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2007年8月30日 (木)

男の純情

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:佐藤惣之助、作曲:古賀政男、唄:藤山一郎

1 男いのちの純情は
  燃えてかがやく金の星
  夜の都の大空に
  曇る涙を誰が知ろ

2 影はやくざにやつれても
  訊いてくれるな この胸を
  所詮男のゆく道は
  なんで女が知るものか

3 暗い夜空が明けたなら
  若いみどりの朝風に
  金もいらなきゃ 名もいらぬ
  愛の古巣へ帰ろうよ

《蛇足》 昭和11年(1936)公開の日活映画『魂』の主題歌。

 この映画には、もう1つ主題歌があります。この歌と同じく佐藤惣之助・古賀政男のコンビによる『愛の小窓』で、ディック・ミネが歌いました。『男の純情』が男の気持ちを歌っているのに対して、『愛の小窓』は女心をテーマとしています。

(二木紘三)

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コメント

私がまだ20代のサラリーマンの頃に東京に転勤となり、独身寮から
職場に通っておりました。仕事を終えた後、当時の新橋にあった場末の
バーで流しのギターの演奏でこの唄を何度も歌ったことを思い出し、お金も無かったけれど心の熱かった青春時代を思い出し感傷にふけっております。有難うございました。先生より少しだけ若い同じ年代の私ですが先生のページを楽しみに毎夜イヤホーンを耳にパソコンに向かっております。 これからもご期待いたしております

投稿: 正井利明 | 2007年9月12日 (水) 23時48分

「煌く星座」と重なります。

 灰田勝彦 藤山一郎
いずれも 言いがたい


投稿: 二宮 博 | 2007年9月13日 (木) 00時32分

1923年生まれ、懐かしい一曲です。

投稿: 山本 潔 | 2007年9月18日 (火) 20時53分

私の父がよく歌っていました。子供の頃のメロディーしか記憶になく、題名もわからなかったのですが、父の歌声なども思い出され切なくなりました。介護の仕事をしていますので、このサイトで確実に覚えて利用者の方と一緒に歌っています。男性の方が特に喜ばれます。

投稿: 田中展子 | 2007年9月19日 (水) 23時39分

また 失礼いたします。
この曲で 思い出しますのは 灰田勝彦
煌く星座 です。
 男と純情
という 共通点だけですが。

 

投稿: 二宮 博 | 2007年9月20日 (木) 01時31分

何時もお世話になっています。            最近ラジオ深夜便で話題になっている「朝顔の唄」を
アップして欲しいです。宜しくお願いします。

投稿: ひろくん | 2008年6月21日 (土) 06時06分

1947(昭和22)年頃かと思います。空襲で戦災を免れた中学校の校庭を借りて県庁の運動会が催された際,スピーカから流れていた曲がこの歌でした。私がまだ小学校へあがる以前でしたが,不思議に耳に残った人生最初の歌謡曲でした。その後この歌が藤山一郎の「男の純情」であると分かり愛唱歌の1つになりましたが,その当時は子供心にも大人の世界を垣間見たような気がしたものです。

投稿: nobuchan | 2010年1月 1日 (金) 15時38分

終戦の翌年小学校へ入学した私、兄が良く口ずさんでいた曲が男の純情(藤山一郎先生)の曲でした。今も耳に残っております。その後10歳の時には、長崎の鐘 藤山一郎先生の、レコード、CD、大切に保管をし時折聴いております。

投稿: 冨田清 | 2013年5月 6日 (月) 14時51分

暗くなってから雨戸を閉めるたびに、美しく輝く金星を眺めます。ふっとこの歌が口からでてきます。1番しか知りませんので今ここで2番3番を読んでみました。粗筋を知らないのでさっぱり意味が分かりません。2番と3番は全く気持ちが繋がりませんね。映画を観ないと訳が分からない歌です。皆さんわかる気持ちで歌っているのでしょうか。それにしても、冬空の星の美しい事!!愛しい人を思って眺めている乙女もいることでしょう。若くなりたいと思います。

