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詩人の魂

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞・作曲:C.Trenet、日本語詞:ビショップ節子、
唄:Juliette Gréco

はるかな昔に さりし人の歌
今日も街に流る
おもかげ知らずに 歌われる歌よ
今日も街に流る

心もことばも いつのまにかわり
ただ ラ…ラ…

はるかな昔に さりし人の歌
今日も街に流る
ラ…ラ…ラ…ラ…

はるかな昔に さりし人の歌
今日も街に流る
うれしい時にも かなしい時にも
みんながうたう あの歌

       L'Âme des Poètes

Longtemps, longtemps, longtemps
Après que les poètes ont disparu
Leurs chansons courent encore dans les rues
La foule les chante un peu distraite
En ignorant le nom de l'auteur
Sans savoir pour qui battait leur cœur
Parfois on change un mot, une phrase
Et quand on est à court d'idées
On fait la la la la la la
La la la la la la

Longtemps, longtemps, longtemps
Après que les poètes ont disparu
Leurs chansons courent encore dans les rues
Un jour, peut-être, bien après moi
Un jour on chantera
Cet air pour bercer un chagrin
Ou quelqu'heureux destin
Fera-t-il vivre un vieux mendiant
Ou dormir un enfant
Tournera-t-il au bord de l'eau
Au printemps sur un phono

Longtemps, longtemps, longtemps
Après que les poètes ont disparu
Leur âme légère et leurs chansons
Qui rendent gais, qui rendent tristes
Filles et garçons
Bourgeois, artistes
Ou vagabonds.

《蛇足》 1951年にジュリエット・グレコが放ったヒット曲。日本では岸洋子などが歌いました。

 ジュリエット・グレコは1927年、南仏モンペリエ生まれ。ジュリエットが7歳のとき、一家はパリに出ましたが、母や姉が対独レジスタンス運動でナチスの強制収容所に送られたため、15歳で自活を始めました。

 大戦後の1945年、18歳のとき、歌手としてデビュー、長い黒髪に黒のセーターとズボンという独特のスタイルで歌って話題になり、実存主義者たちのアイドルとなりました。その歌は、サルトルやボリス・ヴィアンなど多くの芸術家たちの創作意欲に刺激を与えたと伝えられています。

 1951年には『私は日曜日が嫌い』でエディット・ピアフ賞を、1952年には『ロマンス』でディスク大賞を獲得して名声を確立しました。
 歌手としてだけでなく、『恋多き女』
(1956年)、『日はまた昇る』 (1957年) 、『自由の大地』 (1958年) 、『悲しみよこんにちは』 (1958年) のなど映画にも出演して成功を収めています。

 歌詞を大切にする彼女の歌い方は高い評価を受け、男性のイブ・モンタンと並んで、戦後最大のシャンソン歌手と称えられたいます。

 上の絵は中世ヨーロッパにおける放浪のシンガー・ソングライターともいうべき吟遊詩人(F.:troubadour, trouvère, ménestrel)。

(二木紘三)

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コメント

シャンソンと云えばモンタン、グレコというくらい日本で流行した時期があり、それがシャンソンを知るきっかけでした。それぞれ魅惑的な声で語りかけるように、囁くように唄われるシャンソンはパリの香りそのものでした。グレゴが「悲しみよこんにちは」に出演していたことは覚えておりませんでしたが、ジーン・セパーグのショートカットやボーイッシュなファッションには衝撃を受けました。あの頃の何もかもが甦ってきて本当に懐かしいですね!今は歳を重ね「モンマルトルの丘」「桜んぼの実る頃」がとてもしっくりくるようになりました。

投稿: 大原女 | 2008年1月15日 (火) 09時54分

今晩は、この曲を聞くと53年前の自分のことを思い出します。ラジオ番組のテーマ曲でこれがかかると、私立の中学を受けるため、算数の勉強で、塾へ出かけたものです。なつかしく、当時の町並みを思い出しています。

投稿: 昔の少女 | 2008年2月 6日 (水) 23時04分

日本ではシャルル・トレネはいま一つ知名度に欠けるよう
ですが、1930年代の録音を聴いても、その歌唱の清新さ、
モダンさは今なお色褪せません。
シンガー・ソング・ライターとしても「カナダ旅行」「ラ・メール」
「青い花」「王様のポルカ」ほか、数多くの名曲・佳曲を遺して
いて、やはり不世出の天才といえるでしょう。

