冬が来る前に
(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo
作詞:後藤悦治郎、作曲:浦野直、唄:紙ふうせん
1 坂の細い道を 夏の雨にうたれ 2 秋の風が吹いて 街はコスモス色 |
《蛇足》 昭和52年(1977)のヒット曲。
紙ふうせんは、フォークグループ・赤い鳥のメンバーだった平山泰代と後藤悦治郎が結婚し、同グループ解散後に作ったデュオグループ。
一般に、恋が始まる前にはよくしゃべり、恋になってくると、いっしょにいるだけで幸せなので、あまりしゃべる必要がなくなってきます。
そして、うまくいかなくなってくると、「話す言葉を探す」という状況になってくるようです。『池上線』にも、「話す言葉を探しながら……」というフレーズが出てきます。
話す言葉を探すようになったら、恋が終わりに近づいていると思ったほうがいいのかもしれません。
もっとも、言葉を探す機会さえないまま終わってしまう恋というのもありますね、世の中には。
(二木紘三)
コメント
「話す言葉を探しながら」こうなったら恋も終わりと思った
ほうが良い。痛いところを付かれました。しかし詞の言葉と
しては存在し続けて欲しい。
投稿: M.U | 2008年7月18日 (金) 14時51分
冬が来る前にやっておかなければならない事など何も無い歳になってしまいました。また温暖な地域に住んでいますので冬より夏の日差しがキツイです。生まれた土地では逆でした。これを幸せと言うのでしょうね。
投稿: 海道 | 2012年9月20日 (木) 19時37分
もう50年ぐらい前のことです。講義が終わって家路に向かう私の前を高校時代に心を寄せた女性が歩いていました。学部が違っていましたが、歩くしぐさでわかりました。声を掛けました。「○○さん」しばらくしてその人が私の名前を言ってくれました。でも、後が続かなくて「寒くなりましたね」一言言ってバス停に向かいました。そういう時代でもありました。彼女とはその後一度も会っていません。
冬が来る前にという歌はその後30年ぐらい後に知りました。でも、あの一言は一世一代の勇気だったと今でも思います。その場所もときどき車で通ります。不思議な感覚です。
投稿: 今でも青春 | 2016年7月22日 (金) 18時27分