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ふりむかないで(ハニー・ナイツ)

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo



作詞:池田友彦、作曲:小林亜星、唄:ハニー・ナイツ

1 泣いているのか 笑っているのか
  うしろ姿の すてきなあなた
  ついてゆきたい あなたのあとを
  ふりむかないで 東京の人

2 ポプラ並木に ちらつく雪が
  あなたの足を いそがせるのか
  しばれる道が 気にかかるのか
  待って欲しいな 札幌の人

3 たなばた祭りの 一番町(ちょう)
  ふとゆきあって 目と目があった
  ゆかた姿の すてきなあなた
  ささやきたいな 仙台の人

4 雨の今池 小さなスナック
  一人ぼんやり しているあなた
  ほろり涙が まつげにたまる
  抱きしめたいな 名古屋の人

5 今にも空が 泣き出しそうな
  道頓堀の 橋のたもとで
  何を思案の こいさん一人
  声かけたいな 大阪の人

6 泣いているのか 笑っているのか
  那珂川(なかがわ)ばたに たたずむあなた
  ついてゆきたい あなたのあとを
  ふりむかないで 博多の人


《蛇足》 昭和45年(1970)リリース。
 同年に発売されたライオン油脂
(現・ライオン)(株)のエメロンクリームリンスのTVコマーシャルに使われたので、覚えている人も多いと思います。

 全国のさまざまな都市で、髪の美しい女性を後ろから映し、声をかけて振り向いてもらうというキャンペーンでした。被写体はすべて一般の女性で、後ろ髪のきれいさと容貌とのあいだにあまりギャップのない人が選ばれたようです。

 テレビCMから生まれたヒットソングとしては、昭和53年(1978)の『いい日旅立ち(JRの前身・国鉄のCM)、平成19年(2007)の『また君に恋してる(三和酒類のCM)などと並んで、最も成功したキャンペーンソングの1つといってよいでしょう。

 平成14年(2002)、同社の改良版エメロンのCMでもこの曲が使われましたが、このときは郷ひろみが歌いました。

 歌詞は72番まで、つまり72都市分作られ、レコーディングもされましたが、シングルは上記の6番まで、LPは12番までしか使われませんでした。7番以降のうち3都市分が見つかりましたので、下に掲載しておきます。 

はとがとんでる 平和の塔に
ちらりのぞいた 八重歯が光る
レモンのような 可愛いあなた
呼びかけたいな 広島の人

誰を待つのか 香林坊(こうりんぼう)
ふとほほえんだ あなたの瞳
春風みたいに 心にふれる
みつめてたいな 金沢の人

連絡船が 屋島をすぎて
風に黒髪 なびかせていた
ひとりぼっちの あなたはだあれ
並んでみたいな 高松の人

  恋は錯覚から始まるなどとよくいわれますが、その意味では後ろ姿の美しい女性に魅せられるのも、一種の恋といえましょう。
 普通の恋は錯覚から醒めたとき終わりますが、後ろ姿への恋は、通りで見かけたときだけのものですから、錯覚のままで終わります。これを「一瞬の恋」と呼びましょう。
 追い抜きざまに顔を見る方法もありますが、いささか礼を失するし、せっかくの錯覚が醒めてしまう場合もあるので、あまり勧められません。

「一瞬の恋」は束の間のできごとで、しかも2度と繰り返されることのない出会いなのに、あとあとまで覚えていることがあります。

 私は出版社に務めていたころ、東京・目黒にある杉野女子大(現名称は杉野服飾大)の望雲寮内に仕事場を構えていた漫画家(故人)のところに何度か通いました。
 女子大の寮に仕事場をもっている漫画家というので、いっときマスコミの話題になりましたが、賃料の関係か学生の入居者が少なかったので、一般にも貸し出していただけのことでした。

 その頃のことです。目黒駅西口を出て3、40メートル歩き、杉野女子大の方向へ左折すると、10数メートル先を当時流行っていたパンタロン姿の女性が歩いていました。微風に長い黒髪をなびかせ、長い脚を軽々と運んでいく有様は、それまで見たことのないかっこよさで、その後ろ姿からは高原を吹き渡る秋風のような爽やかさが発散されていました。
 杉野のそばなので、ファッション関係の人かと思いましたが、杉野の先へ歩いて行ったので、違ったようです。

 もう50年ほども前のことですが、振り向かれなかったおかげで、「一瞬の恋」が今も保存されています。「ふりむかないで、目黒の人」といったところでしょうか。

(二木紘三)