投稿: ハコベの花 | 2017年2月28日 (火) 14時26分

私が26歳でまだ独身の頃、父が70歳で急死しました。
最近になって、父が健在の頃、お風呂の中で、この歌をよく歌っていたのを懐かしく想い出しています。
歌うのはこの歌ばかり、よほどこの歌が好きだったのかと思えます。
いま、想い返してみると、昭和期の大作曲家「古賀政男」の大フアンでもあったようです。
それも、「古賀政男」が私どもが居住する隣県の福岡県大川市出身であったかもしれません。
因みに、私自身も「古賀政男」の大フアンでもあり、ハーモニカのメニューの中にも「影を慕いて」「酒は涙か溜息か」「丘を越えて」など・・・時折、「古賀政男記念館」を訪れ、好きな曲をリクエストいたしております。

投稿: 一章 | 2017年7月23日 (日) 22時22分

5歳児の魂はこの歌を80年後の今まで覚えさせていた。
ばっちだったのであ絵や兄の歌声をちゃんと覚えていたらしい。歌には子供ながら自信があったらしい。古賀政男のメロディーが多かったので。有難うございます。

投稿: 波路 | 2018年1月17日 (水) 14時39分

まだ幼かった私にもこの歌の哀感は伝わり血肉の一部となっています。二木先生の演奏がしみじみとしみじみと胸に染みます。


一章様はハーモニカ演奏がお得意で幸いですね。

投稿: りんご | 2018年1月17日 (水) 16時23分

りんごさま いつもながらの心優しいコメントありがとうございます。
昼間、仕事をしているし、夕食時に芋焼酎を飲むのがストレス解消と明日への元気をもらっていますので、なかなかハーモニカのレッスンが思うように進まないようです。
この曲「男の純情」は古賀政男の名曲ですが、亡父が大変好きな曲でもあったので、時折、父を想い出しハーモニカを口にする時があります。
特に、二木オーケストラの名演奏を耳にすると、しっとりとしていて、聴くたびに新たに心を揺さぶられるようです。

投稿: 一章 | 2018年1月17日 (水) 20時24分


一章 様

今でも 思い出しては時々うたいます。
胸にしみ入るような いい歌ですね。

私と同年齢の 一章様 が、朝早くから頑張っておられるにも拘わらず、でれーっとした日々を送っている我が身を反省しながら、しんみりとこの曲を聴いています。

どこまでも、「男いのちの純情」を貫き通しながら、生きていきたいものですね。

投稿: あこがれ | 2018年1月17日 (水) 21時44分

昔、太宰治が酒場でこの歌を歌っていたと何かで読んだことがあります。金の星を目指していた男の心意気を女なんかに理解されないと言いながら、金もいらない、名もいらない、優しい妻の所へ帰ろうなんて笑ってしまってすみません。男は可愛いものなのですね。1番だけ歌っていれば良いものを、3番は小さい声で歌って下さいね。意地悪言ってすみません。

投稿: ハコベの花 | 2018年1月17日 (水) 22時13分

あこがれさま お元気のご様子なによりです。
温かいコメントありがとうございます。
あこがれさまのおっしゃるように、岡 晴夫の「男一匹の唄」にもあるように、この世に生まれたからには、明日への希望を心に秘めて、とことん力強く生きたいものですね!

投稿: 一章 | 2018年1月17日 (水) 22時13分

この歌は酒の席で歌われるか、風呂に一人こもって歌う歌かなと思い聞き流していたのですがハコベの花様のコメントに触発され、改めて歌詞を読んでみました。するとなるほど、納得です。内容は辻褄なく純情すぎますね。1番にしろ、”燃えてかがやく金の星”だの”曇る涙を誰が知ろ”だの、しらふでは恥ずかしくて口にできませんね。だからこそタイトルも「男の純情」で、歌にかこつけて心情を吐露するものなのでしょう。

ただこの歌はサラリーマンの心の一面を表していると思います。私にも思い当たる節があります。

40代の後半、特段の職位、地位もなく若い人たちの多い職場に異動になりました。時が経つにつれ一部の若い人たちからうさん臭く思われているのを感じました。派遣社員の若い女性にもぞんざいにあしらわれているように感じました。それはあなたの思い過ごしだよ、と言われるかもません。いやいや確かにそうだったのです。

そうなんだ、君たちの思ってることわかってるよ、僕は能力もないし、もう役立たずなんだ、会社、辞めたいなぁ、と思っていました。そんな私を察してか、妻は時々私をべた褒めすることがあります。「あんたは偉い」「あんたはお利巧よ~♪」「自信を持ちなさい」・・・。また褒め殺しかよ、またおちょくってるな、と私は思うのですが、貶されるよりましですね。これが3番の”愛の古巣へ帰ろうよ”なんですかね。

