(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo
アイルランド民謡、作詞:トーマス・ムーア
日本語詞:堀内敬三
1 春の日の花と輝く うるわしき姿の いつしかにあせてうつろう 世の冬は来るとも わが心は変わる日なく おん身をば慕いて 愛はなお緑いろ濃く わが胸に生くべし
2 若き日の頬は清らに わずらいの影なく おん身今あでにうるわし されどおもあせても わが心は変わる日なく おん身をば慕いて ひまわりの陽をば恋うごと とこしえに思わん
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Believe me, if all those
endearing young charms
1. Believe me if all those Endearing young charms Which I gaze on so fondly today Were to change by tomorrow And fleet in my arms, Like fairy gifts fading away Though would'st still be adored As this moment thou art Let thy loveliness fade as it will And around the dear ruin Each wish of my heart Would entwine itself Verdantly still.
2. It is not while beauty And youth are thine own And thy cheeks Unprofaned by a tear That the fervor and faith Of a soul can be known To which time will but Make thee more dear No the heart that has truly loved Never forgets But as truly loves On to the close As the sunflower turns On her god when he sets The same look which She'd turned when he rose.
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《蛇足》 アイルランドの古いメロディにアイルランドの国民的詩人トーマス・ムーア(Thomas Moore 1779~1852)が詩をつけたもの。作曲者は不明。
トーマス・ムーアは、恋人のウェリントン侯爵夫人が天然痘の後遺症による吹き出物で苦しんでいるとき、それを慰めるためにこの詩を作ったと言われています。ただし、この説には証拠がなく、疑問です。
この詩を捧げた相手は侯爵夫人ではなく、自分の妻だったとする説もあります。
このほかにもさまざまな詩がつけられています。そのうち最も有名なのは、賛美歌467番(Believe me)です。
また、アメリカ・ハーヴァード大学の校歌「Fair Harvard」にも使われています。作詞者は同大教授のサミュエル・ジルマン(1811年卒)で、創立200年祭(1836)の際に発表されました。
Fair Harvard
1. Fair Harvard ! we join in thy Jubilee throng, And with blessings surrender thee o'er By these Festival-rites, from the Age that is past, To the Age that is waiting before. O Relic and Type of our ancestors' worth, That hast long kept their memory warm, First flow'r of their wilderness! Star of their night! Calm rising thro' change and thro' storm.
2. Farewell! be thy destinies onward and bright! To thy children the lesson still give, With freedom to think, and with patience to bear, And for Right ever bravely to live. Let not moss-covered Error moor thee at its side, As the world on Truth's current glides by, Be the herald of Light, and the bearer of Love, Till the stock of the Puritans die.
