花~すべての人の心に花を
(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo
作詞・作曲・唄:喜納昌吉
1 川は流れて どこどこ行くの 2 涙流れて どこどこ行くの 3 花は花として 笑いもできる 泣きなさい 笑いなさい |
《蛇足》 昭和55年(1980)に発表。
沖縄出身のシンガー・ソングライター、喜納昌吉(きな・しょうきち)の代表曲で、喜納昌吉&チャンプルーズのアルバム『BLOOD LINE』に収録されたもの。その後、シングルでも発売されました。
喜納昌吉は、沖縄民謡の特徴を取り入れたフォークやロックで、当時の大衆音楽界に衝撃を与えました。沖縄民謡独特の伸びやかでゆったりしたメロディが、人生肯定的な歌詞によくマッチしています。
行く先もわからず流れ流れていっても(生きていっても)、いつか花を咲かせる日が来るよ、といった趣旨。「泣きなさい、笑いなさい」というフレーズで記憶している人も多いと思います。
国内だけではなく、台湾、タイ、ベトナム、アルゼンチンなど世界60か国で、スター歌手が自国語でカヴァーしています。とりわけ、タイのマリ・バンドによる1987年のカヴァーや、同じくダヌポン・ケオカンによる1991年のカヴァーは、大ヒットとなりました。
また、台湾の周華健(エミール・チョウ)が1993年にカヴァーした『花心』は、世界各地の中華圏を席巻するメガヒットとなりました。
国内では、コマーシャル・ソングとしておおたか静流(しずる)が歌ったヴァージョン、石嶺聡子によるテレビのワイドショーのエンディングテーマが評判になりました。今後も、いろいろなメディアで使われそうです。
なお、喜納昌吉は、平和運動家、政治家としても活動しており、参議院議員を務めたこともあります。
(二木紘三)
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