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死ぬほど愛して

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:Pietro Germi & Alfredo Giannetti、作曲:Carlo Rustichelli
日本語詞:水野汀子、唄:Alida Chelli

1 アモーレ アモーレ アモーレ
  アモーレ ミオ
  やさしきみに 抱かれるとき
  悲しみ忘れ 愛の涙
  永遠(とわ)にきみを いとしひと
  永遠にきみを いとしひと

2 アモーレ アモーレ アモーレ
  泣かないで
  きみの悲しみ 消えるまで
  私の胸に そっともたれて
  いとしいひとよ いつまでも
  いとしいひとよ いつまでも

    Sinno' me moro

1. Amore, amore, amore, amore mio,
   'n braccio a te me scordo ogni dolore.
   Voglio resta' co' te sinno' me moro,
   voglio resta' co' te sinno' me moro.
   Voglio resta' co' te sinno' me moro.

2. Nun piagne amore, nun piagne amore mio,
   nun piagne e statte zitto su sto cuore.
   Ma si te fa soffrì, dimmelo pure
   quello che m'hai da di', dimmelo pure.
   Quello che m'hai da di', dimmelo pure.

3. Te penso amore, te penso amore mio,
   sei partito e m'hai lasciata sola.
   Ma tu non sai che sento nel core mio,
   ce penso s'e' nel tuo che me consola.
   Ce penso s'e' nel tuo che me consola.

《蛇足》 1959年公開のイタリア映画『刑事』(Un maledetto imbroglio)の主題歌。

 映画はピエトロ・ジェルミ監督作品で、監督自身が警視役で出演しています。出演はほかに、クラウディア・カルディナーレやフランコ・ファブリッツィなど。
 クラウディア・カルディナーレは、ブリジッド・バルドーのBB(ベベ)やマリリン・モンローのMMに対して、CCと呼ばれた、1960年代を代表するセクシー女優の1人でしたが、この映画では女中という地味な役を演じています。

 終幕近く、人を殺した恋人のディオメデが連行される車を追いかけるアッスンティーナ(CC)が、哀れで切なかったですね。

 作曲のルスティケッリは、1949年公開の『無法者の掟』を皮切りに、ピエトロ・ジェルミ監督と多くの仕事をしています。1956年の『鉄道員』、1958年の『わらの男』、1959年の『刑事』、1962年の『イタリア式離婚狂想曲』、1963年の『誘惑されて棄てられて』、1972年の『アルフレード アルフレード』など。

 とくに『鉄道員』と『死ぬほど愛して』は、世界的な大ヒットとなりました。『死ぬほど愛して』は、「アモーレ、アモーレ……」と繰り返す印象的なメロディを鮮烈に記憶している人も多いのではないでしょうか。
 歌ったアリダ・ケッリはルスティケッリの娘。

 ジェルミ監督作品以外では、ルイジ・コメンチーニ監督『ブーベの恋人』のテーマも大ヒットしました。

 上のmp3は、日本語詞に合わせて2番までとしました。

(二木紘三)

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コメント

歌詞と旋律が胸をうちます。「太陽がいっぱい」「ゴットファーザー」と並んで名曲だと思います。

投稿: 海道 | 2014年8月16日 (土) 10時10分

これが流行したころ私は15歳で高校1年生でした。「アモーレ、アモーレ、アモーレ、アモレ・ミオ」心の底からゆすぶられましたが、このセクシーな声の歌手アリダ・ケリが、私と同年配だったと知って驚いています。

投稿: Bianca | 2014年8月16日 (土) 12時56分

 美貌のクラウディア・カルディナーレが、連行される恋人の乗った警察の車を、必死に追うラストシーン、そこに流れるこのせつないメロディは、たいへん印象的でした。彼女のおなかには、彼の子どもがいたのです。
 
 女が、連れ去られる男を必死になって追うシーンといえば、どうしても『無防備都市』(1945)を思い出す。
 イタリア・パルチザンの印刷工の青年が、ナチスのゲシュタポに捕まって、ドイツ軍に連行される。その時、婚約者の女性が、車の後を追って道路を半狂乱で走る。
 ドイツ兵が彼女を狙撃し、女性はあっけなく倒れ、亡くなる。
 このあっけなくパタりと倒れるところが、イタリア映画のネオ・リアリズムということで評価される。
 苦悶にゆがんだ顔のアップも、逆にやすらかな息を引き取るシーンもない。人間はあっけなく死ぬという哲学です。
 ロベルト・ロッセリーニ監督の名前は、世界的なものになり、イングリッド・バーグマンも、子どもを捨てて、ハリウッドからロッセリーニ監督のもとに走るというエピソードもできます。

投稿: 秋山 小兵衛 | 2014年8月17日 (日) 11時45分

 この映画は車を追ってのラストシーンだけが残っておりますが「アモーレ アモーレ・・・」の歌と曲が今もしっとりと心を濡らします。
 この頃の西部劇も真昼の決闘「ハイ・ヌーン」、シェーン「ザ・コール・オブ・ザ・ファラァウェイ・ヒルス」、大砂塵「ジャニー・ギター」、帰らざる河「ザ・リバー・オブ・ノゥ・リターン」、誇り高き男の「庭の千草」に似たスリー・サンズの口笛、戦場にかける橋の同じく口笛のメロディ・・・外国映画のテーマ音楽の素晴らしをあらためて思い出しました。

投稿: 尾谷光紀 | 2014年8月17日 (日) 11時48分

 胸にしみる歌ですが、いつからか、この歌を『ブーベの恋人』の主題歌と勘違いしていました。ムードに共通するものがあるからか。作曲者が同じなのですね。

投稿: dorule | 2014年8月19日 (火) 19時49分

この映画は昭和35年頃、高校2年生で観た映画でしたね!
私は監督であり主役を演じたピエトロ・ジェルミの大ファンとなった映画でした!

あんな男になりたいなと思いながら、ぐーたらになってしまいました!!

投稿: ゆく | 2014年10月10日 (金) 22時13分

クラウディアカルディナーレは、映画によっても、また同一映画でも場面によって表情が違いますが、良い時は本当に良い。普段は挑むような目つきが、優しい表情と重なるととにかく美しい。世界には美しい女優が沢山いるけれど、CCのような野性味にあふれた美女は少ないでしょう。ブーベの恋人のいくつかの場面など、これぞCCという感じですね。また、子どものいることを隠しての女優業だったためか、映画によっては生活の疲れのようなものの見えるときもあり、これは実生活の反映だったのでしょうか。

投稿: CCに心奪われ | 2017年1月30日 (月) 15時47分

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