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すみれの花咲く頃

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:F.Rotter、作曲:F.Dölle、
フランス語詞:F.Lelièvre、H.Varna、F.Rouvray
日本語詞:白井鐵造

1 春すみれ咲き 春を告げる
  春何ゆえ人は 汝(なれ)を待つ
  楽しく悩ましき 春の夢 甘き恋
  人の心酔わす そは汝
  すみれ咲く春
    すみれの花咲く頃
    はじめて君を知りぬ
    君を思い 日ごと夜ごと
    悩みし あの日の頃
    すみれの花咲く頃
    今も心奮(ふる)
    忘れな君 我らの恋
    すみれの花咲く頃

2 花の匂い咲き 人の心
  甘く香り 小鳥の歌に
  心踊り 君とともに 恋を歌う春
  されど恋 そはしぼむ花
  春とともに逝く
    すみれの花咲く頃
    はじめて君を知りぬ
    君を思い 日ごと夜ごと
    悩みし あの日の頃
    すみれの花咲く頃
    今も心奮う
    忘れな君 我らの恋
    すみれの花咲く頃

 Quand Refleuriront
       Les Lilas Blancs

Printemps printemps c'est toi
Qu'on guette dans les bois
Où les amants heureux
Vont s'en aller par deux
C'est toi qui feras
Se pâmer tendrement
Celle que j'aime éperdument
Printemps j'attends pour la tenir
Dans mes bras
La complicité des lilas

Quand refleuriront les lilas blancs
On se redira des mots troublants
Les femmes conquises
Feront sous l'emprise
Du printemps qui grise des bêtises

Quand refleuriront les lilas blancs
On écoutera tous les serments
Car l'amour en fête
Tournera les têtes
Quand refleuriront les lilas blancs

Le doux parfum des fleurs
Embaumera nos cours
Et nous serons ravis
par la chanson des nids
J'aurai sa jeunesse
Et mes plus beaux baisers
Sur sa bouche iront se poser
Un brin de lilas rappelant ce beau jour
Sera notre gage d'amour

Quand refleuriront les lilas blancs
On se redira des mots troublants
Les femmes conquises
Feront sous l'emprise
Du printemps qui grise des bêtises

Quand refleuriront les lilas blancs
On écoutera de faux serments
Sans qu'on se souvienne
Des amours anciennes
Quand refleuriront les lilas blancs

《蛇足》 原曲はドイツの作曲家フランツ・デーレが1928年に発表した“Wenn der weiße Flieder wieder blüht”(白いニワトコがまた花咲くとき)。作詞者は「奥様お手をどうぞ」のフリッツ・ロッター。

 ドイツ語圏での大ヒットを受けて、翌1929年、フランス語の歌詞をつけてパリの劇場で歌われました。これがシャンソンとして知られる“Quand refleuriront les lilas blancs”(白いリラがまた花咲くとき)です。
 Fliederにはリラという意味もあるので、ドイツ語のタイトルがそのまま使われたことになります。

 このころパリに滞在していた宝塚歌劇の演出家・白井鐵造がこの歌を大いに気に入って、日本に持ち帰り、自ら日本語詞をつけて、昭和5年(1930)上演の『パリ・ゼット』の主題歌として使いました。
 『すみれの花咲く頃』としたのは、このころはまだ、リラ
(英語ではライラック)が日本人にはあまりなじみがなかったからだといいます。

 以後、この歌は宝塚のシンボルソングとして、長く歌われることとなりました。また、シャンソンが日本人に愛好されるようになったのは、この歌がきっかけだといわれています。

(二木紘三)

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コメント

フランス語の勉強のためにいわゆるシャンソンを歌っています。でもこの「すみれの花咲く頃」(Quand refleuriront les lilas blancs)、「ろくでなし」(Mauvais garçon)などは日本語の歌詞がぴったりというか原詩よりもいいような気がします。単に日本人だからでしょうが、日本語の堪能なフランス人はどう思っているのでしょうか。

投稿: 斉藤 隆 | 2008年10月13日 (月) 19時58分

 この歌の原曲は「リラの花咲く頃」とのことにて探しましたら、高英男のLP(中原淳一訳詩)に、<プランタン プランタン プランタン(春すみれ咲き)・・・>と歌っており30年振りに聴きました。

 高英男は1992年に“フランス文化芸術文化勲章シュヴァリエ賞(石井好子はコマンドゥール賞)を受賞しており、「ゴンドリエ」「ラ・ボエーム」の訳詩をして歌っておりました。
 しかし、やはり馴染みがあり好きなのは日本女性合唱団が歌っていた<・・・すみれの花咲く頃・>から4ビートでベースのスイングに乗った歌が忘れられません。
 二木先生とてもいい歌と《蛇足》有難う御座いました。

投稿: 尾谷 光紀 | 2009年1月22日 (木) 22時14分

私が借りたCD、「シャンソン・ド・パリ」第1集のパタシュウの歌、イベット・ジローの歌集、両方とも次の歌詞で唄っていました。この作詞者(訳詞者?)は、誰なのでしょう?何となく歌詞の意味は分かりますが、二行目の
VarnneとNogentが分かりません?

