夜霧よ今夜も有難う
(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo
作詞・作曲:浜口庫之助、唄:石原裕次郎
1 しのび会う恋を つつむ夜霧よ 2 夜更けの街に うるむ夜霧よ |
《蛇足》 昭和42年(1967)。
日活映画『夜霧よ今夜も有難う』の主題歌。不朽の名画『カサブランカ』の翻案映画ですが、これについては『こぼれ花』で触れています。
『夜霧に消えたチャコ』『夜霧の第二国道』(いずれもフランク永井)、『夜霧のエアポート』(黒沢明とロスプリモス)など、かつては夜霧を歌った歌が数多くありましたが、近年はあまり聞かなくなりました。都会では霧がほとんど発生しなくなったせいかもしれません。
霧があまり出なくなったのは、ヒートアイランド現象の影響でしょうか。
(二木紘三)
コメント
昭和42年は新入社員で会社の独身寮に入ってましたが、部屋にテレビを持っている人はほとんどいなくて、食堂のテレビはありましたが、帰りが遅いためほとんど見ませんでした。
たまに知人のお宅を訪問しテレビの歌番組を見ると、当時はいつも裕次郎がタバコの煙を揺らせながら歌っていたのを覚えています。
映画化され昭和43年の正月に上映されていました。いわゆる「ムード・アクション」映画の代表作ですね。
投稿: vict | 2009年4月29日 (水) 19時13分
《蛇足の蛇足》
昭和42年2月発売。A面は「粋な別れ」、B面がこの「夜霧よ今夜も有難う」。両面ともハマクラさんの作詞・作曲るA面は仙台、北海道で、B面は東京、伊勢で人気を呼んだ。
映画は昭和42年3月公開。名作「カサブランカ」(1942年)の焼き直しで、ラストシーンは、「カサブランカ」は夜霧に煙る空港、「夜霧よ今夜も有難う」は横浜の波止場。この主題歌のせいで、「カサブランカ」よりもムーディーなラストシーンとなった。日活映画後期の「ムードアクション」作品群のひとつ。
victさんへ 映画は昭和42年3月の公開です。
投稿: 考古学者 | 2009年8月23日 (日) 17時48分
浜庫さんは自分で作詞、作曲したものを、奥さんに歌わせてそのテープを唄う歌手に送ったと聞いています。若い二人を霧が包むと言う設定が綺麗ですね。
投稿: 海道 | 2012年10月20日 (土) 20時00分
このCDを持っています。裕次郎ファンなら普通のことですが、サックスの前奏がある定番のCDです。カーラジオで聞いてサックスのむせび泣くところはしびれます。古いですね。
昨年、はじめて小樽に行き裕次郎記念館?でこのCDを買いました。シルバーの感じの方が多いでした。往年の裕次郎ファンとお見受けしました。私たちもおなじでしたが。
投稿: 今でも青春 | 2014年7月23日 (水) 18時29分
古今集の176番に「恋ひ恋ひて逢ふ夜は今宵天の川霧立ちわたり明けずもあらなむ」という歌があります。長い間恋い慕っていよいよ逢えるのは今夜。霧よ、立ちこめて夜が明けないようにして欲しい、という意味です。昔も今も同じですね。
投稿: みるく3 | 2015年9月16日 (水) 12時55分
母がとっておきの珠玉のごとく大切にしていた裕次郎さんのLP、
たまたま実家で聴いてたあたし、
「夜霧よ今夜もありがとう」にドッガン!
この衝撃波はまっことmegaton級
裕次郎さんはそんなに上手とは言えないかも知れませんが、
その雰囲気は抜群!
あまたのカバー曲はみんなイマイチ!
やっぱり裕次郎さまでないと。
あたし、そのLP母から強奪するがごとく持ち去り
今やわが家の家宝、ふふ(笑)
桐の箱に入れてロッキング
ごめんなさい
母上さま.
Au revoir
投稿: トッコ | 2016年4月13日 (水) 23時19分
いつもお世話になっております。
お尋ねします。
この曲を使って替え歌を作りたいと思っているのですが、知的所有権の問題はないでしょうjか。お教えいただければ幸いに存じます。
投稿: 藤原 重厚 | 2016年7月30日 (土) 15時11分
藤原重厚様
替え歌についての権利関係は微妙で、私にもよくわかりません。
「替え歌と著作権 JASRAC」で検索すると、JASRACの回答が見つかりますので、それを読んで、ご自分で判断してください。
投稿: 管理人 | 2016年7月30日 (土) 15時46分