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2007年7月28日 (土)

聖母(マドンナ)たちのララバイ

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:山川啓介、作曲:木森敏之・J.スコット、唄:岩崎宏美

さあ 眠りなさい
疲れきった体を投げ出して
青いそのまぶたを
唇でそっとふさぎましょう

ああ できるのなら生まれ変わり
あなたの母になって
私のいのちさえ差し出して
あなたを守りたいのです
この都会(まち)は戦場だから
男はみんな傷を負った戦士
どうぞ心の痛みをぬぐって
小さな子供の昔に帰って
熱い胸に甘えて

そう 私にだけ見せてくれた
あなたのその涙
あの日から決めたの
その夢を支えて生きてゆこうと
恋ならばいつかは消える
けれどももっと深い愛があるの
ある日あなたが背中を向けても
いつも私はあなたを
遠くで見つめている聖母(マドンナ)

今は心の痛みをぬぐって
小さな子供の昔に帰って
熱い胸に甘えて

《蛇足》 日本TV系「火曜サスペンス劇場」のテーマ曲として、昭和56年(1981)9月29日~昭和58年(1983)4月26日の間放送されました。
 当初はレコード化の予定はなかったそうですが、ファンからの希望が殺到したため、昭和57年5月にビクターによりレコード化されました。

 岩崎宏美(写真)は、この歌で第13回日本歌謡大賞グランプリ、および第15回日本有線大賞の有線音楽賞を受賞しました。また、この曲は第55回選抜高等学校野球大会の入場行進曲になりました。

 作曲者としてジョン・スコットの名前が入っているのは、この曲がアメリカ映画『ファイナル・カウントダウン』のテーマ曲を編曲して作られたことによります(下記・ばくはつ五郎さんのコメント参照)

(二木紘三)

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コメント

疲れきった企業戦士をいたわる声でしょうか? 歌うのは誰でしょうか? 母や妻ではなさそうです。 遠くで見つめている彼女?

投稿: 本田雅生 | 2007年8月25日 (土) 21時22分

 米軍の原子力空母ニミッツが、日本軍のハワイ真珠湾奇襲攻撃の前日にタイム・スリップするという奇想天外SFアメリカ映画「ファイナル・カウント・ダウン」の「愛のテーマ」が原曲ですね。

投稿: ばくはつ五郎 | 2007年11月13日 (火) 07時33分

ばくはつ五郎様
そうですか。知りませんでした。
そうすると、J.スコットが原曲の作曲者ということになるのでしょうか。

投稿: 管理人 | 2007年11月13日 (火) 10時09分

「ファイナル・カウント・ダウン」のオープニングの勇壮な主題曲が気に入り、当時(1980年)サントラLPを購入しました。「愛のテーマ」は地味で印象薄く、後々「聖母(マドンナ)たちのララバイ」を聞いても最初は気がつきませんでした。J.スコットはそこそこ映画音楽を手がけています。

投稿: ばくはつ五郎 | 2007年11月15日 (木) 01時39分

暑さしのぎに、この歌手の「すみれ色の涙」と言う歌がありますね。その中で「すみれってすみれってブルーな恋人どうしがキスしてキスして生まれた花だと思うの」と言う歌詞があります、ブルーとブルーで何故ピンクが出るの?それはね間に赤い唇がはさまるからって誰かが言っていました。

投稿: 海道 | 2012年8月 3日 (金) 15時27分

岩崎宏美の歌が好きですが、なかでも男性をいたわる「聖母たちのララバイ」より「菫色の涙」が好きです。青と赤が混ざればはピンク?紫?いずれにしても同性愛のニュアンスのある色ですね。恋人たちがブルー=憂鬱である原因はそのあたりにあるのではと、ずっと思ってきました。

投稿: Bianca | 2012年8月 8日 (水) 11時19分

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