投稿: yoko | 2018年1月20日 (土) 13時57分

良い歌ですねー。
昭和11年の『魂』という映画の主題曲と言うことですが、ヤクザの映画かどうか不詳です。
歌いながらずっと気になっているのが
2番の「影はやくざにやつれても~」の「やくざ」は、はたして怖い人のヤクザではなくて、身を落とした男ではないかと思っているのです。
語源由来辞典をみても、
「【意味】ヤクザとは、素行の悪い人。また、役に立たない人。道楽者。」です。
ならば、歌全体からしてヤクザという男の姿ではなくて、「人生の旅路が、こんなはずではなかったのに……」ということにすると、多くの人の心に沁み入る歌になっているのではないかと思えるのです。

投稿: 崇 | 2018年2月 4日 (日) 00時52分

「男の純情」は、長調と短調が絶妙にミックスされた古賀メロディと、男気たっぷりの歌詞で、思わず口遊みたくなる名歌です。
  言うまでもなく、歌詞はメロディとともに大きな要素で、作詞者が思いを込めてコンパクトにまとめた歌詞について、あれこれと思いを巡らすのは楽しいことです。
  崇 様もコメントの中で、歌詞について思いを巡らしていらっしゃるようですが、同じようなフレーズが別の歌にあることに思いあたりました。(ご参考まで) 
  「男の純情」では、♪影はやくざにやつれても…♪であるのに対して、「勘太郎月夜唄」(佐伯孝夫 作詞、清水保雄 作曲、小畑 実・藤原亮子 唄 S18)の歌詞2番では、♪形(なり)はやくざに やつれていても…♪とあります。頭の部分の”影”も”形(なり”も、”姿”を意味するでしょうから、表現は多少違っていても、時を隔てて、相異なる作詞者の間で、類似の文言が用いられている訳で、興味深いことです。

投稿: yasushi | 2018年2月 8日 (木) 18時04分

8才年下のH君が新入社員として入社してきた時私が先輩として指導係になりました。それから5~6年経った頃でしょうか、再びH君と席が近くなった時、H君は私に分厚い資料の束を見せに来ました。私が彼のために作った教育資料でした。驚きました。「君、まだそんなもの後生大事に抱え込んでいたのか?」

40近くになりサラリーマンとしての行く末に暗雲を感じていました。転職先を探したり、社内での異動を希望していました。念願かなって部門を離れることになったとき、職場の皆が歓送会を開くと主張し始めました。私はそれが嫌で「止めてくれ、栄転じゃないんだから」と言っ頑固に争いました。しかしついに歓送会の日取りも場所も決められてしまったのです。今から思えば私も大人げなかった。私はその歓送会をすっぽかしたのです。翌日部門最後の日、訪れた私の机の上には花束が置いてありました。

その週末の休日、夜遅く帰った私に妻が告げました。
「今日、会社の方がいらしたわよ」。
H君でした。H君が玄関に花束を置いくれていました。

サラリーマンとしての最後の勤めは東京の丸の内でした。
東京駅を見晴らすことのできるオフィスでした。退職の日、職場の人たち10人くらいが集まって、私は挨拶させられました。若い女性の職員から花束を受け取りました。 

花束に弱い男の純情でした。
下積みサラリーマンだったから花束もらえたのかなぁ、なんてひがみの気持ちもあります。

私の退職から9年、H君も一昨年定年退職し、新しい仕事を始めている、と賀状で連絡がありました。


投稿: yoko | 2018年2月13日 (火) 23時06分

yasushi さんへ
私がずっと「やくざ」を「ヤクザ、極道」と思っていたのは、NHKの歌番組では、「男の純情」の「2番」を歌わせないと確認したことがあるのです。
  島倉千代子の「東京だよおっかさん」に同じ2番ですが、『九段坂』がありますが、「靖国神社」に結びつくから、飛ばして歌う、これは全国紙のどこだったからに対談でこのことを読んだことがあるのです。歌わせてもらえない!
つまり、歌詞に「具合の悪い」場所は避けて歌ってもらう、という思想が底流にあるのかなと、悶々としていたのです。
 だから「ヤクザ屋さん」の悲哀を歌うことなどできないでしょうが、身を落とした男、浮き世の切なさを味わった男なら、「勘太郎月夜」にも人生の悲喜こもごもが唄に込められているのでしょうね。
 流した涙で割る酒をしみじみと今夜は一人酒…

