣いてる
お前を待ちわび 妻や子どもが泣いてる
(二木紘三)
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コメント
終戦後の何もない時、映画〈シベリア物語〉の中で歌われたこの歌を、その後歌声サークルの中でうたいました。
私の人生での忘れることのできない懐かしいうたです。
投稿: 青山獏蔵 | 2008年6月 1日 (日) 07時45分