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蒲田行進曲

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:B. Hooker、作曲:R.Friml、日本語詞:堀内敬三

1 虹の都 光の港 キネマの天地
  花の姿 春の匂い あふるるところ
  カメラの眼に映る かりそめの恋にさえ
  青春もゆる 生命(いのち)はおどる キネマの天地

2 胸を去らぬ 想い出ゆかし キネマの世界
  セットの花と 輝くスター ほほえむところ
  瞳の奥深く 焼き付けた面影の
  消えて結ぶ 幻の国 キネマの世界

3 春の蒲田 花咲く蒲田 キネマの都
  空に描く 白日の夢 あふるるところ
  輝く緑さえ とこしえの憧れに
  生くる蒲田 若き蒲田 キネマの都

      Song of the Vagabonds

Come all you Beggars of Paris town,
You lousy rabble of low degree
(Chorus: You rabble of low degree!)
Well spare King Louis to keep his crown
And save our city from Burgundy
(Chorus: Our city from Burgundy)
You and I are good for nothing but to die
We can die for Liberty.

Sons of toil and danger,
Will you serve a stranger
And bow down to Burgundy
Sons of shame and sorrow,
Will you cheer tomorrow
For the crown of Burgundy?
Onward! Onward! Swords against the Foe
Forward! Forward the lily banners go!
Sons of France around us,
Break the chain that bound us,
And to Hell with Burgundy !

Sons of toil and danger,
Will you serve a stranger
And bow down to Burgundy
Sons of shame and sorrow,
Will you cheer tomorrow
For the crown of Burgundy?
Onward! Onward! Swords against the Foe
Forward! Forward the lily banners go!
Sons of France around us,
Break the chain that bound us,
And to Hell with Burgundy !

《蛇足》 原曲は『Song of the Vagabonds』で、これは、1925年初演のアメリカのオペレッタ『The Vagabond King(浮浪者の王)』のうちの1曲です。

 このオペレッタはJ. H. マッカーシーの小説『もし私が王ならば』を脚色したもの。15世紀のパリが舞台で、実在の泥棒詩人フランソワ・ヴィヨンとルイ11世の恋のさや当てを描いた物語。
 オペレッタは、1930年にパラマウントで映画化されました。原詞は1925年の初演時のもので、のちの上演では別の歌詞が使われたこともあります。

 日本では、昭和4年(1929)公開の松竹映画『親父とその子』の主題歌に使われました。
 この作品が制作された蒲田撮影所は、大正9年
(1920)から昭和11年(1936)まで、東京・京浜東北線の蒲田駅東口にありました。撮影所はその後、神奈川県大船に移転し、数々の名作を生みましたが、それも今はもうありません。
 上の写真は松竹キネマ蒲田撮影所の復元模型。

 近年『蒲田行進曲』が有名になったのは、昭和57年(1982)の同名の松竹映画で使われたことによります。つかこうへいの小説を映画化したもので、つか自身の脚本により、深作欣二監督がメガホンをとりました。
 華やかな撮影所を舞台に、スター
(風間杜夫)と大部屋俳優の男(平田満)、落ち目の女優(松坂慶子)の奇妙な人間関係を描いた名作です。歌は、主演の3人が歌いました。

 同じ蒲田撮影所を舞台とした作品には、ほかに山田洋次監督による松竹映画『キネマの天地』があります。昭和61年(1986)公開のこの映画も名作でした。
 昭和8、9年の蒲田撮影所を舞台に、映画作りに情熱を燃やす人々の人生を描いたもので、渥美清、有森也実、中井貴一、倍賞千恵子らが出演しました。

(二木紘三)

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コメント

この歌の原曲が外国のものとは知りませんでした。聴いていると元気が出てくる曲ですが、原詩もずいぶん勇ましいものですね。
なんと言っても、映画『蒲田行進曲』が非常に面白かったので、この歌も印象に残っています。映画に夢と青春をかけて、3人の男女が織りなすストーリーは実に哀歓に富んでいました。最後の“階段落ち”のシーンは忘れられません。
「銀ちゃん」役の風間杜夫もカッコ良かったですが、落ち目の女優に扮した松坂慶子もきれいだったです。(いや、今でもきれいですが)
日本“キネマ”の興隆期にふさわしい歌と映画でした。

投稿: 矢嶋武弘 | 2008年6月14日 (土) 14時53分

早逝した映画好きの友人とこの映画を観に行きました。
私はその頃ややこしい恋愛中だったので我が身に照らして
泣けてきた事がありました。
友人が「泣いたのに驚いたワァ」と言った事も昨日の事の
ようです。
ちなみに私はこの曲がカラオケの18番です。

投稿: sunday | 2008年7月27日 (日) 08時42分

アメリカ元曲(ルドルフ・フリムル 1925)
http://www.youtube.com/watch?v=MjuF5M4LI2Y
バガボンド=放浪者
「キネマの天地」ではなくて「放浪者の歌」なのだ。
堀内敬三がアメリカ留学で仕込みやがった歌。
堀内敬三 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%80%E5%86%85%E6%95%AC%E4%B8%89
しかし、そういう方向よりも、ルドルフ・フリムルは、オスカー・ハマーシュタイン二世(『サウンド・オブ・ミュージック』ほか)と、その祖父、つまり、あの、世期末ウィーン、オーストリア・ハンガリー二重帝国の内部だったプラハからアメリカにやってきたユダヤ系ドイツ人だったのだ。
「ルイ11世」は比喩だ。肝心なのは19世紀末!。それが、ぐるっと回って20世紀末になったのだった。
こういう点こそを「つか・こうへい」や「山田洋次」は具体的に描くべきだったのに。
しかし、だめだった。そして、これは、まさに、今のことだ。21世紀初期。ぎえ~~っ!。

投稿: 身障者 手ポリオ | 2008年10月 3日 (金) 17時39分

余計なお世話かも知れませんが、英語歌詞のうち

Come all you beggars ...

から

We can die for Liberty

までは、いわゆる verse の部分で、ここに
あるものとは異なったメロディで歌われます。

http://www.youtube.com/watch?v=teRvWDf88fs

で、verse の部分まで含めて歌われています。

投稿: boriron | 2010年10月20日 (水) 23時49分

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