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(二木紘三)
コメント
・・・ねえここ
「ポーリュシカ・ポーレ」無いの?
ほしい
投稿: 詩マニア | 2007年1月 6日 (土) 20時24分
二木紘三 先生
初めてお伺い致しました。
先生の素晴らしい選曲とそして、『蛇足』。言葉が美しく、心の中に染み通ってくるようです。
また美しいイラスト(繪)もまさに癒しの一コマでした。心から感謝申し上げます。
(おきどころ)庵主拝
投稿: 庵主 | 2007年1月26日 (金) 21時05分
私の妻に捧げたい曲です。 歌詞が素晴らしいですね。 二木先生あり
がとうございます。
投稿: 白川賀博 | 2007年10月 8日 (月) 03時02分
私72才、妻68才。この曲は45年前の面はゆい想い出の曲です。先日、歌声喫茶で夫婦でコーラスして拍手を得ました。みなさんから詳しい歌詞と楽譜が欲しいと要望されました。2番の歌詞は知りませんでした。曲は検索して取り込めるのでしょうか。教えてください。
投稿: | 2008年6月 5日 (木) 21時30分
他に、NHKでだったか次の歌詞を覚えました。
麦の穂が光ると ひばりが歌うよ
青柳かすめ飛び立ち ゆるゆる上るよ
天にまでも届くかあれ もう影も見えない
のどかな永い春日よ 飛び暮せひばり
御身を慕うだけでなく、揚げ雲雀を追うのも
善きかなと思わされる、様々な訳詞の妙です。
投稿: 大坂一義 | 2008年9月21日 (日) 20時43分
この曲を聞きますと、幼児が、なくなりお葬式(プロテスタント)でこの賛美歌が歌われました。この曲を聞きますと、その時の事が、思い出されます。子供さんですから、きれいな心を持って神様の国にまっすぐに召されたのだと思いました。
投稿: 昔の少女 | 2008年12月31日 (水) 16時14分
私の好きな歌の一つです。私の妻は4年前病気で亡くなりました。今でもその時の悲しみは薄れることはありません。まさに堀内敬三さんのこの歌詞のとおりの気持ちです。この曲を聴くと涙がでてきます。
投稿: くんくん | 2009年1月25日 (日) 21時49分
今コーラス部で習っています。66歳になって始めて発表会に参加して3人で歌います。
こんなに歌が楽しいとは思っていませんでしたし、この春の日の花と輝く の美しい曲に出会えて、歌えて一生の宝物になりました。
投稿: 柏尾 美恵子 | 2009年2月 6日 (金) 18時03分
先月95歳で他界した母が、まだ若い時に台所で夕餉の支度をしながらよく歌っていた曲です。母が歌っていた歌詞は下のようなものでした。(聞き覚えですので違っているかもしれません)
春の日の花と輝く うるわしの姿よ
あわれ花の色移ろい 香りは失せるとも
君に捧ぐわが調べは いつの日も変わらじ
春の日の花と輝く うるわしの姿よ
母を思い出す歌になってしまいました。
投稿: 周坊 | 2009年2月 9日 (月) 15時50分
はじめまして。
この曲は今36歳の私が、高校生の時習った曲です。
高校生ながら詞にメロディーに感動し、
究極のラブソングだと思いました。
でも時は過ぎ、歌詞を忘れてしまい検索しましたら
このサイトにやって参りました。
久々に歌詞に触れ感動しております。
今日はバレンタインデー
主人に、私が歌って聞いてもらいたいと思います。
投稿: ゆか | 2009年2月14日 (土) 02時07分
ゆか様
私も、高校一年の時音楽の授業で、この曲を知りました。曲、英語の詞、日本語の詞も美しいですね。歌っていただける貴女のご主人には、何よりの贈り物でしょう。
映画「静かなる男」での結婚式の場面、二年程前のテレビドラマ「すみれの花咲く頃」の最後の場面等でも、この曲は使われていました。
投稿: 寒崎 秀一 | 2009年2月14日 (土) 14時41分
この曲もきれいでやさしい曲ですね。
私はこの曲が好きでよく口ずさんでいました。
結婚式の時友人達がこの唄を歌って祝福してくれました。
「白金の糸」とよく似たラブソングですね。
投稿: さくら | 2009年7月30日 (木) 16時28分
楽しく利用させていただいています。
二木先生ならばもしかしてと、
リクエストをと思いました
「霧の川中島」という民謡を以前聴いたことが
ありますが今はどこにもありません、
「人馬こえなくくさもふす・・・」
こんな歌い出しでした、
先生の資料の中にあればお聴かせください。
投稿: 四条 金吾 | 2009年9月16日 (水) 21時51分
昨年から、出雲市の混声合唱団に入っています。入団条件は55歳以上で、いわばじいじ・ばあばの合唱団です。最高年齢は84歳の女性で、男性は70代が5人居ます。
月2回練習していますが、来月の発表会では、この曲も歌います。賛美歌としても歌われているようですが、歌詞、メロディーともに癒し系ですね。
投稿: 三瓶 | 2010年5月16日 (日) 21時08分
一昨年、急性大動脈解離で緊急手術を受け、九死に一生を得たのを機にHOMEPAGEをつくり、若いころの思い出を書き残すことにしましたので、「マギー若き日の歌を」と、この曲をリンクさせていただきました。
