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私の青空

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:George Whiting、作曲:Walter Donaldson
日本語詞:堀内敬三、唄:二村定一/榎本健一

夕暮れに仰ぎ見る 輝く青空
日暮れて辿(たど)るは わが家の細道

  せまいながらも 楽しい我家
  愛の灯影(ほかげ)の さすところ
  恋しい家こそ 私の青空(繰り返す)

            My Blue Heaven

When whippoorwills call and evening is nigh,
I hurry to my Blue Heaven.
A turn to the right, a little white light,
Will lead me to my Blue Heaven.

    I'll see a smiling face, a fireplace, a cosy room,
    A little nest that nestles where the roses bloom;
    Just Molly and me, and baby makes three,
    We're happy in my Blue Heaven.(refrain)

《蛇足》 歌詞・曲ができたのは1924年ですが、地方回りのヴォードヴィル(演芸)劇団のために作られたので、広く知られることはありませんでした。

 しかし、1927年にジーン・オースティンが歌ったレコードが発売されると、たちまちベストセラーになりました。オースティンは、その後数回レコーディングしていますが、それらを合わせて、累計1200万枚が売れたといいます。
 その後、グレン・ミラー楽団、コールマン・ホーキンス、フランク・シナトラ、マット・デニスなどが演奏したり、歌ったりして、スタンダードナンバーとしての地位を確立しました。

 わが国では、昭和3年(1928)に浅草オペラ出身の二村定一(ふたむら・ていいち)が歌い、戦後、エノケンこと榎本健一が歌って、両方ともヒットしました。

 「私の青空」は実際の青空ではなく、温かくて居心地のよい自分の家・家庭を指しています。だから、skyではなく、天国の意味もあるheavenを使っているんですね。ドヴォルザーク『遠き山に日は落ちて(家路)』のポップス版という感じ。
 なお、オースティンが歌ったあと、リフレイン部分のI'll seeをYou'll seeに、Molly
(女性の名前)をmy honeyに変えたヴァージョンも出ました。

(二木紘三)

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コメント

おはよう御座います。
曲は知っていても題名・歌詞を知らない曲というのが
あります。
この曲もそうでした。
エノケンさんの歌だと言う事も知りませんでした。
知らなかった事を知ると何となく嬉しくなりますね?
エノケンさんの歌には明るさと軽さがあって。。。
好きなものが多いです。

投稿: sunday | 2008年6月20日 (金) 06時44分

遠い日を彷彿とさせられるような楽しい歌ですね。
誰が歌っていたのか・・・エノケンさんでしょうか?・・・覚えていませんが、日本語の歌詞は何故か覚えております。
学生時代にこの歌を聴いて、独り立ちしたら「~せまいながらも楽しい我が家~」をと夢見ていたことや、確かローズマリー・クルーニーが歌っていたことや、盲目のジャズトタンペッターの南里文雄の演奏をおぼろげながら思い出しました。
今丁度22時、これからカセットテープを探し出して聴きながら眠れば、遠い日の夢が見れるのではと・・・。それにしてもいい歌(曲)ですね。

投稿: 尾谷 光紀 | 2011年2月 2日 (水) 22時10分

 いつもの衝動買いで『デック・ミネ大全集』を買い聴いていたらこの歌がありました。
 半世紀ほど前体ひとつで上阪、9年前に四度目の引越しで5部屋ほどの小さな住まいでの家内とふたりの生活をふと見渡せば、贅沢も欲も歯も失せつつ平々凡々の生活は、楽しいというよりまず “ありがたいこっちゃ” と感謝の口癖の毎日。
そのような中でこの『私の青空』を口ずさんでいれば、何かが還ってきそうなそんな気がするいい歌です。
 昨日と今日の空は真っ青な日本晴れでした。  どこまでが 空かつぶやく 秋の空  こうき句

投稿: 尾谷光紀 | 2013年9月28日 (土) 23時13分

 懐かし過ぎる唄です。映画「東京五人男」(1945年)の一人、古川ロッパが焼け跡の露天で風呂桶に浸かりながら“狭いお風呂も楽しい我が家”と放唱している一齣。勿論、「私の青空」の替え歌です。

