絵日傘(えひがさ)
(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo
作詞:大村主計、作曲:豊田義一
1 桜ひらひら 絵日傘に 2 まわす絵日傘 花吹雪 |
《蛇足》 昭和6年(1931)発表。
『花かげ』とともに、大村主計・豊田義一のコンビによる童謡の傑作。しかし、こちらは近年はあまり歌われなくなりました。
「乳母」は、話しことばとしては「ばあや」と呼ばれるのが普通でした。戦後の童謡には歌われなくなったことばの1つですが、戦前は人間の成長をテーマとした小説や童謡にはよく出てきました。
(二木紘三)
コメント
二木先生に 一言お礼を申し上げます。
この懐かしく、また美しい童謡を提供して頂いて感謝にたえません。
と言いますのも、この童謡は、60有余年の私の人生で最初に記憶に残る歌なのです。
他の事は全く覚えていないのに、保育園で同級生の女の子が、この曲に合わせて、赤地に白の渦巻き模様の絵日傘をくるくる回しながら踊っていた情景だけが、いまなお鮮明に記憶に残っているから不思議です。
この曲に今なお心惹かれるのは、この曲には単なるノスタルジア以上のものがあるからではないか、最近そんな気がしています。
それにしても、このmp3の美しい調べに、思わず聴き入ってしまいます。
投稿: くまさん | 2008年1月13日 (日) 22時56分
くまさん。
この「絵日傘」に同じ情景の思い出があるなんて!
私は保育所でこれを踊りました。
絵日傘をかざして小首を傾げている写真が、子どもの頃の私の自慢でした。
今でも少しだけ踊れます。
とても懐かしく聴きました。ありがとうございます。
投稿: 忘れ草 | 2008年1月19日 (土) 22時29分
忘れ草 様
はからずも、この幼き日の思い出の宝物を、
ともに分かち合うことが出来ること、
とてもうれしく存じます。
絵日傘をかざした、写真の可愛いお姿が眼に浮かぶようです。
ありがとうございました。
投稿: くまさん | 2008年1月20日 (日) 11時31分
はじめまして 懐かしい歌がたくさんあって、うれしいです。
「絵日傘」は、子どもの時、日本舞踊で最初にならった踊りです。
小さな日傘を回しながら踊っていました。
3行目の歌詞は、「裏のお里は…」だとばかり思っていました。
その頃「乳母」という言葉を知りませんでしたので。
40年以上たって、間違いに気づきました。
ありがとうございます。
投稿: いと | 2008年5月20日 (火) 15時55分
改めて歌詞を読むと、幻想的な情景が浮かんできますね。
「花かげ」がお姉さまへの、こちらは乳母への想いが味わい深い内容で浮かんでくるいい曲です。
投稿: ミハイル | 2008年9月 5日 (金) 07時57分
春の彼岸の暖かさ
日蔭うらうら花便り
絵日傘回して行く人の
袖に袂に花が散る
雨だよ雨だよ日照り雨
…
狐の嫁入りと題するこの歌を
昭和20年代の小学校の学芸会で教わりました。
由緒来歴を知りたく、「絵日傘」
がキーワードで思い出しました。
投稿: ika-chan | 2008年9月 5日 (金) 19時32分
私は現68歳ですが自分にとってとても懐かしい歌にめぐり合って嬉しく思います。たしか私が小学3年生の時でした
。学芸会の練習で下級生の教室からこの曲が流れてきて強く胸を打たれました。中に入ることは出来ませんので教室の外から窓の隙間から覗き見するようになり毎日の放課後が楽しみでした。踊ってる少女が誰かというよりこの音楽に興味を求め実にすばらしいマイナー曲で涙が出てきます。いま聴けない名曲がまだまだ沢山ございますのでどうかめぐり合わせて下さいますようお願い申しあげます。
投稿: 伊藤真崇 | 2008年11月18日 (火) 11時30分
幼き日の懐かしい思い出の曲を有難うございます。
60代の私ですが、小学校低学年のとき、学芸会で着物を着て傘をクルクルと回しながら踊ったことが、今懐かしく思い出されます。皆様と同様に ☆★二木先生 うた物語★☆ に、めぐり合えた事に感謝いたします。
投稿: mirakuru | 2008年11月30日 (日) 21時53分
今朝 さくらが舞い散る道を通りながら ふいに「絵日傘」を口ずさんでいました
いとさまと同じく 日本舞踊での初めての曲でした
お稽古の時 黒と金銀の市松模様の帯を締めました
着物は二人の祖母がたくさん縫ってくれました
本家の祖母は怖かったのに可愛い柄の着物を縫ってくれたので
とても嬉しかったし吃驚もしました
帯だけ今でも持っています
幼かった私が愛しく思い出されます
ありがとうございました
投稿: はるえ | 2010年4月12日 (月) 08時17分
ここ横須賀のサクラは、もうほとんど散ってしまいました。サクラの散る風情では、絢爛豪華な花吹雪もいいですが、この歌のように、そこはかとない風に乗って、花びらがひらひらと頭上や肩先に舞い落ちて来るのも、いいものですね。情緒纏綿と言えば後者のような気がします。まして、その花びらが「絵日傘」の上に舞い降りてくるなんて、まさに一幅の絵を見るようですね。こんな綺麗な童謡はもうあらわれのでしょう。大切に歌い継ぎたいものです。
わたしには3つ違いの妹がいて、小学校3年生のとき学芸会でこの歌を踊りました。激情家で自分が納得しないと周囲を困らせる性癖でしたから、指導する先生を随分悩ませたことがありました。紆余曲折がありましたが、当日は機嫌よく、可愛らしく踊ったことがつい昨日のように思い出されます。その妹も既に古稀を2つ、3つ過ぎてしまいました。 ところで、二木様がふれておられる「乳母」ということばですが、現今の社会ではまったく消えてしまいましたね。「乳母」制度が崩れたというのは、女権の伸長と関係があるのでしょうか。家父長権の強い時代には、富裕層では「乳母」が養育するのが普通だったと聞いた記憶があるのですが。戦後は、栄養価の高いミルクが手に入るようになったので、母乳が不足してもあえて「乳母」を捜す必要がなくなったということとも関係あるんでしょうね。
投稿: ひろし | 2010年4月13日 (火) 23時43分
昨日、この歌の、オリジナルSP盤を、手に入れました。「花かげ」がB面にあったのですね。ポリドールレコード3546、昭和6年、永岡志津子、が歌っています。
文部省推薦 MANIFACTURED BY NIPPON POLYDOR CHIKUONKI CO. LTD., TOKYO, JAPAN ・・・・・レコードのレーベルにあります。時代を感じさせますね!
投稿: こうちゃん | 2010年8月11日 (水) 20時11分