投稿: 関口益照 | 2010年7月25日 (日) 04時22分
それにしても,なんと堀内敬三の訳詩の美しいことでしょうか。原詩の意味をも損なわずにこのような日本語の詩を作れるなんて,彼は音楽家であるだけでなく優れた詩人でもあったのですね。そして,この歌や多くの文部省唱歌などの文語詩の美しさ・・・。日本の楽曲に文語詩がまったく作られなくなってから久しいですが,日本人としてさみしいことです。
投稿: 紫峰夫 | 2010年11月22日 (月) 14時17分
紫さんのおっしゃるとおりです。日本語では英語の歌詞の半分を語ることもできない言語上の制約の中、原詩を濃縮した格調高い歌詞です。
トーマスムーアの原詩も、上品で美しい。Though と thou の掛詞、二番での it is that の強調構文、そして foever などの言葉ではなく on という言葉を繰り返して愛し続けることを表現する等々、素晴らしいと思います。
投稿: 寒崎 秀一 | 2010年11月23日 (火) 09時26分
おそらく中学生の頃にラジオで覚えた歌詞は、周坊さんが書いていらっしゃるのと途中まで同じです。「春の日の花と輝く うるわしの姿よ あわれ花の色移ろい ……」。そのあとは、私の記憶違いなのか全く同じでは無いのですが…この詞も遠い昔、確かに有ったのだ…と、コメントを読んでとても嬉しくなりました。堀内敬三の素晴らしい日本語詞も、ぜひ覚えたいと思います。美しい文語詩(詞)の数々が今も懐かしく思われ、いつまでも歌い継がれるよう心から願っています。
投稿: 眠り草 | 2011年6月28日 (火) 10時51分
大好きな曲の一つです。この曲は、ふくいんこどもさんびか34番「思えば昔」(讃美歌467番)で覚えました。讃美歌では、作曲者は、william Davenant(1606~1668) ということになっています。
二木先生のうた物語で初めてこの曲がアイルランド民謡で、「春の日の花と輝く」という歌詞で歌われていることを知りました。とても素敵な歌詞ですね。カラオケで歌う機会があればと、今、この歌詞で歌えるように練習しています。それにしても、アイルランド民謡はどれもいい感じの曲が多いように思えます。
投稿: 上原 | 2011年8月25日 (木) 22時55分
先程、この歌がふっと口をついて出て、歌詞があやふやになっていたため、確認に初めてこのサイトに参りました。
曲に合わせて歌っている内に、喉に塊がこみ上げ、先が続けられなくなりました。
一昨日、近しい人が亡くなり、今、この歌詞が心に沁みてたまりません。ようやく書けるようになりました。
賛美歌というのも初めて知りました。
ありがとうございます。
投稿: はち | 2011年11月18日 (金) 00時56分
初めまして、大坂一義 さま
♪「天にまでも届くかあれ もう影も見えない」
この一節は僕の耳にも残っており、大好きな曲なので、ずっと気になっていましたが、ようやく少しばかり手掛かりを掴みましたこちらに書かせて頂きます。
ご記憶の歌詞は、勝承夫の創作詞で「春の日」という表題の曲として昭和22年の中等音楽(3)に載せられたもののようで、[勝承夫 春の日]で検索するといろいろ手掛かりがあります。
(ただ、1行目をどうメロディに乗せるのか?どうも良く歌えません。このためか、今では学校教育の現場でも堀内敬三の美しい訳詞に戻ったようです。)
投稿: たしろ | 2012年5月 3日 (木) 15時56分
カザルスのチェロアルバムを聴いていたら、思いがけなく
春の日の花とかがやく が流れて、てっきり日本の歌と
勘違いしていたのでびつくりしました。
アイルランド民謡だったのですね。。
はるか昔
中学校の卒業式後、音楽の先生が
バリトンで歌ってくださった思い出の曲でした
若い時に聴いても
とても素敵に思いましたが
歳をとつてから
心からのプレゼントとして誰かにこの歌を歌える人は
きっと素晴らしい人生を送られている方々と思います。
投稿: mitten | 2012年6月10日 (日) 00時53分
数日前にYouTube で偶然に Mirusia Louwerse と Andere Rieu の 'Botany Bay' (ボタニー・ベイ)という、とても綺麗なメロディーの歌を聴きました。
その時に載っていたコメントでこの歌は、”イギリスで罪を犯した人達が、オーストラリアに流刑されることを歌った歌”だということを知りました。
今日、この'ボタニー・ベイ' という歌が、'春の日の花と輝く'(Believe Me, If All Those Endearing Young Charms) のメロディーに似ているような気がして聴き比べてみました。
聴いてみると、'春の日の花と輝く' は、どちらかというと'アニー・ローリー' (Annie Laurie) のメロディーに似ているような気もするのですが、何故か 'ボタニー・ベイ'、'春の日の花と輝く'、'アニー・ローリー' には哀愁を帯びた共通の何かがあるような気がしてなりません。
これって、いったい何なんでしょうか???