投稿: 崇 | 2018年2月14日 (水) 01時33分

  yoko様のコメントを、”男の純情”を感じつつ、共感を持って閲覧させて頂きました。サラリーマン経験者なら、誰しも、多少は思い当たるところがあるのではなかろうかと思う次第です。
  崇様のコメントを興味深く閲覧させて頂きました。新たな発見もあり、勉強になりました。

投稿: yasushi | 2018年2月14日 (水) 13時43分

単純かも知れませんが、夜空の星を見上げながら、そっと顔を背けてこっそり涙をぬぐう・・・女には判らないであろう男の美学(生き様)みたいなものが、こたえられないのです。

そうなんです!男というものは・・単純で扱いやすい動物なんです。
所詮男というものは、こうと決めたら一直線、純情可憐な動物なのです。 (私だけなのかな?)

“3番は小さい声で歌ってくださいね”・・なんて、意地悪言わないで下さい! はこべの花 様

投稿: あこがれ | 2018年2月14日 (水) 14時53分

この歌のような矛盾だらけの男性を操縦する女は何と寛容な生き物だと自画自賛せざるをえません。50数年連れ添ってくたびれ果てている女房です。観音様かマリア様かと、たまにはお賽銭を挙げて拝んでも罰は当たりませんから、是非お賽銭を上げて下さいませ。

投稿: ハコベの花 | 2018年2月15日 (木) 20時02分

はこべの花 様

そういえば、私が結婚すると決まった時に、私の母が「あーこれでほっとしました。○○代さん よろしくお願いしますね!」と、肩の荷が下りた といった感じで言われたことが、後でよーく分かりました!と、今でも 度々女房殿から言われます。

僕って、そんなに やんちゃなのかな~?? 

投稿: あこがれ | 2018年2月16日 (金) 17時48分

2/14に私が書いた、島倉千代子「東京だよおっかさん」-正しくは「東京だよおっ母さん」の出典がわかりました。

産経新聞 2013/11/6 朝刊6面 『一筆多論』「歌えなかったおっ母さん」でした。
この中で【引用】
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だが、35回も出場したNHK紅白歌合戦で、島倉さんが「東京だョおっ母さん」を歌う機会はついぞこなかった。

ではなぜ、NHKは、この曲を毛嫌いしたのだろうか。
関係者に聞くと、「やはり2番が引っかかったのでは」という。

日曜の午後、NHKは追悼番組を放送するが、果たして2番は流れるのだろうか。
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関連の記事に産経新聞『産経抄』10/19があります。

投稿: 崇 | 2018年2月24日 (土) 04時41分

 先日の夜、ある民放BS局が放映した音楽番組で、音大出の若人によるコーラス・グループが、ピアノ伴奏で多くの戦前・戦中の歌謡曲を歌っていて、久しぶりに、懐かしい心ときめくひとときを持つことが出来ました。
  演奏曲目のうち、幾つかを挙げますと、女声コーラスでは「マロニエの木蔭」(S12)、「別れのブルース」(S12)、「雨のブルース」(S13)、男声コーラスでは「男の純情」(S11)、「燦めく星座」(S15)、「新雪」(S17)、また、混声コーラスでは「一杯のコーヒーから」(S14)が登場しました。
  私の思い込みでしょうか、出演の若い歌い手さん達が、楽しんでこれらの古い歌を歌っているように見受けられ、いい歌は世代を超えて歌い継がれていくのだなあと、心強く思いました。

投稿: yasushi | 2018年9月18日 (火) 14時09分

先日、兄の葬儀の時、60年ぶりに出会った兄の友人に「元気で長生きしてね」と言ったら横から奥さんに「あんまり長生きされも困るんだけどね」とに言われました。ああ、家庭を顧みなかった夫だったんだと思いました。愛の古巣にも茨が生えているようです。
yasushiさんがあげて居られる歌謡曲は良い歌ですね。歌詞が良くわかりメロディが日本語に合っていて、心にしみ込んできます。現代の若い人の歌は歌詞が全く聴こえません。歌詞が詩ではなくなっているのですね。日本語はどうなってしまうのでしょうか。

