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夢見る乙女

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:佐伯孝夫、作曲:吉田 正、唄:藤本二三代

1 花の街角 有楽町で
  青い月夜の 心斎橋で
  乙女が燃えて 見るその夢は
  愛の灯影(ほかげ)の スイートホーム

2 窓のフリージャ 小雨の午後は
  何故かしみじみ 一人がさみし
  乙女がいつも 見ている夢を
  知っているのよ あの人だけは

3 夢よいつなる 抱かれて溶けて
  二人一つの すてきな夢に
  乙女がまこと 見ている夢は
  星も輝く スイートホーム

《蛇足》 昭和32年(1957)11月にビクターからレコード発売。美人歌手といわれた藤本二三代の最大のヒット曲。

 藤本二三代は芸名で、本名は三谷綾子。芸者歌手の草分けの1人・藤本二三吉の娘。父親の再婚相手が二三吉だったという関係で、義理の母娘でしたが、実の母娘以上に仲がよかったといわれます。

 二三代が歌手になりたいといいだしたとき、芸能界の厳しさを知り尽くした二三吉は反対しましたが、二三代の再三の希望についに折れ、以後は吉田正に紹介するなど、熱心にサポートしたといいます。

 ただし、芸には厳しく、二三代が二三吉の持ち唄『祇園小唄』を歌うことになったとき、何度歌っても、「おまえの『祇園小唄』は京都の舞妓さんになりきっていない」と、なかなかOKを出さなかったそうです。

 写真は、昭和30年代の心斎橋筋。

(二木紘三)

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コメント

昔、藤本二三代のファンでした。澄んだ汚れのない声は私の胸を揺さぶりました。

そんな私が、「夢見る乙女」というタイトルを見て、はて、どんな歌だったかなと思い出せませんでした。そして画面から流れる曲を聞いて、「ああ、なんだ、この歌だったんだ」と歌詞を見てすぐ分かりました。だって、私が大好きな歌だったからです。

私も年取ったなあと思います。ともあれ、藤本二三代の清らかで明るい歌声と、純情だった昭和の乙女の雰囲気が感じられる彼女の歌は大好きです。二木先生、思い出させていただき、ありがとうございました。

投稿: 吟二 | 2016年2月 5日 (金) 22時13分

藤本二三代さんの名曲を有難うございます。彼女の甘い美しい声が耳に焼き付いています。どの曲もカラオケに無いのが残念です。

投稿: 海道 | 2016年2月 6日 (土) 11時07分

海道さんが言われるように、藤本二三代がカラオケのどの会社(DAM,UGA,ジョイサウンド)にも無いのはとても残念です。上記会社の方がこのメッセージを読まれたら、是非、入れて下さい。カラオケで歌ってみたいです。けっこうファンはいると思いますが。

投稿: 吟二 | 2016年2月24日 (水) 11時03分

 この歌は、当時7歳の私には無縁の歌ですが、はじめて聞いても甘く優しい吉田正のメロディーは、日本人の私の心の琴線にふれます。
スイートホームという言葉が、時代がかった、そしてキーワードのように思いました。
 ここでいうスイートホームは、農村ではなく、都市部でしょう。そして、おそらくジジババと同居しない、核家族でしょう。
 この歌は昭和32年の発売、高度成長時代のただ中です。昭和37年の小津監督の『秋刀魚の味』にも典型的なスイートホーム、岡田茉莉子、佐田啓二夫婦の団地生活が登場する。核家族で、家電やゴルフが、庶民生活にも浸透してくる。
 核家族化の行き着く先がわからなかった時代、何も知らなかった平和な時代を感じる歌です。少子高齢化なんてお釈迦様でも御存じなかった頃です。

投稿: 越村 南 | 2016年2月24日 (水) 16時29分

藤本二三代さんの歌は、いつも三浦洸一さんと実演が
ペアーで日本中を実演公演されていたからです。
大劇や梅田方面でもとても可憐で素敵な歌声で、時々
楽屋で「二三代さんは心優しい歌手ですよ」と三浦さんが言われていました。とても懐かしいです。
二三代さんのCD全集がないのが残念です。
ビクターさんどうしてなんですか?私は一番それを
待ち焦がれているファンの1人です。

投稿: odoriko | 2016年2月24日 (水) 16時49分

この歌は「夢見る男」の歌ですね。乙女は多分結婚に対してこんな夢はみないと思います。男の人の夢を壊してしまってすみません。男性のほうがロマンチストなのですね。

投稿: ハコベの花 | 2016年2月24日 (水) 21時45分

『夢見る乙女』1957年11月リリースということは、あの『有楽町で逢いましょう』と同時期ということ。  ビクターは『有楽町で…』にかなりの力を入れたので、『夢見る…』は陰に隠れた存在になってしまい、広く世間に知れ渡ることは無かったのでは…、というように私は推測してます。
 『有楽町で…』に力を注ぎ込み過ぎて、佐伯孝夫も吉田正も『夢見る…』にあまりノらなかったのかなぁという感じが…。
 『有楽町で…』では都会のイメージを出す為にティールーム、ブルース、シネマ、ロードショーなど片仮名言葉を使って、それが功を奏してるのに、
『夢見る…』ではスイートホームがしっくり馴染んでいないようです。
 佐伯孝夫の詞もあまりにも乙女チックで、伝わる何かが足りないような。
藤本二三代の持ち歌の中では大ヒットなのでしょうが今となっては「知る人ぞ知る」曲でカラオケの配信にないのかも。
 カラオケ店さん、顧客の要望をメーカーにしっかりお伝え下さい。

投稿: かせい | 2016年2月25日 (木) 00時39分

かせいさん、

人により、また年齢により感じ方が違うなんて当たり前ですが、私は申し訳ないですが、かせいさんの感性と違います。この歌では「スイートホーム」が効いていると私は思います。新鮮な感じがするからヒットしたのだと思います。しかも、藤本二三代の美しい歌声が醸し出す純情が私たちの心をとらえたのです。「甘い」と感じる方の気持ちはわかりますが、「純真」「純情」が最も心を揺さぶられる人たちもいるのです。私はそうです。でも、かせいさんが言われるように「甘すぎてちょっと」と思われる方々も当然いらっしゃいますね。好きなことを語れるこのサイトは私にとって癒しになります。

投稿: 吟二 | 2016年5月 6日 (金) 19時18分

私はスイートホームが先にあって前後に日本語を付けたような気がしてなりません。「哀愁の街に霧が降る」ではカラーフィルム、ブローチ「東京の人」ではトレモロ、テラス、シルエットなど、はまりすぎのように思います。

投稿: 海道 | 2016年5月16日 (月) 16時34分

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