私は'ボタニー・ベイ 'という歌は今までに一度も聴いたことのない歌なのですが、どこかでこの歌のメロディーに似た歌を聴いたことがあるような気がしてなりません。
どなたか、心当たりのある人がいたら、情報をお願いします。
投稿: 尋ね人 | 2012年11月17日 (土) 23時50分
二木 紘三 様
初めまして。「春の日の花と輝く」を知り、感激しました。素敵な曲ですね。出来ましたら女声合唱の楽譜が欲しいと思っています。購入しますのでご紹介していただけないでしょうか。よろしくお願いします。倉持正徳
投稿: 倉持 正徳 | 2013年8月19日 (月) 10時24分
倉持正徳様
女声合唱曲という形ではありませんが、楽譜は下記で購入できます。(二木)
http://www.at-elise.com/
投稿: 管理人 | 2013年8月19日 (月) 15時34分
大坂様、たしろ様
「天にまでもとどくかあれ もう影も・・・」の一節は大変永いこと気になっていました。小(?)中学生のころ、学芸会の器楽合奏でやった曲の頭を「ミレドレドドミソファラドド・・。」と覚えており、長じてそれが「春の日・・・」であることを知りました。しかし歌詞は、「天にまでも・・・」の一節しか覚えておらず、中学の同級会などで訊ねては見たのですが、覚えている人はみつからず、時々気になっていたのですがようやく知ることができました。
しかし、読ませていただいても全く思い出せないのは・・・歳のせいでしょうかね。
投稿: こさか | 2017年4月11日 (火) 15時57分
「春の日の花と輝く」が、最も美しいメロディの歌曲の一つであることは、論を待たないでしょう。堀内敬三さんによる歌詞も、文語調でありながら、決して色褪せることなく、熱い恋の思いが心の中に燃え続けているさまを謳った傑作だと思います。
「春の日の花と輝く」は、多くの人に愛されるがゆえに、内外のいろいろなアーティストが歌っているようですが、最近私の心を惹きつけているのは、イギリスのコーラス・グループ ”ザ・スコラーズ”が原語(英語)で歌う 「春の日の花と輝く」です。アカペラ(無伴奏)での混声コーラスで、主旋律を担当するカウンター・テナー(男声)の歌声(ファルセット)が素晴らしく、”天(あま)つみ使いの声もかくやと”思わせるような美しさです。他のパートも、主旋律を際立たせるべく、それぞれの役割を努めており、全体で綺麗なハーモニーを醸し出しています。
※ ”天つみ使いの声もかくやと”は、「希望のささやき」(津川主一 作詞、A.Hawthorne 作曲)の歌詞1番の出だしで 用いられいるフレーズです。
投稿: yasushi | 2018年3月 3日 (土) 13時42分
この歌については、これまで専ら、「春の日の花と輝く」(堀内敬三 歌詞)という日本語題名・歌詞で聴いたり、口遊んできました。
ところが最近、何気なく昔の歌曲の本を紐解き、眺めていて、この曲に、別の日本語の題名・歌詞が付けられたものに巡り合いました。併記されていた原語(英語)の題名・歌詞から、この歌であることに気づいたものですが、題名は「わが思い」(夏目利江 作詞)で、♪わが胸にあふる思い 人知れず流れ…♪という出だしでした。〔「青春の歌曲集」(吉田秀和・入野義郎 編、河出書房 S29)を参照〕
この歌を、この題名・歌詞で憶えている方々もおありなのだろうと、思いを巡らせております。
なお、身近に、この作詞者による他の歌はないかと思い、ザクっと当たってみたところ、子どもの頃慣れ親しんだ、♪さらばさらば 我がふるさと ふるさと遠く 旅ゆく…♪の「別れ」(ドイツ民謡)も、夏目利江さんの作詞でした。
投稿: yasushi | 2018年6月22日 (金) 16時09分
「春の日の花と輝く」は、歌詞、メロディとも美しく、大好きな歌です。
前に、ゆか様が”究極のラブ・ソング”とコメントしておられますが(’09-2-14)、同感です。