この曲も、人それぞれの評価があるのは当然ですが、
私はやはり、本家本元のトレネのオリジナルを第一に推します。

投稿: 若輩 | 2008年6月26日 (木) 22時39分

僭越な書き方をいたしまして、古いグレコ・ファンの方々
には誠に申し訳ありません。お詫び申し上げます。

ただ、調べたところ皮肉なことに、本場フランスでは、この歌に関するかぎり、
ACCディスク大賞を貰ったのはイベット・ジロー盤の方(1952年度)
だったのですね。

複数の歌手が同じ歌を競作する場合、好みや評価も、実力うんぬんに関係なく、
微妙に民族性が現れるのかも知れません。

投稿: 金右衛門 | 2008年6月26日 (木) 23時24分

 シャンソンではコメントの中に日本の歌手が出てきませんが、この歌を知ったのは40年程前に中原淳一訳詩・高英男の日本語での歌でした。
フランス語はチンプンカンプンなので、美しいメロディと共に大方の歌の内容がわかりより一層この歌への愛着が深くなり、作詞・作曲家の思いが(もし亡くなられていれば・・・)痛いほど心に響きます。もしかしたらこの歌の中の主人公はご自分ではないでしょうか?
 
  詩人が死んでしばらくしばらくしてから
  その歌は街の中に流れてゆく
  人々はその歌を 誰が作った歌かも知らないで
  口ずさんでいる
  詩人が死んでしばらくしばらくしてから
  その歌は街の中に流れてゆく
  人々はいつのまにか自分勝手な詩までつけて
  その歌を口ずさんで
  誰が作った歌かも知らないで
  詩人が死んでしばらくしばらくしてから
  その歌は街の中に静かに静かに流れ行く(以下略)
 
 自分も、そして誰も何時かは・・・。

投稿: 尾谷 光紀 | 2009年2月27日 (金) 22時55分

戦後派の私はグレコの昔は知らず、金右衛門さんのコメントで記憶がよみがえりました。
イベット・ジローこそ私らのアイドルでした。昭和31年当時高校の友達の所に、彼女のドーナツ盤があってよく聴きに行きました。
日本語で歌ってくれる言葉がちょっとおかしくて、
はるかな昔にさりし、人ではなくて、いーとの歌…
と聞こえたものでした。
一番人気は、バラ色の桜んぼの木と白いリンゴの木、の歌で、
桜のあなとリンゴのあなが 風に吹かれて…
とやっていました。
好きな男の腕に 支えられながら
教会へ向かうのは あの娘さ
という文句にしびれたいにしえの高校生です。

慣れない日本語で本場のシャンソンを教えてくれた、
グレコに比べれば二流かもしれませんが、当時としてはサービス精神にあふれたジローおばさんを懐かしみました。

投稿: 大坂一義 | 2009年8月14日 (金) 20時30分

私もこの歌はシャルル・トレネで憶えていますが、ジュリエット・グレコ、イヴ・モンタン、イヴェット・ジロー、高英男、中原美紗緒、どれも懐かしい名前です。NHKで「午後のシャンソン」と言う番組もあったような気がします。

投稿: Bianca | 2009年8月15日 (土) 10時40分

   詩人の魂

本家本元のシャルル・トレネが、あたしに語りかけるように歌う
longtemps longtemps longtemps apres・・・

が、鼻音が効いて、

ロントン ロントン ロントン アプレ・・・と聞こえるの、

むかし むかし むかし なぁ・・・

その低音の語りかけは、まるで御伽噺の始まりみたい、

ただそれだけで、もうメロメロ 

歌詞の内容もいいね、時の流れがプチ見えたような気にさせるのね。

古今東西名曲はかずかずあれど、この曲の

歌詞のシンプルで深遠なimage

親しやしいメロディー

快適なリズム

そして、そして、低音の効いたソフトな歌い方

まさに、まさに、名曲中の名曲、大好き!

親友のサッコがアキレルほど何回も何回も聴いたわ

ながくなりました。

     またね

投稿: トッコ | 2012年9月12日 (水) 07時59分

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