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ブーベの恋人

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞・作曲:Carlo Rustichelli、日本語詞:漣 健児、
唄:Claudia Cardinale/いしだあゆみ他

野原に人知れずに咲く花よ
女の愛のいのちは
嵐さえふみ越えて咲く花よ

女の運命(さだめ)
荒野をあてどもなく飛ぶ小鳥
女の愛の運命は
苦しみをのり越えて飛ぶ小鳥

  ああ男の ああ愛だけ ああ求める
  ブーベの恋人
  ムムムム……

女のいのちは
野原に人知れずに咲く花よ
女の愛のいのちは
嵐さえふみ越えて咲く花よ

女の運命は
荒野をあてどもなく飛ぶ小鳥
女の愛の運命は
苦しみをのり越えて飛ぶ小鳥

《蛇足》 1963年に制作・公開されたイタリア・フランス合作映画"La Ragazza di Bube"(ルイジ・コメンチーニ監督)の主題歌。

 カルロ・ルスティケッリ (Carlo Rustichelli, 1916年-2004年)は、 イタリアを代表する映画音楽作曲家の1人。非常に多くの作品がありますが、そのなかでもとくにヒットしたのが、『刑事』(ピエトロ・ジェルミ監督)の主題歌『死ぬほど愛して』と『ブーベの恋人』。
 両方とも、ルスティケッリ独特の哀切なロマンティシズムに溢れ、胸に迫ってきます。

 ルスティケッリが自ら作詞した歌は、カルディナ―レと、ルスティケッリの娘のアリーダ・ケッリが歌っているはずですが、原詞が見つかりませんでした。

 映画は1944年、終戦直後のイタリアを舞台とした社会派ドラマ。
 田舎町に住むマーラ
(クラウディア・カルディナーレ)は、戦死した兄のパルチザン仲間だったブーベ(ジョージ・チャキリス)と婚約します。しかし、彼の実家の貧しい暮らしぶりに加えて、ブーベが活動に明け暮れて愛の言葉を言わないことに幻滅して、別の青年に心を移します。
 ブーベは、仲間を殺した警察署長とその息子を殺してしまい、国外に逃亡しますが、捕まってイタリアに移送されます。「
君しか頼る人がいない」というブーベの言葉に心を動かされたマーラは、懲役14年の刑に処せられたブーベを待つ決心をしました。

 ジョージ・チャキリスの名前は、昭和36年(1961年)公開の映画『ウエスト・サイド物語』で初めて知った人が多いのではないでしょうか。
 ミュージカルなどというものはおんな子どもの見るものと思っていた私は
(偏見ですな、今は違います)、同時期に公開されたソ連映画『戦場』のほうが印象に残っています。あとで考えてみると、ソ連の国策映画でしたが、迫力がありました。

(二木紘三)

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コメント

 この曲は耳に残る曲ですが、映画の方は見たことがありません。ジョージ=チャキリスはやはりウェストサイド物語のベルナルド役が印象に残っています。ところで、彼は小泉八雲役でNHK制作のドラマに出演したことがあり、当時私は同姓同名の別人?と目を疑った記憶があります。彼自身も小泉八雲もギリシア系のアメリカ人というところが共通しているようです。

投稿: Yoshi | 2016年3月13日 (日) 10時38分

チャキリスの名前を思い出したら、ディーンの名前を忘れ、老化を実感しています。ウェストサイドは観ましたがそのあと、チャキリスを見たのはYoshiさんと同じで小泉八雲役でした。良いドラマでしたね。結婚してから映画を殆ど見に行かなくなって人生半分損をしたような気がします。映画音楽として残ってはいますが、やっぱり映画を観た方が良かったですね。良い映画に良い音楽、昔は良かったですねぇ。自分の心も瑞々しかった。ロマンも感じられましたね。でも、このプログのお蔭で多少は若くなれるかも。皆様、ありがとうございます。

投稿: ハコベの花 | 2016年3月13日 (日) 12時11分

とても懐かしい曲ですね。ある一時期【イタリア映画】に魅了されていました。「刑事」「鉄道員」それにソフイアローレンの演技が光った【二人の女】衝撃的な映画でした。戦争による犠牲となる親子の女性たち。もう一度見たい映画です。あの頃のイタリア映画界は輝いていました。イタリア映画に登場する【子役】の可愛いこと!ソフィアローレンは、派手な外見とは違っていて冬季オリンピックの旗を持って先頭にあるいた人が(名前は失念しています)行進中ローレンが笑顔を見せながら、実は隣りの女性をずっと励ましてくれたおかげで、最後まで行進できたと、雑誌に書かれていました。最近の彼女は孫との生活など、幸せな手記が発表されていました。ハリウッド女優ばかりでなくイタリアから大女優が出て欲しいと、願っている私ですが、皆さまは最近の映画界どう御覧になりますか?
ドンパチや殺し合いばかりでなく、いつまでも心にしみる映画が見たいです。管理人様懐かしい曲を作って頂きありがとうございました。今夜はDVDで「鉄道員」を見て夜更かしする覚悟です!!