歌詞1番を平たく表しますと、次のようになろうかと思います。
いま、 目の前にいる君は、春の日に咲く花のように、
若く、美しく輝いている。
しかし、生き物の悲しさ、いずれ、歳老いて、その若く、輝く
美しさが色褪せる日が来るだろう。
それでも、君を思う私の心は変わることなく、この今の若い日の、
君への愛情は、ずっと、私の胸のなかに生き続けるだろう。
普通のラブ・ソングでは、目の前にいる若く、美しく輝く君への愛情を、高らかに歌い上げるであろうと想像するのですが、この歌では、若く、美しく輝く君を目の前にしながらも、ずっと先の、老境に達するところまでも見据えて、愛情表現しているわけで、相手に対する愛情は一層深く、よって、”究極のラブ・ソング”という言葉がぴったりのような気がするのです。
投稿: yasushi | 2019年3月30日 (土) 13時48分
春の日に春の歌が。 懐かしい歌です。
中学の頃、上記の大坂一義さんが挙げられている歌詞で覚えました。 ただ覚えているのは一番だけですが、題はたしか「ひばり」だったでしょうか。
これがアイルランド民謡で、トマス・ムアの原詩があることは聞いていました。
(どういうわけか、これがトマス・ムアの原詩のまま、アメリカのエール大学の校歌になっているという認識でおりました。 今ここで、二木先生の<蛇足>で、ハーヴァード大学のほうの校歌だと知りました。)
ずっと以前ロンドンに居た頃、下宿のおばさんがアイルランド人で、その娘さんとアイルランドの歌の話をしているときにこの歌も話題にのぼり、ご自分の本のなかから、トマス・ムアの歌詞を書き写してくれました。
ただ、トマス・ムアの歌詞は難しくて、なかなか近づきになれません。 私には、上記の日本語の「ひばり」で十分です。
その二番、うろ覚えですが、
「・・・・・・・・、
・・・・・・・・、
ひばりの家 みんなそろって ごはんがすんだら
黄色や青いしとねに 静かに眠れや」
だったと思います。
どなたか全部ご存知の方いらっしゃいませんでしょうか。
投稿: 田主丸 | 2019年3月31日 (日) 05時31分
田主丸様
交流版をご覧ください、
投稿: りんご | 2019年3月31日 (日) 07時53分
私の住むこの老人ハウスは、広大な桜の公園のようになっております。 老骨をむちうって花見に出かけなくてもいいようになっています。 今年は四月はじめの満開のあと風もほとんどなくて、長い間万朶の桜が楽しめました。 今は八重の桜が満開です。
このハウス恒例の春のパーティー、居住者はいろいろ出し物をしなければなりませんが、私はさっそくながら覚えたばかりの、この「春の日」を歌いました。
まあ、私の声などには皆さまうんざりだったでしょうが、しかしあとで多くの人から、とてもいい曲でなつかしいと、ぜひ歌詞を教えて欲しいといわれました。 皆さま若いころ、やはりこちらの「春の日」の方に親しんでおられたのではないかと思われました。
このサイトに来られる方でも、この「春の日」の歌詞を知りたいと思われる方がおられるかもしれませんが、交流版の古い方をめくるのは大変と思い、ここに「春に日」の歌詞を書いておこうと思います。
春 の 日
1.麦の穂が光ると ひばりが歌うよ
青波かすめとびたち ゆるゆるのぼるよ
天にまでもとどくか あれ もうかげもみえない
のどかな長い春日を 鳴きくらせひばり
2.菜の花がゆれると ひばりが歌うよ
銀の月が出るころ つぶてとおちるよ
ひばりのうち みんなそろって ごはんがすんだら
黄色や青いしとねに よく眠れひばり
よけいなお世話でしたか。
それにしてもほんとにすばらしいメロディーですよね。
投稿: 田主丸 | 2019年4月14日 (日) 20時24分
ようやく立春を迎え、寒い冬からの反動として、”花は咲き小鳥が歌う春”への思いが膨らんできます。こんな中、春に因んだ歌として、この歌が浮かび上がってきました。
