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君がすべてさ

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:稲葉爽秋、作曲:遠藤 実、唄:千 昌夫

1 これきり逢えない 別れじゃないよ
  死にたいなんて なぜ云うの
  遠く離れて 暮らしても
  ただひとすじに 愛しているよ
  君がすべてさ 君がすべてさ

2 心の小箱に しまっておくよ
  やさしい君の 面影を
  頬をぬらして 光ってる
  その涙さえ 愛しているよ
  君がすべてさ 君がすべてさ

3 希望(のぞみ)を果たして 迎えに来るよ
  必ず待って いておくれ
  かたく結んだ 約束の
  指先までも 愛しているよ
  君がすべてさ 君がすべてさ

《蛇足》 昭和43年(1968)12月1日発売。この9日後に、例の3億円強奪事件が起こりました。

 この年のNHK紅白歌合戦に、千昌夫は大ヒット中の『星影のワルツ』を引っさげて初出場を果たしました。
 『君がすべてさ』は、翌44年
(1969)に大ヒットし、千昌夫は再び紅白に出場しました。

 昭和44年は、私が初めて事務所を構えた年です。私のあとで同じ出版社をやめてきた男と、演劇青年からライターに転向したと男との3人で、渋谷の場外馬券売り場の近くに小さい部屋を借りました。

 そこで、私はよくこの歌を口ずさみ、2人から「(この歌の)どこがいいんだか……」と笑われました。歌謡曲ではありふれたフレーズなのに、(君がすべてさ)に感じるものがあったのかもしれません。
 過ぎた日々の惑いは、消し去ったつもりでいても、意識の奥でいつまでも後を引くもののようです。

 3人とも、高い志があってライターになったわけではないので、事務所はほどなく解散となりました。

(二木紘三)

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コメント

二木さま

歌は一つ一つに誰かの想いがあるものですね。二木先生がこの歌に思い入れがあると聞くのも楽しいです。

この歌は哀愁があっていい歌ですね。千昌夫はその後大金持ちになって、得意絶頂の頃に凋落の目が潜んでいたのでしょうか。その後地道に一生懸命汗かきながら歌っている彼に好感を覚えていますが、債権者の目は違うのでしょうね。

投稿: 吟二 | 2015年4月27日 (月) 21時58分

女性の私としては、言われたい。
言われたら、天にも昇る心地です。
素敵な歌詞ですね。
一度位、言われたい。
今度、聴いてみたいです。

投稿: みやこ路快速 | 2015年5月 2日 (土) 08時06分

信州生まれとしては「北国の春」を歌うべきかも知れませんが私は「君がすべてさ」と「夕焼け雲」が好みです。
いつも歌うたび、「こぶし」の使い方が難しい曲だと感じています。それにしても千昌夫はこのころから金髪を意識していたのでしょうか。?

投稿: 海道 | 2015年7月11日 (土) 13時30分

 五十年ほど前に、佐々木新一が歌ってヒットした『君が好きだよ』とよく似ているように思います。特に歌詞が。
 作詞は、あの 横井弘 ですが、こちらの 稲葉爽秋 横井弘の、別名、という可能性は、ないでしょうか。

投稿: MAEDA | 2015年7月15日 (水) 23時48分

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