星影のワルツ
(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo
作詞:白鳥園枝、作曲:遠藤 実、唄:千 昌夫
1 別れることはつらいけど 2 一緒になれる幸せを 3 さよならなんてどうしても |
《蛇足》 昭和41年(1966)3月にレコード発売。当初はなかなか売れませんでしたが、2年後に有線放送から火がつき、大ヒットとなりました。
遠藤実の作品には、この歌のほかにも、『高校三年生』『北国の春』のように、大ヒットと同時にロングヒットになった曲がいくつかあります。
彼のメロディは、概しておおらかで暖かみのあるのが特徴で、それがロングヒットになりやすい一因でしょう。
この歌や『北国の春』については、千昌夫の岩手弁なまりの素朴な歌唱が遠藤メロディの特徴を増幅させたといえそうです。
この歌は、中国・台湾を中心にアジア全域で愛唱されました。
作詞の白鳥園枝は、戦前に民衆派詩人として活躍した白鳥省吾の次女。
(二木紘三)
コメント
この歌詞を歌っているのは恋女房と別れなければならない男と考えることができます。好きで結婚した女房に愛人ができ別れることを決意せざるを得ない哀れな男です。そうすると1番の歌詞は「冷たい心にはなれない、今でも好きだ・・・」となります。2番は「一緒になれる幸せを夢見た結果結婚し、あんなに愛し合った仲だったのに・・・」3番では、(離婚してもさよならが言えず)泣くのは男の方です。全くぴったりと状況設定できますが、実はこの男は私です。
秋も明日から11月。夜、満天の星空を見上げると悲しみがよみがえります。
投稿: F.S. | 2006年10月31日 (火) 22時40分
>「自分が陰の作者だといった言葉が、冗談や悪意から出たもの
>ではなく、歌に感動したあまり、つい自分を歌のなかの人物、な
>いし作詞者に置き換えてしまった」
あの人は、あんな暮らしをしてるけど、「北上夜曲」の詞を書いた人なんだよ。以前近所の人が、安アパートに一人暮らしをしているオバサンの話をしてくれた事がありました。
「へぇ、そうなんですか。すごいですね。」
そう返事をしたものの、私は、安藤睦夫さんとお会したこともありましたから、なんとも言えず哀れな気持ちになったものです。
「つくったのは青森県の人…」
自分が陰の作者だといった言葉は、ささいな事から出てきたかも知れないし、遣る瀬ない思いが言わせたのかも知れませんね。
投稿: 餡ぐら中年 | 2006年11月11日 (土) 23時43分
はじめまして。
「冬が来る前に」を探していて、貴方のホームページにたどり着きました。
沢山の曲を懐かしく聞かせて頂き、ありがとう。
すばらしいホームページを見せていただき アリガトウ!
お元気で、更なるご活躍をお祈りいたします。
かさねて、ありがとう。
田淵 拝 m(_\_)m
投稿: 田淵弘禮 | 2006年11月23日 (木) 10時24分
きれいな音で
ちょうど良いテンポで
気持ちよく聴かせていただきました。
ありがとうございました。
投稿: はな | 2008年12月15日 (月) 19時53分
今から40年くらいになろうか、大流行しました。
宴会には必ず歌い散会としました。
この歌は生涯忘れられない名曲です。
投稿: 八幡晴男 | 2009年10月14日 (水) 17時14分
この唄は、勤務先の病院で「定年送別会」の最後に歌う事が恒例でした。総婦長さんが定年で辞める時の送別会で、小生はある看護婦さんと一緒に歌いました。この総婦長さんには大変お世話になり、途中から涙でカラオケのモニターの文字が滲んで読めなくなりました。それから間もなく総婦長さんの葬儀に参列するとは思ってもいませんでした。悲しく辛い想い出の唄です。
投稿: 赤城山 | 2013年6月18日 (火) 14時15分
好きでも一緒になれない愛がある。好きだからこそ一緒になれない愛がある。
自己犠牲の愛とでも言うのでしょうか。
千昌夫の「北国の春」は、東北の詩かと思いきや、信州佐久の風景だとか。その信州生まれの母が、生前、好きだと言っていた曲が、この「星影のワルツ」です。
母の苦労をしのびながら聴かせていただきました。
投稿: 金色お月様のうさぎさん | 2014年3月21日 (金) 22時17分