これまでの投稿(’18-3-3コメントなど)でも多少触れましたが、堀内敬三さんによる訳詩は大好きです。口ずさみながら、ついつい、この歌詞の意味について思いめぐらせてしまいます。
♪春の日の花と輝く…♪とは、”君は、春に咲く花と同様、若々しく、美しく輝く”という意だろうと思います。なぜ、春に咲く花なのでしょう?夏や秋、そして、冬に咲く美しい花もあるわけですから…。
自問自答するに、人の一生(人生)を春夏秋冬(つまり1年間)に喩えて表現しているからであろうと。
君に恋している今・この青春時代は、文字どおり、人生の”春”。そして、♪いつしかにあせてうつろう 世の冬は来るとも…♪”とありますように、人生における老境は、季節でいえば”冬”。
このように、人生の春と季節の春を重ねたものと捉えますと、「春の日の花と輝く」が、よりしっくり心に語りかけてくれるように思うのです。
投稿: yasushi | 2020年2月 4日 (火) 17時40分
ブログでのハーモニカ演奏(#41)につかわせていただきました。
私には、讃美歌での歌唱のほうが馴染みがあります。
讃美歌467番は「児童」の項に収められ、「思えば昔イエス君、幼子を集め」と歌い、イエスが子どもたちを慈しんだ様子が歌われています。
投稿: ゆるりと | 2021年3月29日 (月) 16時10分
私と妻は3つ違いで共に2月生まれ。昨年金婚式の年も滞りなく越し得、今年の賀状には、
如月や喜寿と傘寿の姥に尉
と俳句もどきの文言を添えて年頭の挨拶にしました。
この歌は半世紀前の結婚披露宴で妻の友人(音大の声楽出)が歌ってくれたものです。
「新妻に捧げる歌」を歌い、それで終わる予定だったというのですが、余りに素晴らしいので期せずして「アンコール!」の声があがりました。そこで歌われたのが「春の日の花と輝く」です。
その時の記憶はすべて霞の中に消えていますが、歌声だけは耳の底に今もあり、海馬からも消去されていません(海馬は音声も記録するのかどうか知りませんが)。
コロナ以前はカラオケ同好会で、この時期になると「新妻に捧げる歌」を歌っていました。
同好会例会のカラオケ店には「春の日のーー」がなかったので残念ながら歌えませんでした。
妻もその昔は「若草の」というまくらことばが満更似合わなくもない、さまかたちでしたが、この数年は「枯草の」とか「干草の」とか「わくらばの」等新しいまくらことばが必要になってきました。が、不図、我が顔を鏡で見ると又大変なことになっているーーそんな状況なのでこれからも労わりあっていかねばならぬ。80という大台に乗った今そんなことを考えます。(私よりもっと年輩の人は、そんな年寄りぶったことを言うなと笑られるかもしれませんが)。
この歌の手持ちのCDは、島田裕子とアン・マレーANN MURRAYの2枚だけですが、島田裕子は細やかな味わいよりも高揚する愛を歌い上げるソプラノの美しさを味わいたい時、アン・マレーはメゾソプラノで心の奥底から湧きあがる思いを独り静かに味わいたい時に聴いたりしています。
著名人、有名人、芸能人の訃報を耳にすると大抵は85歳前後が多いようです。してみると、自分はーーとつい考えてしまいますが、私はわりと昔から「メメントモリ」というようなことを、折節考えていたような気がします。
望ましい老後の生活(と言っても既に十分老後の生活に入っていますが)を思う時、胸中去来するのは、夏目漱石の「門」の宗助とお米の暮らし、それから森鷗外の「じいさんばあさん」冒頭にあるような暮らし、が浮かんできます。一言で言えば穏やかな暮らし。
もちろんそこに至るまでには作品世界では大変なドラマがあります。一方、私ども老夫婦のこれまでの実際の生活はドラマなし、小春日和ののっぺらぼう、の連続だったともいえるのですが、そこを無視して表面に現れた姿として「門」と「じいさんばあさん」のような暮らしがいいなあ、と思っているのです。
