« 襟裳岬(森進一) | トップページ | コーヒー・ルンバ »

襟裳岬(島倉千代子)

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:丘灯至夫、作曲:遠藤 実、唄:島倉千代子

1 風はひゅるひゅる
  波はざんぶりこ
  誰か私を 呼んでるような
  襟裳岬の 風と波
  憎い憎いと 怨んだけれど
  今じゃ恋しい あの人が

2 風はひゅるひゅる
  波はざんぶりこ
  浜の日暮れは 淋しいものよ
  たった一人は なおさらに
  こんぶとる手に ほろりと涙
  背のびしてみる 遠い空

3 風はひゅるひゅる
  波はざんぶりこ
  春はいつくる 燈台守と
  襟裳岬の 女の子
  泣いてみたいな 霧笛のように
  泣けば想いも 晴れるのに

《蛇足》 昭和36年(1961)に日本コロムビアから発売。襟裳岬の名前を全国に知らしめた大ヒット曲です。

 この年のNHK紅白歌合戦において、島倉千代子をこの歌で紅組のトリを務めました。
 昭和49年
(1974)の紅白歌合戦では、島倉千代子が再びこの歌で紅組のトリ、森進一が同名のフォークで白組のトリを務めました。
 えりも町の人びとは、"わが世の春"といった思いをしたのではないでしょうか。この頃、紅白歌合戦は視聴率が80パーセント近くあり、国民的イベントの地位を維持していましたから。

 昭和36.7年といえば、池田内閣の所得倍増政策が始まり、高度経済成長が端緒についた時期でした。しかし、交通インフラや情報インフラの整備は遅れており、地方と首都東京とではさまざまな面で格差がありました。
 島倉千代子の
昭和31年ヒット曲『東京の人よさようなら』や翌年の『逢いたいなァあの人に』と同様、この歌にもそんな雰囲気が感じられます。

(二木紘三)

|

« 襟裳岬(森進一) | トップページ | コーヒー・ルンバ »

コメント

 おぼえていますよ、この曲は。昭和36年といえば、当時12歳、小学校6年生の私は、「波はざんぶりこ」が耳に残り、忘れられませんでした。今思えば、襟裳岬に限らず、どこの海でも「ざんぶりこ」ではないの?と考えたり、「大きな桃がどんぶらこと流れてきました」を連想しますが、素直でない自分にも気づきます。当時の人はそれで良しとしたのでしょうね。うらやましいほどの素直な感性です。
 紅白歌合戦は、父親が厳然とチャンネル権を持っていて、家族みんなが、年越しそばを食べながら見ていました。テレビは1台、パソコンもないし、視聴率80%になるわけてす。でも、今ふりかえって、あの時代、親父がワンマンだったとも思わないし、テレビ1台を不自由だとも思わないのですねえ。
 <蛇足>に襟裳の人たちは、全国に襟裳岬の名が知られ、わが世の春という思いをしたのではないか、とあります。ははあ、森進一の『襟裳岬』で「何もない春」と歌われ、襟裳の人々が抗議した話と、「春」つながりでからめているんですね。島倉千代子さんで、一度いい目をしたんだから、もういいじゃないか、と。二木先生もなかなか、・・・

投稿: 七色仮面 | 2014年1月12日 (日) 22時34分

昭和36年のNHK紅白歌合戦を、皆さんとともに私も見ているわけですね。40年前のTVに見入るニキビ出の少年を想像します。彼はフォークと歌謡曲の違いもわからない。40年後、何者にならないことを知らない少年… タイムマシン乗っているようです。

>憎い憎いと 怨んだけれど 今じゃ恋しい あの人が
かつての人を憎いと思ったことがあったかどうか、定かに思い出せません。けれども意識して振ったり振られたりして、そんな気分に陥ったことが在るかもしれません。もし2014年1月、むかしの相手が私を恋しいと回顧してくれるなら、幸せ冥利につきます。

島倉千代子の襟裳岬があった…、良い贈り物をいただき、ありがとう御座います。

投稿: minatoya | 2014年1月12日 (日) 23時28分

(2)番の歌詞の「ほろりと涙」の「涙」のさんずいがとれて
印刷されていませんか?

投稿: 末廣照男 | 2014年1月14日 (火) 00時15分

末廣照男様
恐れ入りました。ネット上から歌詞を拾ってくるといういい加減なことをすると、こういうことが起こります。何度も見直したのですが、気づきませんでした。(二木紘三)

投稿: 管理人 | 2014年1月14日 (火) 00時29分

 「風はひゅるひゅる」「波はざんぶりこ」。確かに日本語特有の『擬音語』を巧く使ってますね。丘灯至夫・遠藤実コンビは、この後舟木一夫の「高校三年生」「修学旅行」という快活な学園ソングをヒットさせていくことになるのですね。
 『襟裳岬』といえば、おおかたの人が森進一版を思い起こし且つまた口ずさむのでしょうが、私は小学生の頃聴き覚えたこちら島倉千代子版のほうが心に沁みて好きです。歌うには中々難しい唄でもありますね。

投稿: かせい | 2015年1月 1日 (木) 00時58分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 襟裳岬(森進一) | トップページ | コーヒー・ルンバ »