投稿: 槃特の呟き | 2013年9月29日 (日) 23時50分

エノケンさんの歌で幼い頃良き聞いたアットホームで懐かしい歌です、先日Eテレでフォレスタが唱っていましたが灯影を「ひかげ」と唱って居り愕きました。題名も只の「青空」になって居りました。「ひかげ」は日影ですものね、題名は兎も角日本語を正しく読めない人達にも呆れますね。他に伊東ゆかりも「ひかげ」と唱っていますがこの辺は国語力がないから仕方ないとしてもフォレスタの間違いには唖然とします。「青空」だからって日影になったのかなあ、家庭の団欒を唱った歌だから当然に灯影ですよね。

投稿: 岡本良英 | 2013年10月13日 (日) 14時47分

文章上は「ほかげ」だと思いますが、歌手によって2種類ありますね。二村定一、天野喜久代、松島詩子、高田渡、石川さゆりは「ひかげ」と歌っており、藤山一郎、榎本建一は「ほかげ」と歌っているようです。

投稿: 海道 | 2013年10月17日 (木) 14時31分

早速のお返書有難う御座いました。辞書を調べたら「灯影」は堀内先生の造語であり本来「火影」と書くべきだったようで広辞苑など見ても「灯影」はありませんでした(漢検辞典には「ほかげ」とありましたが…)でも「火影」は決して「ひかげ」でなく「ほかげ」と読むのが正しいから「ひかげ」と唱えば「日影」となり歌の意味をなしません、原曲の歌詞がa little white lightであるところから堀内先生はこの造語を思い付かれたのではないでしょうか。昨今日本語の乱れが多くて困りますが、日本語は実は昔から乱れていたのですね

投稿: 岡本良英 | 2013年10月29日 (火) 16時18分

堀内敬三が「ほかげ」に「火」ではなく「灯」の字を当てたのは、もう当時「電気灯、電灯」の普及が進んでいたことも多分あったからではないでしょうか。 あくまでも推測ですが…。 我が家の「あかり」という意味では、
「灯」のほうがふさわしいような気がします。作詞家吉川静夫は、「灯影(ほかげ)も
さみし 蛍光灯の…」(落ち葉しぐれ)、「暗い暗い 暗い灯影(ほかげ)の…」(女のためいき)と作詞しています。 
 堀内敬三は「ほかげ」と唄って欲しかったんじゃないかなぁ…。

投稿: かせい | 2013年10月29日 (火) 18時34分

先日 NHKのお昼のトーク番組に出演していた俳優さんが ウクレレを弾きながら この歌を軽やかに爽やかに歌われていました。ほのぼのとした歌詞と懐かしいメロディーに 心が和み 歌詞を覚えたいと このサイトに来ました。

ウクレレ片手に歌ってみたいと ウクレレの練習も始めようか、と思うこの頃です。 子供達は巣立ち 夫と二人の My
Blue Heaven 大切に過ごして行きたいと思います。

投稿: taka-shiz | 2014年8月25日 (月) 17時59分

taka-shiz 様
 是非ウクレレへトライして見られてはいかがですか?
6月から公民館で始まったウクレレ教室は、皆さん楽器3~5千円で買われて先生手製の教則本は『日本の歌101』から抜粋、6月「あめふり」「あめふりくまのこ」「夏は来ぬ」「浜千鳥」「肩たたき」「赤い靴」、7月「うみ」「夏の思い出」「われは海の子」「しゃぼん玉」「浜辺の歌」「夕焼小焼」、8月「かもめの水兵さん」「牧場の朝」「涙そうそう」etc.月1回・3時間、歌いながらコードを弾く・・・初心者でもすぐ弾くことが出来て声も出すのでストレス解消! ご夫婦でいかがですか? 公民館祭りの11/9は発表会で皆さん張り切っています。
「私の青空」は歌共にとても難しく、まず「鈴懸の径」と「森の小径」へのトライも視野に入れてと・・・欲張りですか?

投稿: 尾谷光紀 | 2014年8月25日 (月) 22時33分

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