「春の日の花と輝く」「新妻に捧げるうた」これに「アンニ-ローリ-」を加えて私にとって花嫁3部作は、これからも妻との絆を感じさせてくれる歌であり、またこの投稿を喜寿と傘寿の記念にしたいと考えているのです。
投稿: ナカガワヒデオ | 2022年2月22日 (火) 16時28分
Harvard大学はマサチューセッツ州ボストンの郊外に創建された合衆国最古の大学で、創建当時の教師の多くが英国のCambridge大学の出身者が多かったことから、Harvardの周辺はCambridgeという地名が付けられています。世界の大学ランキングでも常にトップに評価される大学で、世界中から秀才が集まります。日本のマスコミでは、米国出身のお笑いタレントのパックンが卒業していますね。大学院生や、フェローとして在籍する日本人は多いですが、undergraduate、つまり高卒者が大学に入学するのは至難の業で、1学年に数人いるかどうかだそうです。今上陛下の妃(皇后)が卒業生の一人で、卒業後外務省に入省したのは良く知られています。
私事になりますが、独身時代に、卒業生の一人の女性と知り合いになったことがあります。日本でもundergraduate出身者の同窓会が作られているそうで、錚々たるメンバーだそうです。
Harvard大学の学生を主人公とした映画には『Love story-ある愛の詩』(1970)があります。法科大学院の学生オリバーはジェニーと知り合い、学生結婚をしますが、両親に結婚を認めてもらえず、学資を絶たれてしまいます。オリバーはジェニーの献身的な支えで、優秀な成績で大学院を卒業し、法律家になります。しかし、そんな二人の幸せは長くは続きませんでした….。高校生の時にこの映画を観ましたが、映画が終わってもすすり泣きが絶えず、明るくなった劇場で、泣きはらした眼が恥ずかしく、私はしばらく席を立てませんでした。
Harvardは、広大なキャンパスを有する他のアメリカの大学とは異なり、キャンパス自体は以外に狭いですが、歴史と伝統を感じさせる建物が並びます。
投稿: Yoshi | 2022年2月22日 (火) 20時12分
皆様の見識の広さにただただ頭の下がる思いで居ます。
はずかしい話しながら私は「春の日の花と輝く」を中学生で習いました。そして「春の日」に付きましては何時覚えたか分からずに歌っておりました。同じ曲!!!なんてお馬鹿な私でしたでしょう。今両方の歌を唄いこの76年を何のために生きて来たのか分からなくなりました。
恥ずかしいのか、悔しいのかはたまた、哀しいのか、、
教えてくださいませーーーーーー
投稿: かずえ | 2022年2月23日 (水) 17時10分
なにやら寒々とした三月でしたが、春分を過ぎたらぐんと気温が上昇、この老人ハウスの苑内の櫻も満開となりました。 昨年不幸が続いたのであまり楽しい気分は控えた方がいいとは思いますが、やはりこの豪華な櫻を見ると気持ちがはなやいでまいります。
樹々の下のベンチに座っているのもいいけれど、上から眺めるのも素晴らしい。 私の五階の部屋のベランダから見下ろすと、そこにはもうピンクの大絨毯。
廣袤千里、、千里はオーバーか、廣袤貳百米櫻花爛漫というところか。
だがコロナのせいで、これで三回、春のパーティーがありません。 ただ居住者のうら若き老婦人たちは、三さん五ごお庭の散歩を愉しんでいる様子。 中には手押し車の人も居ますが、万朶の櫻の下老婦人たちも若やいで見えます。
お昼時、うら若き老婦人の一人が寄ってきました。 お昼前お庭のベンチで、仲間内で歌をうたったりしていたのですが、ある歌の歌詞を忘れてしまったとのこと。 このご婦人、三年前の櫻のパーティーで私が「春の日」をうたったとき、歌詞を教えてくれと言った人でした。 今日歌おうかと思ったら歌詞を忘れてしまっていて、また書いたものもどこかへいっちゃったとのこと。 すぐ書いてさしあげましたが、午後また仲間内でお庭に出かけていきました。 みんなで楽しく歌って下さいな。
