涙(なだ)そうそう
(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo
唄:夏川りみ/森山良子
1 古いアルバムめくり 2 一番星に祈る (間奏) 晴れ渡る日も雨の日も |
《蛇足》 沖縄サウンドの傑作の1つ。
平成10年(1998)に森山良子がアルバム『TIME IS LONELY』に収録したのに続いて、平成12年(2000)にBEGINがシングル曲としてリリース。翌13年(2001)に夏川りみがシングルカバーしたところ、大ヒットとなりました。
BEGINと夏川りみは、ともに石垣島の出身。「涙そうそう」は、「涙がとめどなく流れる、涙ポロポロ」という意味の沖縄方言。
楽しかっただけの思い出より、少し悲しみの混じった思い出のほうが美しく、長く心に残るような気がします。悲しみは、多すぎても少なすぎてもいけません。思い出に流した涙が快かったら、悲しみの量がほどよかった証拠です。
(二木紘三)
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コメント
当地では手話やコーラスでよく歌われています。
芭蕉布の曲同様沖縄の独特のメロディーで大好きな曲です。
二木先生の解説の「少し悲しみの混じった思い出のほうが美しく、長く心に残るような気がします。」が良く分かりました。
名曲です。波路。
投稿: 波路 | 2007年12月11日 (火) 20時26分
昨夜テレビで映画「涙そうそう」を観ました。
いま歌おうとしましたが、また涙ぽろぽろで歌になりません。
「流した涙が快い‥、悲しみの量がほどよい‥」。
考え込んでいます。
投稿: 高木ひろ子 | 2008年10月 6日 (月) 21時14分
「涙そうそう...」私にとっても涙そうそう大変切ない思い出の曲です。
2003年8月にこの曲と夏川りみさんの姿を、鹿児島の天文館通りアーケード入り口の大型ビジョンで見たあの夕刻の時が切なく忘れられないのです。
あれはリストラに応募せざるを得ない立場に追い込まれ会社に届けを出した直後の最後の鹿児島出張の時でした。
仕事でお世話になった方々にご挨拶し終わり、鹿児島空港へのバスに乗ろうとしている時、別れの会を設けて送ってくれた鹿児島の皆さんとバスを待つ短い時間でしたが、私は思わずこの曲と映像を身に沁みて見入ってしまったのです。何人かの方も見ていましたね。
日本中営業で廻りましたが、九州特に南九州鹿児島宮崎の方たちは本当に情に厚い人達でした。
あの方々の笑顔と厚い人情は一生の思い出です。皆さんお元気でしょうか、仕事はうまくはかどっていますか。途中で放り出すような無責任な辞め方で今でも本当に申し訳なく思っております。
今からもずっとこの曲を聴く度に、あの時が鹿児島の町があの人達が思い出されることでしょう。
投稿: 浜のぼくちゃん | 2010年1月30日 (土) 19時40分
この歌は、森山良子がBEGINの依頼により彼らの作った曲に歌詞をつけたもの。メロディとタイトルだけがあったが、このタイトルの意味を聞いて、森山良子はいっきに詩を書き上げたという。小さい時からいつも一緒で、大の仲良しで、親友でもあり、先輩でもあり、師でもあり、23歳で突然亡くなった実兄のことを思って書いたそうです。彼女は20歳でした。ほんとに仲が良い兄弟で、亡くなってから40年以上経っても、常に心のどこかにお兄さんのことを思い続け、この曲とタイトルを聞いたとき、このテーマしかないと思い、いっきに書いたそうです。とはいえ、今はこの歌自体は作者の手を離れ、聞いている人たち一人ひとりの想いの中に生き続けるすばらしい歌になったと思います。
投稿: 酒井保幸 | 2010年10月17日 (日) 23時17分
田舎へ帰って、懐かしい丘に登って、海を見晴らして、
お父さんお母さん、お爺ちゃんお婆ちゃんを思い出して、
この曲の口笛吹いてみたいですね。
投稿: yoko | 2018年9月13日 (木) 09時45分
言い忘れました。
コメントは少ないですが良い曲ですね。
投稿: yoko | 2018年9月13日 (木) 10時09分
しんみりといい歌ですね。数年前、断捨離をしました。
古いアルバムをめくりながら、時をすっかり忘れてしまいました。
セピア色とはよくいったものです。でもそのセピア色した幼い級友の顔ひとつひとつに懐かしさがこみ上げてきます。レミンの味がした男の子、その子を巡って、席替えの時の一喜一憂したこと。同席になった男子とケンカしたこと。その子がドッチボールのとき、いつも私を狙っていたこと、次から次へと思い出に耽ってしまいました。
懐かしさがこみあげてくるいい歌ですねえ ・・・
投稿: konoha | 2018年9月13日 (木) 10時27分
15~6年前に当地に森山良子さんが来ました。この歌を歌われました。それ以来この歌の意味もよく聞いています。成り立ちも聞きました。
投稿: 今でも青春 | 2018年9月13日 (木) 20時11分
「涙そうそう」先日某テレビ番組『そして、歌は生まれた』を視聴した時に、私はこの唄が生まれたその経緯を知りました!
この詩を書いた森山良子は依頼していたBEGINから送られてきたタイトル「涙そうそう」の意味が「涙がとめどなく溢れる」と知った時、23歳で亡くなった大切な兄のことを一つの形として残しておきたいと思ったそうです。
またこの唄を歌った夏川りみはBIGINのライブに行き、楽屋を訪ね「この歌を私にください」と直訴したそうです。
そして夏川の歌を聴いたBEGINから、今の歌い方では人の心には沁みてこない、さらに森山良子さんは作詞を頼む時、「涙そうそう」の意味を知って、死んだ兄のことを思って詞を書いたんだよと教えられ、「そんな大切な歌だったんだ」と思った夏川りみは歌詞に込められた森山良子の心をかみ締めて歌ったそうです。
・・・晴れ渡る日も雨の日も 浮かぶあの笑顔
想い出遠くあせても おもかげ探して
よみがえる日は 涙(なだ)そうそう♪♪♪
もう逢えなくなってしまった大切な兄を偲びながら綴ったという森山良子の上記の詩を見るにつけ、私は60歳で突然亡くなってしまったすぐ下の弟のことをつい想い出してしまいます。
「涙そうそう」これまで私が聴いてきた有名で好きな沖縄サウンドは数々ありますが、この唄を聴いているとまるで自分の淋しい心さえもやさしく包んでくれているかのようなそんな気がしてくる、今では私の一番好きな曲になりました。
投稿: 芳勝 | 2021年1月 8日 (金) 21時58分