投稿: ハコベの花 | 2018年9月19日 (水) 10時36分

この歌は母がか細い声で歌っており、子供心にも魅かれたものでした。哀愁がありますね。

ハコベ様のおっしゃるように美しい日本語が絶滅危惧種になりそうで不安です。少なくともある時期からの歌の世界では。

投稿: りんご | 2018年9月19日 (水) 12時57分

昔から名曲と言われている曲はいつ聴いても心を和ましてくれて私にとっては親友と言っていいほどの身近な存在のように感じます。

二木先生の『蛇足』の中にありますように、当時の日活映画「魂」の主題歌として、「男の純情」は、男の気持ちをテーマに、そして、もう一曲の「愛の小窓」は女心をテーマに歌われているとの由。

そこで、YouTubeで「愛の小窓」を開けることに・・・
動画での曲が流れた瞬間に小窓の中へと吸い込まれていきました。
作詞の佐藤惣之助、作曲の古賀政男、ディック・ミネの写真まで添えられ、特にディック・ミネの唄には、ソフトで柔らかなペースで女心を語りかけられ心に染み入り暫し聴き惚れるばかり・・・

二曲とも、作詞・作曲・唄と三拍子揃った逸品だと思います。
やはり、昭和期の流行歌は凄い作品だとつくづく思った次第です。

改めて、二木先生の『蛇足』に感謝あるのみです。
ありがとうございました。

qureqoripetuKuさま提供
http://www.youtube.com/watch?v=ArlFrjVekpg


投稿: 一章 | 2018年9月19日 (水) 22時22分

1番の「金の星」が比喩とはわかっていても、じつはどのようなものを指しているのかいまひとつはっきりしません。
2番の「なんで女が知るものか」が、もはや現代では通用しない価値観であることは、いうまでもありません。
3番の「若いみどりの朝風に」が下の句のどこにかかっていくのか全くわかりませんね。

投稿: 半畳亭 | 2024年8月12日 (月) 20時25分

この歌詞について半畳亭様が疑問を投げかけられました。おっしゃる通り、わかりにくい点がある歌詞と思います。ただ私は佐藤惣之助さんを歌詞史上最高級のかたであると尊崇しており、そのかたの歌詞ですから、立派な歌詞に違いないと思い、私なりの解釈を述べます。

一番の金の星ですが、主人公はおそらく心に傷を持っているため、暴力沙汰を起こすようなヤクザな生活の仕方しかできなくなっており、しかしそれでも心の奥には金の星のような綺麗な純情を持っているということだと思います。
二番の「なんで女が知るものか」は男尊女卑の考えから出たものではなく、主人公を思ってくれている女性を大切に思っているのだけれど、克服できない自分の心の問題のため、彼女の心に応えることができないでいる、ということを言ったのだと思います。佐藤惣之助さんの歌詞は、男尊女卑どころか常に女性を大切にし女性をいたわる歌詞であると思います。例えば、「新妻鏡」で「僕が心の夫なら 君は心の花の妻」と女性にはちゃんと「花」を置いてあげてありますし、「青春日記」の「初恋の」に始まる歌詞の美しさに、「すみだ川」の「銀杏返しにくろじゅすかけて」「あなたがはたち、わたしが十七の時よ」の歌詞の美しさに、「湖畔の宿」の「青いクイン」に、女性を女心を優しく美しく描いています。この歌でも自分に好意を持ってくれている女性を尊いものと描いていると思います。
三番の「若いみどりの朝風に」は、心の傷を克服して、暗黒の夜を抜け出し、美しい朝を迎え、自分を思ってくれた女性と共に真面目に生活していこうということで、「愛の古巣へ帰ろうよ」にかかっていると思います。

投稿: kazu | 2024年8月12日 (月) 22時42分

連投申し訳ありません。ハコべの花様のご投稿にも「2番と3番は全く気持ちが繋がりませんね。映画を観ないと訳が分からない歌です。」とあります。私の上の投稿は映画のあらすじを読んで書きました。しかしごく簡単なあらすじでしたのであまりよくわかっていません。「暴力沙汰」はそのあらすじにありました。佐藤惣之助さんは暴力沙汰は歌にせず、映画の心を汲み取って「男の純情」「心の救済」を歌にしたのかな、ただそのため歌がわかりにくくなったのかなと思います。

投稿: kazu | 2024年8月14日 (水) 08時50分

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