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コメント

「ふりむかないで」良い歌ですね。
レコードには「補足」として書かれている歌詞が載っていますが下記です。

♪はちがとんでる → はとがとんでる

投稿: なち | 2011年5月22日 (日) 07時04分

なち様
はち→はと に訂正しました。ありがとうございました。

投稿: 管理人 | 2011年5月22日 (日) 12時07分

「シャン」もいろいろ。
 後ろから見たら綺麗な人を「バックシャン」、横から見たら美しい人を「横シャン」と聞きました。歌詞から判断すると、バックシャンは「東京の人」と「札幌の人」、横シャンは「名古屋の人」と「高松の人」と解釈しましたが、如何なものでしょうか。
 何事もそっくり丸出しになるより、隠れた部分を残した方が惹かれるようです。望月より十三夜や十六夜の月の方が趣が有るのと同じです。

投稿: 槃特の呟き | 2011年5月22日 (日) 23時19分

「振り向かないで」この日曜日カラオケしようと思っていました。金沢時代の有志があつまります。
金沢の人の存在知りませんでした。
披露したと思います。
現在の住んでいる高松、そして転勤地の広島もあり、
感激しております。ありがとうございました。

投稿: ちゃめぽん | 2011年6月11日 (土) 12時16分

この歌は沢村玲子もカバーしています。いい歌ですね。作曲の小林亜星さんは童謡の名曲「あわてんぼうのサンタクロース」の作者でもあり、数多いコマーシャルソングを作っていらっしゃいますね。この歌もその一つだと思いますが、さわやかな歌詞にリズムがマッチして名曲だと思います。

私は4年ほど前、ふと思い出してユーチューブで再発見後、カラオケでよく唄いますが、意外とこの歌を唄う人がいるので驚きました。やっぱり良い歌は古いコマーシャルソングでもファンがいるもんですね。

投稿: いっちゃん | 2011年6月29日 (水) 21時59分

バックシャンと美貌とは男性から見ると比例している物
と思えてしまいます。若い時そのへんのところを研究しましたが、美貌の「しきい値」の問題でした。夏目雅子や吉永小百合を想定したのでは無理ですね。

投稿: 海道 | 2011年8月19日 (金) 17時00分

小林亜星と前会長の吉田正との確執は残念でしたが、お二人が作曲した歌は大好きです。

「ふりむかないで」(エメロンシャンプーの歌)、いいですね。味があります。でも、芸術と算盤は誰しもが持っている両面だと言うことを教えてくれました。半知半解でものを言ってすみません。

投稿: 吟二 | 2011年10月11日 (火) 20時55分

72番までの歌詞は

ふりむかないで《北海道篇》
7
"霧笛が長く 泣き終ったら
あなたの頬が ひとすじ濡れた
誰を思って 流した涙
頬ずりしたいな 釧路の人"
8
"函館山に 灯のともるころ
背黒かもめよ 教えておあげ
帰る汐路も 知らぬげに
さまよっていた 函館の人"
9
"鶴の来る日の 人恋しさに
歌った唄は 十勝の風が
空の彼方へ さらって行った
思い出の人 帯広の人"
10
"小さな貝を 耳にかざして
風の便りを 聴いてるあなた
恋の心も 渚の風よ
伝えて欲しいな 小樽の人"
11
"石狩川に 春風立てば
平和通りに こころがはずむ
花にかくれた うしろ姿に
呼びかけたいな 旭川の人"
12
"霧が流れる 知床岬で
風に吹かれて どこへ行くのか
うしろ姿の 淋しいあなた
ふりむかないで 網走の人"
ふりむかないで《東北地方篇》
13
"風が哭いてる 連絡船で
冷えた心に かくまき巻いて
ひとりぽつんと しているあなた
話してみたいな 青森の人"
14
"奥入瀬川の 早瀬の音に
ゆうべ夢見た すてきなあなた
智恵子の像に 似ているみたい
どこにいるのか 十和田湖の人"
15
"蔵王おろしに 小雪が舞う日
曇った窓に 書いては消して
涙ぐんでる あなたは一人
抱きしめたいな 山形の人"
16
"飯盛山の 三ヶ月さえも
冷たい風に 吹きとがる
障子にうつる あなたの影が
すねているよな 会津の人"
17
"吹雪がやんで 北上川も
ほっとしたよな 鷹匠小路
雪道ふんで あなたのあとに
ついてゆきたい 盛岡の人"
18
"ゆうぐれどきの 大町通り
秋田おばこか こぶしの花か
ついてゆきたい あなたのあとに
ふりむかないで 秋田の人"

