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魅惑のワルツ

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作曲:F.D.Marchetti、フランス語詞:M.Féraudy
英語詞:D.Manning、日本語詞:水島 哲

星空の下を ふたりだけで歩きましょう
肩と肩 頬と頬 寄せあいながら
あまい風そっと ふたりの胸をくすぐる
何も言葉はいらないわ 幸せすぎて

          (間奏)

あまい風そっと ふたりの胸をくすぐる
何も言葉はいらないわ 幸せすぎて

       Fascination

It was fascination, I know
And it might have ended right there at the start
Just a passing glance, just a brief romance
And I might have gone on my way empty-hearted

It was fascination, I know
Seeing you alone with the moonlight above
Then I touched your hand
And next moment I kissed you
Fascination turned to love

Just a passing glance, just a brief romance
And I might have gone on my way empty-hearted

It was fascination, I know
Seeing you alone with the moonlight above
Then I touched your hand
And next moment I kissed you
Fascination turned to love

《蛇足》 作曲のフェルモ・ダンテ・マルシェッティ(Fermo Dante Marchetti)は、1876年8月28日、イタリア・トスカーナ州のマッサ・カッラーラ生まれ。本名はダンテ・ピラーデ・マルケッティ(Dante Pilade Marchetti)
 フランスに移住し、そこを音楽活動のおもな舞台としました。フェルモは芸名。
 1940年6月11日、パリで没。

 'Fascination'は、モーリス・ラヴェルのメロディの影響を受けていると指摘する人もいます。
 のちにモーリス・フェロディがフランス語詞を、ディック・マニングが英語詞をつけました。

 この曲は、1957年のアメリカ映画『昼下りの情事』(ビリー・ワイルダー監督)の主題曲に使われたことから、世界的に知られるようになりました。ジェーン・モーガン、ダイナ・ショア、ディック・ジェイコブス、デイヴィッド・キャロルなど多くの歌手が歌っています。

 映画はゲイリー・クーパー、オードリー・ヘップバーンが主演、フランス人俳優のモーリス・シュヴァリエが脇を固めました。上の写真はその1場面。

 それにしても、『昼下りの情事』という邦訳題名はどうなんでしょうか。原題が'Love In The Afternoon'なので、見当違いというわけではありませんが、情事という言葉で人をつろうとする魂胆が見えて、私はいやですね。
 内容はラブ・コメディで、ベッド・シーンは出てこなかったと記憶しています。

 ヘップバーンはどんな役を演じても、エレガントで清潔。粗末な身なりで下賤な言葉遣いをするイライザのような役を演じても、上品に見えてしまう女優は、ヘップバーンをおいていないでしょう。
 容姿だけでなく、少女時代から晩年に至るまでの生き方が、ノーブルでスマート。こういう人をほんとうのお嬢様というのでしょう。金持ちの娘というだけでは、お嬢様にはなれません。

(二木紘三)

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コメント

何度聴いても優雅な曲です。
むかしまだ〔情事〕という意味をよく知らなかった時代に見た映画ですからさほど題名にこだわりませんでしたが、いわれて見ればオードリー・ヘプバーンが出演する映画の題名としてはふさわしくないような気がします。

私も過度なベットシーンなどなかった昔の映画がロマンチックで素晴しく思えました。

私の好きな〔旅情・・・こちらのヒロインはキャサリン・ヘプバーン〕という映画では窓辺にヒロインのハイヒールが片方置かれているという映像で観客を了解させてしまうという美しい手段というのが今の映画にはまるで無いのですね。

投稿: おキヨ | 2009年7月20日 (月) 12時14分

「魅惑のワルツ」は美空ひばりさんも唄っておられますが、
原信夫 作曲 「星空の微笑み」雰囲気が似ていると思います。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3561368

投稿: なち | 2009年7月20日 (月) 19時20分

確かに“なちさん”がおっしゃるように、『星影の微笑み』の「あなたの微笑みは花びらね・・・」や「涙のしずくにくちづける・・・」のところはよく似ていますね。
どこかシャンソン風のバラードにバックのオーケストラが絡み、エキゾチックなムードを醸しだして歌うひばりさん・・・。
原信夫氏作曲の『真っ赤な太陽』は1967年なので、それ以後の作曲ではと想像できます。
昨年11/24の<♯s & bs>引退コンサートに行きましたが、今までに聴いたナンバーでは当バンドによるひばりさんの
   『Lover Come Back To Me』
は、オールマイティな歌唱力と言うかモーサイコーで涙がでるほど痺れるのは私だけでしょうか?。

投稿: 尾谷 光紀 | 2009年7月23日 (木) 21時49分

高校3年の、夏だったか映画が封切られて、逸早く見て来た級友が言った。”情事”なんていけすかないねえ。原題は Love in the Afternoon 、単なる”恋”なんだぜ。
すぐに見に行ったのだが、今は筋も忘れて、ただ潮来のサッパ舟みたいな小舟に、二人が乗って棹差され、後の舟からバイオリンの楽隊が、主題歌「魅惑のワルツ」を懸命に奏でるシーンを覚えている。可愛いオードリーにしては老けて一寸無理があるゲーリー君、といった構図を思い出す。
二木さんの解説でそういえばシュバリエもいたんだと、かすかに記憶をよみがえらせていただいた。
有難うございました。

投稿: 大坂一義 | 2009年7月26日 (日) 19時33分

「昼下がりの情事」が封切られたとき、某都立高校の新聞部の部長でした。毎号、予備校や映画館の広告を集めて発行経費の一助にしていましたが、この映画の広告を掲載した直後、教頭先生に呼び出されてこっぴどく怒られました。
扇情的な題名と主演の二人の抱擁写真は、穏健・堅実を「校風」とする学校の新聞にそぐわなかったのでしょう。いま思うとまさに隔世の感です。
 いい映画なのに題名で損をしたと言えば、少し後の日仏合作「ヒロシマ・24時間の情事」もそうでした。

投稿: mitsuo | 2009年7月30日 (木) 18時25分

原詩はイタリア語? それから北に上がり仏語と英語の歌詞が作れらた。一寸珍しいケースのような気がします。1957年作の白黒映画を見ました。初老のクーパーと若いヘプバーンがパリ・ノルト(のような?)プラットホームを歩くシーン。ずいぶん古風、さもありげな題名と共に、よくもこんな映画を日本に配給したと、今なら思います。

Fascinationから`魅惑のワルツ`…上手な移しなんでしょうか? ワルツの基本も知らないのですが、過去が静かに流れるようなメロディーに私は感じます。母親がバロネス、その娘オードリーのせいでしょうか。彼女の何となく英語訛りの蘭語が懐かしい。

投稿: minatoya | 2013年6月30日 (日) 09時52分

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