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2007年8月15日 (水)

だんな様

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:鳥井 実、作曲:岡 千秋、唄:三船和子

1 つらい時ほど 心の中で
  苦労見せずに かくしていたい
  私の大事なだんな様
  あなたはいつでも 陽の当たる
  表通りを歩いてほしい

2 がまんしている 背中を見れば
  男らしさに 涙が出ます
  私の大事なだんな様
  あなたの心が痛むとき
  同じ痛みが私もほしい

3 あすを信じて おまえと二人
  お酒飲もうと 差し出すグラス
  私の大事なだんな様
  あなたに寄り添い いつまでも
  心やさしい女房でいたい

《蛇足》 昭和57年(1982)のヒット曲。

 岡千秋は岡山県備前市出身で、五木ひろし『ふたりの夜明け』『長良川艶歌』 、小林幸子『雨月伝説』、金田たつえ『夫婦酒』 、松原のぶえ『男なら』などの演歌を作曲しています。
 また、自作の『浪花恋しぐれ』を都はるみとデュエットして大ヒットさせました。独特の錆びた声が特徴です。

(二木紘三)

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コメント

♪あなたはいつでも 陽の当たる表通りを歩いてほしい・・・
ほかに言葉は何もいりません。
このフレーズだけで十分ですね。
大好きな歌です。

二木先生へ。
小林幸子の「雪椿」をリクエストします。
亡くなった母を思い出して涙が出ます。
よろしくお願いします。

投稿: 健児 | 2009年3月 4日 (水) 02時53分

「私の大事なだんな様・・・」戦前の歌かと思ったら、戦後の歌なんですね。演歌に疎いので全く知りませんでした。
戦後は亭主の地位がどんどん下がって給料の“運び屋”みたいになっていますが、こういう歌を聴くと胸にジ~ンと響きます。自分の女房はそこまで思ってくれているだろうかと考えますが、それはとてもあり得ないこと。(自業自得でしょう)
「あなたの心が痛むとき 同じ痛みが私もほしい」何と泣かせる詞ではありませんか。

投稿: 矢嶋武弘 | 2009年3月 5日 (木) 18時04分

「だんな様」40年ほど前になりますが、この曲を初めて聴いた時、あまりにもその歌詞の素晴らしさに、私は思わず感激したことを憶えています!

作詞家・鳥井実の秀逸の詩は、年齢を重ねるとともに私の胸を打つようになり、今ではこの唄は最も私の心に残るものとなりました。
私は妻と初めて巡り逢った時、生涯を共にするのはこの女(ひと)しかいないと直感し、そして私は幸運にも妻と結ばれました。そして必ず妻を幸せにしてみせると張り切っていました。しかし、現実にはそんな思いとは裏腹に、当時の若かった私は甲斐性に乏しく、これまで長年にわたり妻には散々苦労をかけてきました。
私は現役を退いてからかれこれ5年が経ちますが、時間に余裕が持てるようになった私が、最近自分の心に思い知らされることは、私はもしかしたら無意識に妻のことを直視していなかったのではないのか、また妻への思いやりや労りが足りていなかったのではないのか、私は妻と寄り添う中で、最近はそんなことをふと思うことが多くなりました。

「だんな様」私たちは結婚してもうじき44年になりますが、思えばこれまで妻は私に滅多に愚痴をこぼさない人でした。今私が心に強く思うことは、妻はこの唄の詩に表現されているような心で、長年にわたり私を支え続けてくれた、私はそんな気がしています。今では、ここでメロディを聴く度に、自ずと妻への感謝の気持ちがより強く湧いてきます。

投稿: 芳勝 | 2022年3月29日 (火) 22時55分

 いつも夫を心から大事に思っている妻。ジェンダーフリーが大手を振っている世の中では、とてもこんな歌は認められないでしょう。この歌を聞く度、こんなに思われる「だんな」が無性に羨ましくなります。日本の昭和時代の良さでしょうか。
 「あなたの心が痛む時、同じ痛みが私もほしい」なんて涙がこぼれます。作詞家の鳥井さんの奥さんでしょうか、創作でしょうか少し興味深くなるところです。
 残念ながら2番の歌詞のような夫には程遠い私ですが、我が妻さすがに昭和の人、優しさには恵まれています。

投稿: 伊勢の茜雲 | 2024年9月26日 (木) 06時51分

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