Quand refleuriront les lilas blancs
Pres de la Varnne ou de Nogent
Nous irons ensemble
sous l'orme qui tremble
Le long des chemins qui nous rassemblent

L'eau qui se promene doucement
Nous dira "Je t'aime" comme avant
Au temps des dimanches,
de pluie de pervenches
Quand refleuriront les lilas blancs

Les chansons reviennent a tire-d'aile
Et les plus anciennes sont les plus belles

Quand refleuriront les lilas blancs
Pres de la Varnne ou de Nogent
Nous irons ensemble
sous l'orme qui tremble
Le long des chemins qui nous rassemblent

J'aurais dans la tete mes vingt ans
Et la chansonnette du vieux temps
Ou le coeur en fete,
au creux des guinguettes,
Nous allions chanter les lilas blancs

投稿: Aquarius | 2011年5月12日 (木) 21時16分

「ページへのリンクはご自由にどうぞ」とありましたので、次のURL内で利用しております。
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d129044056

投稿: 加藤道明 | 2012年5月15日 (火) 21時21分

「すみれの花咲く頃」を聞くと、浮き浮きする気分になります。今がリラの季節です。ちょうど昨日今日ニューストップはフランソワ・オランデさん。シャンソンと無関係ですが、大臣など要職経験がないヴェテラン政治家として、大統領当選は彼にとってライラックのような輝きに違いありませんね。

ド・ゴールに並ぶほどのあのフランソワ・ミッテランのようなカリスマと縁遠い人柄のようですから、二人目社会党の大統領としてライラックの香りくらいにフランスの舵取りするのではないでしょうか。

今日は寒く、せっかくの色とりどりライラックたちも何となくパッとしません。パリは少し暖かいかもしれません。米国あちこちでライラック祭りが催され、咲き誇る花も祭も今たけなわと思います。素直で祭好きの米国人とライラックとの結びつきがピンと来ないのですが、やはりこのメロディーが流れるのでしょうか? 

投稿: TangoMinato | 2012年5月17日 (木) 04時59分

今、テレビのニュースで浜松市春野の山崩れのニュースを映しています。市街地からくねくねと山道を1時間以上登った所に白井鐵造記念館があります。正直なところこんな山の中に生まれた人が宝塚歌劇の演出家になった経緯が不思議で仕方ありません。記念館ではすみれの香水を販売しています。今度行ったら買って来ようと思っています。山崩れはそこからまだ奥に入った所だそうです。収穫を前にした茶畑が勿体ないですね。菫が終われば新茶の季節です。

投稿: ハコベの花 | 2013年4月24日 (水) 23時40分

今日,すみれの香水を買いに新緑の山路を車で1時間以上も走って白井鐵造記念館に行ってみました。残念な事に人もまばらで香水はもう何年も前から売らなくなっていました。やはりバブル景気の時が最盛期だったようです。眠り草さんやなちさんにもお送りしたかったのですがすみません。残念です。

投稿: ハコベの花 | 2013年5月 4日 (土) 16時10分

ハコベの花さん、お心遣いありがとうございます。
遠くから仄かに漂って来た感じがします。
我が家の玄関の傍に、丈が30センチ位の大きな菫が早くから咲きます。
香りに敏感なので玄関の出入りの時にはツーンと頭に来るのですよ。

投稿: なち | 2013年5月 4日 (土) 19時12分

 今年宝塚歌劇は100周年を迎え4日『夢の祭典 時を奏でるスミレの花たち』がありテレビで拝見しました。
当劇場へは自宅から40分で行けますが、行こうと思った時には既に券は売り切れ・・・。
 5日 地域の「お花見コンサート」でのラストから2番目に「すみれの花咲く頃」を verse の部分はリーダーが“すみれの花 咲く頃~”から全員で歌い、いい雰囲気の中でいい歌と触れ合った嬉しいひと時でした。
ラストは無論「花」でした。

投稿: 尾谷光紀 | 2014年4月 6日 (日) 22時43分

「西洋ニワトコの花がまた咲く頃」がドイツ語の原題ですが、昨年5月末ルーマニアを旅し、庭先や山道に無数に咲き誇るこの花をみました。白く密集して咲く花は匂いがよく、すぐ散るので手早く花を摘み、陰干しにしたあと砂糖水にレモンのしぼり汁を加えた液に漬けます。花はイースト菌がついているらしく、すぐに発酵してソクという飲み物ができます。英語ではエルダーフラワーといいます。
我が家にもありますが、花が小さく、観賞用かも。日本の山野にあるニワトコは大きな花が付きます。ソクができるかどうかわかりませんが、たぶんOK?

投稿: 澤田 剛 | 2016年4月10日 (日) 22時49分

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