ふりむかないで《東北関東篇》
19
"わらじ祭りに 夜もふける頃
夜うぐいすが 一声鳴いた
ふとゆきあった あなたの影に
こころときめく 福島の人"
20
"梅の香りを たもとに入れて
つんと澄ました 茶見世の中で
おもわせぶりな あなたの肩に
声かけたいな 伊香保の人"
21
"裏見の滝の しぶきに虹が
かかれば あるのかしらと
笑って云った あなたの頬に
口づけしたいな 日光の人"
22
"出来ることなら 空とぶ雁に
思いのたけを 書いた手紙を
あなたのもとへ 持たせてやりたい
忘れられない 水戸の人"
23
"木の間がくれに 光と影が
たわむれていた 子犬をつれて
やさしく叱った あなたの声に
また会いたいな 大宮の人"
24
"あなたが光る 金色の波
夕陽が似合う 黄色いビキニ
ついてゆきたい あなたのあとに
ふりむかないで 木更津の人"
ふりむかないで《南関東篇》
25
"ちょっとおしゃまな ミニスカートで
あてもないよな うしろ姿に
ついてゆきたい あなたのあとを
ふりむかないで 新宿の人"
26
"あすに望みが ないのと云って
コハク色した グラスの酒を
涙で割って 飲んでたあなた
何故か気になる 赤坂の人"
27
"吾妻橋から 言問かけて
そぞろ歩きの 駒下駄の音
月もおぼろ 隅田堤で
また会いたいな 浅草の人"
28
"ビルの谷間に 星が流れて
恋が生れて 来そうな気持
ついてゆきたい あなたのあとに
声かけたいな 渋谷の人"
29
"しぐれ来る日の 外人墓地で
港出てゆく 船の汽笛に
忘れた恋を おもい出すよな
耐えてるあなた 横浜の人"
30
"八幡様の いちょうの蔭で
泣いているよな あなたの髪に
かかる落葉は 金のかんざし
ふりむかないで 鎌倉の人"

ふりむかないで《中部篇》
31
"穂高しぐれか 大正池に
霧が流れる あなたはいない
声だけ遠く こだましてくる
姿見たいな 松本の人"
32
"笛吹川から 甲斐駒かけて
大きな虹が かかったときは
恋が出来ると あなたは云った
忘れられない 甲府の人"
33
"さよならだけが 人生なのさと
そんな強がり 云ってはみたが
こらえきれない 三ヶ日のあたり
また戻りたい 浜松の人"
34
"川面にはえる かがり火たいて
うちわの蔭から こぼれた笑顔
出来ることなら 舟こぎ寄せて
話しかけたい 岐阜の人"
35
"朴葉味噌(ほおばみそ)焼く 香りが流れる
かわたれどきの 二元町筋で
格子戸あけて 目と目が合った
可愛いあなたは 高山の人"
36
"玉の光に おもいをこめて
つづった恋の ホワイトパール
明日はお別れ いつまた会える
真珠みたいな 志摩の人"
ふりむかないで《北陸地方篇》
37
"雪に埋れた 雁木(がんき)の角の
赤いポストに 手紙を入れて
はにかむような あなたの瞳
一目で恋した 高田の人"
38
"雪が降る日の 古町通り
赤いはなおの 雪下駄はいて
どこへいそぐか 蛇の目の中が
気になるあなた 新潟の人"
39
"風が吹いてる もう日が暮れる
東尋坊の 海の深さを
みつめていたよ こらえていたよ
抱きしめたいな 福井の人"
40
"あれは立山 いつか来たとき
あれは大日 忘れられない
えくぼの可愛い あなたはいない
捜してみたいな 富山の人"
41
"誰を待つのか 香林坊で
ふとほほえんだ あなたの瞳
春風みたいに 心にふれる
みつめてたいな 金沢の人"
42
"今日も見かけた 善光寺前
昨日も何か 願かけていた
おさげ髪した 心の中を
きいてみたいな 長野の人"

