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子鹿のバンビ

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:坂口 淳、作曲:平岡照章

1 子鹿のバンビは かわいいな
  お花がにおう 春の朝
  森のこやぶで 生まれたと
  みみずくおじさん いってたよ

2 子鹿のバンビは くり毛色
  せなかに白い てんてんよ
  細いあんよで かけだせば
  野原のちょうちょうも こんにちは

3 子鹿のバンビは 元気だね
  ちらちら雪が 降りだして
  池に氷が はるころは
  とんすけうさぎと スケートよ

4 子鹿のバンビは やさしいな
  弱虫いじめ しないもの
  今に大きく なったなら
  すてきなぼくらの 王様だ

《蛇足》 1942年8月、ディズニーのアニメ映画『バンビ』(写真)がアメリカで公開されました。
 日本での公開は、敗戦からだいぶ経った昭和26年
(1951)5月。このときは字幕版でしたが、4年後の昭和30年(1955)に日本語吹き替え版が上映されました。

 原作は、オーストリアの作家フェリクス・ザルテンが1923年に発表した『バンビ、森からの伝記』(Bambi,Eine Lebensgeschichte aus dem Walde)で、1928年に『バンビ、森の生活』(Bambi,A Life in the Woods)というタイトルで英語に翻訳されました。
 原作では、主人公は中欧の森に棲む小形のノロジカでしたが、ディズニーの映画では、北米大陸の森で成長する大形のアカシカにと設定が変えられています。

 昭和20年代の小学生にとって、ディズニー・アニメは、まさしく夢の世界でした。

 毎年1、2度、先生が上級生に手伝わせて体育館の窓に暗幕を張って即席の映画館を造りました。そこで上映された『白雪姫』『ピノキオ』『ダンボ』『バンビ』……当時の日本映画がほとんどモノクロだったのに対して、ディズニーは総天然色。加えて、ディズニー・アニメ独特のくにゃくにゃしたキャラクターの動きが、虚構のおもしろさを小学生たちに存分に味わわせてくれました。

 作詞家の坂口淳も『バンビ』に非常に感動して、この詞を書く気になったといいます。
 いっぽう、作曲を託された平岡照章は、自分のイメージで作りたいからと、映画の粗筋と詞だけを読んで作曲に臨みました。そのようにして、この明るく弾むようなメロディー生まれたのです。

(二木紘三)

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コメント

総天然色と言う言葉が時代を感じさせます。ハイカラな
物語だったと記憶しています。

投稿: 海道 | 2009年6月 1日 (月) 12時56分

小学生から中学生にかけて、ディズニーの映画はよく見ました。アニメはもちろんですが「砂漠は生きている」などの記録映画も素晴らしかったと思います。総天然色には目を奪われましたね。
「小鹿のバンビ」と言うと、映画「仔鹿物語」も思い出します。あの頃はまさにアメリカ映画に育まれていました。今や日本もアニメ大国ですが、このデイズニーのアニメが大戦中の1942年に作られたとは、文化面でも日米間に大きな格差があったことを思い知らされます。
You Tubeを検索したら古賀さと子の「小鹿のバンビ」を発見、懐かしくて聞き惚れました。

投稿: 矢嶋武弘 | 2009年6月 2日 (火) 12時13分

楽しい童謡まで載せて頂き有難うございます。
一目惚れならぬ、一聞き惚れして娘が生まれて間もなく、第一号に買ったレコードがこれでした。その娘も早人生半ば、遠い懐かしさで一杯です。「みかんの花咲く丘」と共にこの名曲がもっと演奏されることを望んでおります。

投稿: k | 2009年6月17日 (水) 17時21分


 こんばんは。

 古賀さと子 が唄う 「小鹿のバンビ」 当時(昭和27年)のままの音源が手に入ります。
 コロムビアファミリークラブの通販(1995年発売)「甦る童謡歌手大全集(CD10枚組み)」です。Web検索すればヒットします。「月見草の花」にコメントしましたが、この全集は、大正時代の「本居みどり」から、芹洋子の「思い出のアルバム」まで、発表された当時のままの、オリジナル音源がふんだんに収められ、貴重な音源です。

投稿: こうちゃん | 2010年2月 7日 (日) 20時41分

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