私の方は、先ほど誰も居ない広いお風呂でこの「春の日」を大きな声で朗々と。(小さな声で朗々と、はないか)
しかしいい歌ですね。 春の歌は数々あれど、矢張りこの「春の日」が一番いいと思います。
メロディーが素晴らしいし、作詞家の勝承夫の歌詞がいい。 ふつうは歌詞に対して、その歌詞の意味にふさわしいメロディーを作り出すのでしょうけれど、この歌の場合は、先にメロディーがあって、それにふさわしい歌詞を作ったのですね。 春の鳥ひばりをもってきて、季節の華やかさ、明るさを見事に表現しています。 歌っているとそのまま心がはずみ、明るく楽しい気分になります。 ひばりの家みんな揃ってご飯がすんだら~、なんて言葉どうして思いつくんだろう。 勝承夫の詩心の素晴らしさとともに心根の優しさを感じます。
うん、これからも春のうち、いくどもこの歌が口に出てくるんでしょうか。 いつもはなやかな気持ちでいたいと思う。
<蛇足>
私は「桜」という字が好きでなく、なるべく「櫻」を使うようにしました。 「万朶の桜」より、「万朶の櫻」の方がこの花にふさわしいと思う。
投稿: 田主丸 | 2022年4月 7日 (木) 22時39分
メロディの綺麗なアイリッシュ民謡を代表する名歌だと思います。そんなことで、外国発売のLP等をメインに、私なりに種々の音源を求めてきました。その中で最も気に入ったヴァージョンは、米MGMレーベルから出された女性ポップス歌手、ジョニ・ジェームスがアイルランド民謡を歌ったLP盤に組まれたものが最も気に入っております。他方、日本語による歌詞ですが、堀内敬三によるものも素敵なもので、これはこれで気に入っております。
小生はアイリッシュ・ソングが好きで、eBayのオークションをメインにレコード等を探してきましたが、中でも、アイリッシュ女性歌手のアイリーン・ドナギーに魅せられ、インターネットで彼女が歌ったアイルランド製LP等を少なからず手に入れて、今でも時々楽しんでおります…。
投稿: ジーン | 2023年12月27日 (水) 20時49分
ジーン様からのお便り(’23-12-27)を興味深く拝読しました。
お便りの中で挙げられました二人の女性歌手に関心を持ち、早速、YouTube検索してみました。
ジョニ・ジェームス(Joni James)さんによる『春の日の花と輝く』は、このたび、初めて聴きました。素晴らしい歌声でした。彼女の歌声は、前に、『知りたくないの (I Really Don’t Want to Know)』で知りましたが、今改めて、『ユー・アー・マイ・サンシャイン (You Are My Sunshine)』、『バイヤ・コン・ディオス (Vaya con Dios)』、『ダニー・ボーイ (Danny Boy)』も聴き、とても魅力的と感じています。
アイリーン・ドナギー (Eileen Donaghy)さんの名前は、これまで知りませんでした。彼女が歌う『ダニー・ボーイ 』を聴きました。いい歌声だなあと胸に響いております。
ジーン様、有難うございました。お陰様で、私の歌の世界が一層広がりました。
投稿: yasushi | 2023年12月29日 (金) 14時20分
yasushi様、
ジョニ・ジェームスのヴァージョン並びに、小生の愛するアイリーン・ドナギーを気に入って下さったようで、嬉しく思っております。
また、当ブログの中で、他の歌でもyasushi様にご賛同を戴いたことがあったように記憶しておりまして、「音楽の好みが、小生と似通った方がいらっしゃるなあ…」と思っておりました…。
ジョニはイタリア系の血を引き、色々なジャンルの歌のアルバムを米MGMから出しておりました…。同社における、この人の後釜がコニー・フランシスでした…。
また、アイリーンのアルバムは、LPは7枚(英フォンタナ、英ウィング、米エピック)と、英フォンタナの4曲入りEP盤が6枚手元にあります。最後は棺桶の中に入れてもらおうかなあ…
投稿: ジーン | 2023年12月30日 (土) 14時43分