ふりむかないで《関西地方篇》
43
"雨が降ってた 三年坂で
はなおが切れた 石だたみ道
傘さしかけて 送ってくれた
やさしいあなたは 京都の人"
44
"魔風恋風(まかぜこいかぜ) 千畳あたり
紀州なまりを 背中にきけば
ゆかた姿が ほんのり匂う
夕顔みたいな 白浜の人"
45
"ねずみ色した 小ぬか雨降る
一人来た日の メリケン波止場
なぜかたがいに 心寒くて
恋のまねした 神戸の人"
46
"鐘が鳴る鳴る 夕陽が沈む
秋の愁いを 野菊に寄せて
丘にのぼれば たたずむあなた
話しかけたい いかるがの人"
47
"あの夜の恋を さがし求めて
尋ねて歩く 大阪しぐれ
つきあたるのは 木枯ばかり
忘れられない 北浜の人"
48
"小舟が帰る あなたは一人
渚の砂に 字を書いている
みつめていたい あなたのことを
ふりむかないで びわ湖の人"
ふりむかないで《中国地方篇》
49
"汐入川の 捨小舟にも
春の愁いが 静かにゆれる
一人思案の あなたの影に
甘えてみたいな 倉敷の人"
50
"はとが飛んでる 平和の塔に
ちらりのぞいた 八重歯が光る
レモンのような 可愛いあなた
よびかけたいな 広島の人"
51
"いくら呼んでも とどかぬ声を
ことさら風が さらってしまう
あとに残るは 風紋ばかり
はるかに遠い 鳥取の人"
52
"あれは鯛網 柄の浦よと
教えてくれた 浄土寺の坂
あなたのそばに 日の暮れるまで
座っていたいな 尾道の人"
53
"雨にぬれてる 松江大橋
泣いているよな 唐金擬宝珠(からかねぎぼし)
傘もささず ぬれてるあなた
声かけたいな 松江の人"
54
"月見やぐらに 夜桜散れば
ほのかに香る 白いえりあし
ついてゆきたい あなたのあとに
ふりむかないで 岡山の人"

ふりむかないで《四国地方篇》
55
"阿波の徳島 踊りの夜に
初めて会った すてきなあなた
眉山の月も 祝ってくれた
今は思い出 徳島の人"
56
"唐人町で 夕立がきて
出会いがしらに ぶつかった人
思いがけない 相合い傘の
名前も知らない 松山の人"
57
"戸島恋しい あの島蔭で
手をとりあって もぐった海に
ふたりの恋が サンゴになった
忘れられない 宇和島の人"
58
"金毘羅様の 石段のぼれば
何を祈るか うなじが白い
聞いてあげたい あなたの悩み
可憐なあなたは 丸亀の人"
59
"連絡船が 屋島をすぎて
風に黒髪 なびかせていた
ひとりぽっちの あなたはだあれ
並んでみたいな 高松の人"
60
"ふとゆきずりの はりまやばしで
恋が生まれた 紅色サンゴ
ついてゆきたい あなたのあとに
ふりむかないで 高知の人"
ふりむかないで《北九州篇》
61
"水の都で 道たずねたら
川の柳が めじるしですと
教えてくれた すてきなあなた
恋してみたいな 柳川の人"
62
"船の汽笛が 聞えるたびに
暗い窓見る あなたの瞳
何を思って 誰を待つのか
なぐさめたいな 天草の人"
63
"雲仙恋し あの人恋し
もうあうまいと 誓った別れ
たそがれ時は つい思い出す
会いたい見たい 島原の人"
64
"あれは出島か 小曽根のあたり
じゃがたらお春の せつないこころ
ひと夜のちぎり かりそめの恋
二度と会えない 長崎の人"
65
"ふと知り合った 今宿あたり
恋を語った お城のあとの
木蔭が今は あなたのかたみ
思い出ばかり 伊万里の人"
66
"ほのかにゆれる 湯けむりの中
見えてかくれた しぼりのゆかた
ついてゆきたい あなたのあとに
ふりむかないで 別府の人"

ふりむかないで《南九州・沖縄篇》
67
"あなたが歩く 長べいぞいに
光がおどる あなたの肩に
あんたがたどこさ うしろ姿に
きいてみたいな 熊本の人"
68
"二人黙って 小さな店で
みつめ合ってた 十五夜の頃
はるかに遠い 潮騒いに
も一度会いたい 大分の人"
69
"ひと夜かぎりで 忘れましょうと
指をからめて 約束をした
どこか遠くで 花火が鳴った
おもかげばかり 宮崎の人"
70
"嵐来る日の 天文館で
風に負けずに 歩いた二人
ふとゆきずりの 恋だったけれど
命が燃えた 鹿児島の人"
71
"誰にあげよか このデイゴの花
あなたに会った 今帰仁城(なきじんぐすく)
ほほえみ直した 大きな瞳
胸に火のつく 名護の人"
72
"誰が唄うか 安里屋(まさどや)ユンタ
灯ともし頃の つぼ屋町
仏桑花(ぶっそうげ)に似た すてきなあなた
恋してみたいな 那覇の人"