この歌を聴くたびに遠距離交際中の心模様が思い出されます。彫深い顔立ちと胸に響く低音、職業柄の制服姿が一段と男ぶりを格上げ。高校の先輩で足掛け6年の交際。遠距離4年の間に幾度もの危機がありました。(一度ならず3度も)何とか奪還して結婚に至りました。家庭第一のマイホームパパに変身。6年前に急逝、肌身離さず持っていた身分証明のカードケースに3名中1名の過去の住所と誕生日を記したセピア色のメモ用紙を発見したのは3年後。(3年間は何をする気力も過ぎていた)。身も世もなく泣きました。もし存命なら暇に任せて過去の罪状の数々を責立て不毛の老後となっていたでしょう。急逝も至らぬ私への神の配慮ではなかったかと今にしてに思うりんごです。
投稿: りんご | 2015年3月 6日 (金) 09時01分
この歌が流行った頃、単身赴任を終え、送別会でこの歌が最後の曲になりました。私は何も思わずこの歌を口ずさみましたが、司会者は何も言わずみんなで合唱しました。確かに送別会の歌ではあります。
千昌夫のヒット曲。心に残る歌です。リタイヤした今、当時を懐かしく思い出します。
投稿: 今でも青春 | 2015年3月 6日 (金) 20時50分
千昌夫の岩手弁なまりの素朴な歌唱が遠藤メロディの特徴を増幅させた「北国の春」は 私の大好きな歌です。
アマチュアの演劇、ミュージカルをやっている時、演出家から「あなたのアクセントはおかしい」と何度もダメ出しを食らいました。
「東京弁だって方言じゃないか」、「東京人だって「ヒ」と「シ」を使いわけできない人もいるじゃないか」と心の中で抵抗しながら 東京弁のセリフ練習をしました。
私の両親は関西以西の生まれ、育ちでしたので 私は正しい標準語を聞いたことがなく正しく聞きとれません。言葉のアクセントの違いがわかりません。
そんな時 千昌夫の岩手弁なまりの「北国の春」が長い間 ヒットしているので 励みになりました。
私は 今も送別会などで「北国の春」を心をこめて歌っています。この歌を取り上げていただき感謝しています。
投稿: けん | 2016年8月28日 (日) 16時46分
この曲は愛し合いながらも相手のことを思いやむなく別れた男が、相手の幸せを祈りながらも未練いっぱいの気持ちでいるのを歌っているものでしょう。
リフレインの歌詞が印象深く思います。
聞いていると失恋した自分を納得させるための自虐の歌にも聞こえます。
でも、それが普通の男の悲哀なのかと・・・。
しかし、何度聞いてもいい歌です。
この歌をもとに作句した川柳です。
「星影のワルツでチョンボ披露宴」
投稿: 伊勢の茜雲 | 2019年9月 2日 (月) 07時13分
地域で歌声喫茶を主催しています。参加者は高齢者です。歌集450曲ほどの中にはひばり、春日、三橋、裕次郎などの歌謡曲もあり、この『星影のワルツ』も入っています。この曲は気持ちが乗りやすくよくリクエストがありますが、先日、この曲を歌った後、「この曲はね、被差別部落の青年の悲恋を歌ったものだ」という解説をする人がいました。私は77歳、京都で教員をしていましたが、現役時代は部落問題は避けて通れず、学習会や実践交流会などにも参加したものです。しかし、あのころ『星影のワルツ』の話は全く聞かなかったと思います。確かに歌詞は「仕方がないんだ君のため」というフレーズはそれを感じさせますが、なんと気弱な男かと思ってしまいます。どなたかこのことで情報をお持ちの方教えてください。
投稿: 姶良まこと | 2020年8月24日 (月) 16時19分
姶良まこと様
この件については、上記の「蛇足」に書いてあったのですが、必要なくなったと思って削除したものです。
ひとことで言えば、全くのデマです。このデマがいまだに出回っていることは、非常に残念に思います。
ネットにデマが一度出ると、いつまでも消えないということで、恐怖すら感じます。
上方落語家・露の新治さんの下記ページをご覧ください。
http://www.sinjikai.com/hosikage.html
(露の新治さんのHP http://www.sinjikai.com/)
投稿: 管理人 | 2020年8月24日 (月) 17時17分
