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十三夜

 (mp3制作:二木紘三)

作詞:石松秋二、作曲:長津義司、唄:小笠原美都子

1 河岸(かし)の柳の行きずりに
  ふと見合わせる顔と顔
  立ち止まり 懐かしいやら嬉しやら
  青い月夜の十三夜

2 夢の昔よ 別れては
  面影ばかり遠い人
  話すにも何から話す 振袖を
  抱いて泣きたい十三夜

3 空を千鳥が飛んでいる
  今更泣いてなんとしょう
  さよならと こよない言葉かけました
  青い月夜の十三夜

《蛇足》 昭和16年(1941)、太平洋戦争開戦の年にリリースされた下町情緒たっぷりの傑作です。

 作詞者の石松秋二は、『満州娘』『九段の母』など、戦前・戦中派には懐かしい歌をいくつも作詞しています。終戦時、侵攻してきたソ連軍により殺害。

 作曲の長津義司は法政大学出身。企業に就職したあと、作曲家に転身。昭和14年(1939)、田端義夫の『大利根月夜』で大ヒットを飛ばし、その後も、淡谷のり子『君忘れじのブルース』などのヒット曲を連発しました。

 昭和31年(1956)には、三波春夫のデビュー曲『『チャンチキおけさ』で大ヒットを飛ばしました。その後、三波春夫と組んで、歌謡曲のメロディに浪曲を乗せた新ジャンルも開拓しました。そのジャンルのヒット曲に、『元禄名槍譜 俵星玄蕃』があります。

(二木紘三)

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