投稿: HACCHI | 2012年3月22日 (木) 01時19分

HACCHI様
 全部で72番まであるなんて知りませんでした。よくご存知ですね。とても参考になりました。先日カラオケに一人で行って、何回も同じ曲をかけて、とうとう72番まで一人で歌ってしまいました。この作詞は全部、池田友彦さんなのですか。よく同じようなシーンなのに、各地の雰囲気を感じさせて多彩な表現で書けますね。われわれが作詞などするときの参考材料にもなりますよね、きっと。
 二木先生もカットせずに全部掲載してくださり、お二人に感謝します。

投稿: いっちゃん | 2012年3月29日 (木) 14時08分

 この歌は、当時流行りました。軽やかというか、あまりくせのないメロディーです。がんばれば、私も、カラオケで72番まで歌えそうな気がします。鉄道唱歌なみの長い歌詞ですが、それよりは歌いやすい感じです。
 若い頃、後姿の気になる女(ひと)がいて、どうしても顔を確かめたくて、追い越していったことがあります。気の弱いほうだったので、追い抜いた後すぐにはふり返らず、数十メートルやりすごし、忘れ物を思い出したかのようにして、Uターンをしてそれとなく、ご尊顔を拝見します。「ああっ、なんとこれは!・・見なければ良かった!」。愕然としたことが多く、興ざめというのは、こういう時のためにある言葉だと実感しました。
その直後、「のぞく」という行為をした自己への嫌悪感がおこります。
あの「鶴の恩返し」でも、機織りの現場をのぞいたために、男はすべてを失ったではないか。「浦島太郎」も玉手箱の中をのぞいてしまったから、取り返しのつかないことになってしまった。「のぞく」というタブーを犯すと不幸になるというのは、今でもあるなあと、妄想族の私は、多少おおげさな感慨に至りました。
 見たい、追いかけたいという気持ちは、自然に備わっているものゆえに、否定できませんが、限度をもつということでしょう。追うのはいいが、追いすぎるのはよくないという・・。ストーカーとか、セクハラという行為は、ある意味、普通の人と紙一重の行為かもしれません。だんだん年をとるとそういうことも、なくなってきました。老成したというべきでしょうか。いいえ、単にめんどうくさくなったんですね、わざわざ足早にそのひとを追い抜くことが。しかし、その適度な衰えを、すなおに老成といってもさしつかえないような気がします。

投稿: 浮舟 | 2013年11月26日 (火) 15時32分

カラオケでいつも歌っているのですが、自分のご当地の歌詞が判りませんでした。テレビコマーシャルでは聞いた気がして、ついに見つけました。明日からは自分の県と町が出ている歌詞で歌います。
 たのしみです。有難う

投稿: さとう りょういち | 2014年2月18日 (火) 20時34分

「歌は世につれ世は歌につれ」と言いますが、この曲の1番・6番「ついてゆきたいあなたのあとを…東京の人(博多の人)」、3番「ふとゆきあって目と目があった ささやきたいな仙台の人」、5番「声かけたいな大阪の人」…のクダリは、近頃はストーカーか!セクハラか!などとレッテル貼りされる可能性も無きにしもあらずの無粋な世の中です。
以前なら(昭和40~60年代)、会社でもカラオケスナックあたりでも、美人だな色っぽいな二人っきりで飲みたいな…気軽?に声をかけられたものが、些細?なことでセクハラだパワハラだモラハラだ…物言えば唇寒しの風潮が強まる今日この頃、身近なところにいる女性といえばカミサンのみ!?の年金暮らしとしてはサミシイ限りです。

投稿: 焼酎百代 | 2015年4月12日 (日) 17時48分

> 後ろ髪のきれいさと容貌とのあいだにあまりギャップのない人が選ばれたようです。
「‘ギャップのある方‘に申し訳ありません」なんて第三者が言うのはおかしいですね ^^;

ヤン・フェルメールの真珠イヤリングの少女(Meisje met de parel)は我が村でもよく見る普通の顏立ちですが、なるほどテーマにピッタリ、洒落たリズムと共に楽しいです。

ところで皆様、オランダにいらっしゃり、何処かの通りで「ヤン!」と叫んでみてください。すると必ず、何人かの男性が‘ふりむきます‘。ブリテン諸島でJohnと叫ぶより、確実に多いです。

投稿: minatoya | 2015年4月12日 (日) 20時04分

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