早速のお答えありがとうございます。すっきりしました。次回の歌声喫茶例会で皆さんへ報告したいと思います。かつて、被差別地域生れの女性が好きな男性との結婚を諦めた遺書のような『手紙』を岡林信康が歌い、ヒットしました。確か放送禁止になったと思います。あの歌には差別を告発するメッセージ性がありましたが、『星影のワルツ』には全くそのようなことは感じられません。「そうかな」と思ったことが恥ずかしいです。それにしても、千昌夫といえば「星影・・」を岡林といえば『手紙』を思い出します。歌手は1曲のヒットで名を残せるのですね。
投稿: 姶良まこと | 2020年8月26日 (水) 16時06分
悲しい歌なのにそれほど悲壮感無く歌えるような気がします。ブログのハーモニカ演奏の伴奏につかわせていただきました。ありがとうございました。
投稿: ゆるりと | 2021年6月22日 (火) 10時52分
二木先生の演奏を聴いて又涙が込み上げました。
前回のコメントから6年経ったのですね。
あんなに泣いた自分にここで逢えるなんて。
今では黄泉の彼に感謝してます。
あれから間も無く、デパートで昔の友人にバッタリ。元々小柄な彼女が半分ほどにやつれてました。
美しく聡明な彼女はいつも凛としている方でした。
御主人はりんごさんに時間をプレゼントしたと思いなさい。
居ないのは辛いでしょうが居ても辛いのよと。
彼女は40代後半から
脳梗塞で倒れた御主人を介護していたのです。
他人は様々な気休めの言葉をかけますが、彼女の言葉が最も胸に響きました。
時の記念日も、父の日も過ぎ
星影のワルツの世界に浸りたい気分です。
投稿: りんご | 2021年6月22日 (火) 16時59分
りんごさんのところは、6年ですか・・・
時は 勝手にうつろい行きますが、思い出は 楽しいにつけ
悲しいにつけ 何年も永遠に残るものの様ですね。
まだ半年しか経ってない私の場合に おいておや ですかね・・・
歌は、人生から人生への架け橋 といいますが、
「二木紘三のうた物語」 で、生きる術を与えられている
ような気がしています。
それにしても “別れることはつらいけど 仕方がない…”のですかね~
投稿: あこがれ | 2021年6月23日 (水) 17時21分
あこがれ様
本来なら掲示板でしょうが。6年というのは星影のワルツにコメントしてから6年なのです。永遠の旅立ちからは13年になります。
投稿: りんご | 2021年6月23日 (水) 20時42分
先日、ヤフーニュース欄を開けた時、なんと、「ヌードバー」という文字が目に留まった。 なに!? ヌードバー? よく見たら「ヌートパー」という野球選手の名前だった。
ごめんね、ラーズ君、もう六時ィ が間違えちゃって。
扨、昨日長いドライブに出かけた。 古いC D を持ち込んでずっと聴いていたが、その中で特に「星影のワルツ」という曲に耳が止まった。 なんともいい曲ではないか。 勿論この歌を聞くのは今回が初めてではないが、なぜか今度特に心に魅かれてしまったのだ。
歌詞がいい。 「今夜も星が降るようだ」など容易に出てくる言葉ではない。 その歌詞の情感をぐっと盛り上げるメロディーの素晴らしさ。 そしてその歌詞メロディーを巧みに歌い上げる千昌夫の歌唱力にほとほと感心してしまった。 途中車を止めて繰り返して聴いていたらなんとなく眼に汗が出てくるような感じだった。
実は私は千昌夫の曲はこれしか知らないのだ。
昌夫くん、ごめんね、今まですっかり軽んじてしまっていて。 これから、新たに CD を手に入れたりして、たんと聴くようにするからね。
次に気に留まったのは、「柳ケ瀬ブルース」だった。 美川憲一のこの曲、勿論過去何度か聴いていて、いい曲ではあるとは思っていたけれど、彼の変な容貌になんとなく敬遠してしまっていたのだった。
素晴しい歌謡曲は数々あれど、これは歌詞、メロディー共に名曲中の名曲だと言っていいのだろうと思う。 そして、美川憲一の歌唱が実に見事なものだと、つくづく感心させられたのだった。
実は、私は美川憲一の歌もこれしか知らないのだ。
憲一君、ごめんね、これまで軽んじてしまっていて。 いつもどこかのホテルなどで、年末や年始のパーティーをしているようだけど、こんど必ず参加して、君の歌、たんと聴くからね。
私は、歌曲、音楽の理論を知らないから、ただいい曲ですねとしか言えないのを残念に思う。
投稿: 田主丸 | 2023年3月12日 (日) 10時39分