投稿: mitsuko | 2016年3月14日 (月) 03時08分

「ブーベの恋人」のテーマ曲はラジオで聴いたりして知っていましたが、映画は69年に有楽町の「丸の内松竹」にてリバイバル・ロードショーで観ました。 カルディナーレもチャキリスも若々しくて魅かれましたね。 ルスティケッリの哀切的なメロディが被さってきて、19歳の私には恋愛の機微がよく理解出来なかったのが悔しかったけれど…。
 でもこの映画に依ってイタリアの映画作品を積極的に観るようになりました。 フェリーニ、ビスコンティ、ジェルミ、デ・シーカ。 フランスの作品も貪欲に…。
 商業主義に走り過ぎる現在のハリウッド作品はCG技術に頼り過ぎてて人間描写が希薄になってる気がします…。

投稿: かせい | 2016年3月15日 (火) 01時19分

イタリア映画、いくつか観ております。「ひまわり」を観た時、ソフィアローレンの顔があまりに怖くて途中で観るのをやめてしまいました。友人に言ったら笑われましたが、私が子供なのでしょうか。男性の怖い顔は平気なのですが、ソフィア様すみません。

投稿: ハコベの花 | 2016年3月17日 (木) 23時08分

カルロ・ルステッケッリの傑作ヒット曲といったら、この「ブーベの恋人」「刑事」そして「鉄道員」の3つが先ず上げられるかもしれません。いずれも哀しい、切ないメロディで泪を誘います。「鉄道員」のサントラ盤のサイレンの音やジェルミの叫ぶ声の効果は絶大です。子役も素晴しい演技を見せてました。  ジョージ・チャキリスはギリシア系ですが、どこかヒスパニック系の容貌にも感じる時があります。そして、とても
日本人に受けそうな顔立ちにも私は感じてしまうのです。
八雲のキャスティングも、彼が日本贔屓というだけでなく、そういう容貌、雰囲気を買われてのこともあったのでしょうね。
あのTVドラマも良かったですよね。檀ふみの好演もありました。

投稿: かせい | 2016年3月21日 (月) 01時12分

【ブーべの恋人】の紹介によって、かってのイタリア映画と名曲のコメントが続き、ページを開くのがうれしいかぎりです。チャキリスと壇ふみの共演した映画、探してみようと思っています。確かにチャキリスが嫌いな友人は一人もいませんでした。日本人好みだと思います。友人がイタリア人男性と結婚して二人の子供さんが成長した後に、ご主人は老後を祖国で生きることに決めて、ひとり帰国されました。このとき二人の子供さんたちは、完全に日本人でした(容貌は外国人でしたが)。このとき【国際結婚はむつかしいものだ】と実感しました。20年ほど友人たちで出来ているグループに溶け込んでおられたので、皆が数年はさみしい思いを経験しました。今思い出してもあの方が【外国人】と意識せずに、お付き合いできたのも思えば不思議でしたが、日本人はイタリア人とは【違和感なく】つきあえる感性がお互いにあるのではないでしょうか?でもただ一つ違っていたのは「あいまいさ」や「口先でごまかされる」と腹を立てて、相手かまわず食い下がるときは(駅員や巡査や公務員)だれも止められませんでしたが・・・・・彼のイタリア映画の解説がなければ、これほどイタリア映画に魅せられはしなかったでしょう。
このページのお陰で、かっての夫人だった友人に彼の消息を聞いてみたくなりました。同じ年齢だったので【同級生】と呼びかけてくれた彼は、太っていないか心配です。太りさえしなければとてもダンデイな人でしたから。

投稿: mitsuko | 2016年3月21日 (月) 03時37分

上記のお方様へ

話題となっているのは映画ではなく、
NHKで放送された
山田太一作『日本の面影』だと思います。
「NHKドラマ日本の面影」で検索していただければ
詳しい情報が記述されてます。
放送が1984年ですか,随分経ってますね。
私は32年前の?本放送の時に全編見ております。
小泉八雲(チャキリス)の妻、小泉セツ役の檀ふみが知的で素敵でした。
NHKのオンデマンドで見られるかどうかはNHKに
お尋ねください。
私の敬愛する哲学者の梅原猛先生は、日本人以上に
古き日本の良さを理解する人物として小泉八雲=ラフカディオ・ハーンを評価されています。

映画『ブーベの恋人』は観ておりませんが、この時代の
イタリア映画は「イタリン・ネオリアリスモ」と呼ばれ
イタリア映画の一番良い時代でしたね。
『刑事』=”死ぬほど愛して”、『鉄道員』『無防備都市』
etc.etc.今は廉価なDVDで見られますから良い時代になったものです。

投稿: 高原 勉 | 2016年3月22日 (火) 22時56分

ハコベの花様がご覧になった『ひまわり』は1970年、ヴィットリア・デシーカ監督の作品で、音楽はヘンリー・マンシシーニという豪華なスタッフ陣、ローレン、マストロヤンニ、、サベーリュエワという見事な俳優たち。傑作でしたね。
 一面のひまわり畑にマンシーニのあの美しくそして哀しい音楽がマッチして涙、涙になりました。
 デシーカもロッセリーニ達と同じく「イタリアン・ネオリアリスモ」派ですね。 当時ローレンは34歳。役柄としては中盤から40歳を越えた女性の役で、メイクは老け作りになりました。白髪混じり抑えた髪型で、その容貌がある種の怖さを備えた悲壮感の漂う雰囲気になったみたいですね。
 ただでさえ造りの大きい顔立ちなので、演技の効果が多面性を持ってしまうのかもしれませんね。 私も役どころに依っては苦手に感じる事が有ります。
 『ブーベの恋人』から幾分遠くへ話が飛んじゃいまして、申し訳有りませんでした。 ご容赦を。

投稿: かせい | 2016年3月26日 (土) 01時18分

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