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2007年9月19日 (水)

白い恋人たち

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:ピエール・バルー、作曲:フランシス・レイ、
日本語詞:永田文夫

過ぎていくのね 愛の命も
白く輝く雪が やがて溶けるように
はかなく消えた きのうの夢も
あとに残るは ただ冷たい涙ばかり
あなたのいない うつろな夜は
死んだみたいな心
ひとりぼっちの むなしい朝は
生きることがつらい

過ぎていくのね 恋の月日も
炎は燃えて 白い灰になってしまう
けれど二人は 命のかぎり
忘れはしない 愛し合ったあの幸せ

   13 Jours en France

Voilà pendant treize jours
En France on a fait le tour
De désordre et des passions
De la disproportion
De notre temps qui court
Voilà pendant treize jours
La France a fait son discours
Sans oublier qu'en chansons
Quel-ques soient les raisons
Cela finit toujours
Un peu comme les lampions
Sur vivant aux réveillons
Peu à peu toutes passions siteignent
Comme les rues s'ennuyaient
Quand le quatorze juillet
Remballait ses bals et ses rengaines

Voilà qu'après treize jours
En France a repris le cours
D'un folklore quotidien
Qu'au fond l'on aime bien
Qui rient au jour le jour
Pourtant pendant treize jours
En France on a fait l'amour
Sans oublier un instant
Que pendant tout ce temps
Les jeux suivainet cours.

《蛇足》 日本語詞の題名を見ると、恋愛映画の主題歌のようですが、実は、1968年にフランス・グルノーブルで開催された第10回冬季オリンピック大会を記録した映画の主題歌です。当然ながら、原詞の内容は大会讃歌一色。

 原題名は「フランスにおける13日間」という意味。『男と女』のクロード・ルルーシュが監督し、名匠フランシス・レイが曲をつけました。
 レイの繊細なメロディと相まって、単なるドキュメンタリーの枠を超えた美しい映像に仕上がっています。

 フランシス・レイには、上記の曲のほか、アカデミー作曲賞を受賞したアメリカ映画『ある愛の詩』(アーサー・ヒラー監督、1970年公開)など、数多くの傑作があります。2018年11月、86歳で没。 

(二木紘三)

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コメント

はじめまして、
突然で失礼ですが、
この歌を英語バージョンで
歌っている方をご存じでしたら教えていただきたいです。
ぶしつけな質問でごめんなさい。

投稿: よぽぽ | 2007年12月19日 (水) 22時17分

はじめまして。
「白い恋人たち」で検索をしてこちらへ参りました。MIDIも聴けて感激です。
ありがとうございました。

投稿: rurr4 | 2011年2月19日 (土) 18時13分

夜霧のしのびあいを二木先生がご演奏していらっしゃるのでしょうか?

投稿: tu_shoura | 2011年2月24日 (木) 22時22分

tu_shoura様
よい折なので書いておきます。
当ブログで配信している音楽はすべて、私がミュージック・シーケンサーというDTM(デスクトップ・ミュージック)ソフトで作ったもので、既成の演奏データを収集したものではありません。ですから、広い意味では私の演奏といえます。
簡単にその方法を述べると、まずシーケンサーに作りたい曲の調・拍子・譜表・テンポなどを設定し、音符・休符その他の音楽記号を打ち込みます。楽譜に前奏・間奏・オブリガートが付いていればそれを利用し、付いていなければ自分で作ります。次にシーケンサー付属のアレンジデータを加えますが、気に入らない部分は差し替えたり、削ったりします。
その後、楽器・VEL値(音の強さ)・ヴォリューム・GT値(音の長さ)・音の位置(ステレオ)、反響、音の奥行き等を調整し、さらに楽器ごとに細かいニュアンスを付けます。
以上のようにしてできたものを、mp3という圧縮データに変えます。

 私は音楽の全くの素人ですので、個性的なアレンジやレベルの高いアレンジはできないし、音を間違えたり、気づかないまま不協和音を入れてしまったりします。
 音楽の専門家や耳のよい人が聴くと変なところがずいぶんあるかと思います。ご指摘くだされば直しますが、直しきれない場合もあると思いますので、その際にはご海容いただきたいと存じます。(二木紘三)

投稿: 管理人 | 2011年2月25日 (金) 01時44分

 二木先生の腕前と言うか指前と言うか能力前には脱帽で、もしそのいくらかでも出来るなら編曲によるジャパニーズ・ジャズも・・・夢ですね。
 パソコンでの楽譜はFINALEかMusicScore3で作っていますが、入力後の確認のメロディは途切れたりぎこちなくてまあいいか・・・程度です。
 今取り組んでいるのはエレクトンによるベース・ピアノ・ドラムスの伴奏曲で73歳の脳を必死にしごきつつもなかなか前に進めず、ついついミュージック・メイトに教えを請うて伴奏曲をバックにSaxで楽しんでいますが、先生のノウ・ハウを繰り返し繰り返し読んで近づきたいと思っています。

投稿: 尾谷光紀 | 2013年3月22日 (金) 22時36分

 何度聞いても印象に残る美しい曲ですね。私は1970年代に青春時代を過ごしましたが、この頃の文化・ファッション・映像・音楽などから、未だに抜け出せずにいます。もう50代の後半になりますが、ボタンダウンのシャツとクレストタイは手放せません。
 冬季オリンピックは映像になると言われますが、その魁になったのが『白い恋人達』でしょう。フランシス=レイの曲は透明感があり、映像の美しさを更に引き立てています。映画のクライマックスは地元ジャン=クロード=キリーのアルペン3種目制覇ですが、他にジャンプ選手の飛躍をジャンプ台の下から撮影したシーンや、選手の滑降を至近距離から撮影するために一緒に滑降するカメラマンの荒い息遣いと雪に写る影などが強く印象に残っています。因みに私はトワエモアが歌った札幌オリンピックのテーマ曲『虹と雪のバラード』も冬季オリンピックの雰囲気をよく醸し出している曲だと思います。札幌の選手村でもこの曲の美しさが評判になり、選手向けの歌の講習会が開かれたという当時のニュースを良く記憶しています。

投稿: Yoshi | 2013年5月 4日 (土) 21時25分

管理人さん、今日は。

二木紘三さんのうた物語の曲が出ませんがどうしてでしようか。「白い恋人たち」の曲が流れたのに今は出ないのはどうしてかお伺いします。マークをクリックすれば曲が出ました、そのクリックも出てません。宜しくお願いします。

投稿: 貴保 | 2014年4月18日 (金) 13時39分

貴保様
新しい配信方法では、曲によっては音が出るまで時間がかかることがあります。1分ほど待っても音が出なかったら、ブラウザーをリフレッシュ(再読み込み)してみてください。リフレッシュボタンはURL欄の右端にある丸い形の矢印です。一度音が出れば、次からはすぐに聞けるようになります。(二木紘三)

投稿: 管理人 | 2014年4月18日 (金) 16時14分

 立て続けでごめんなさい。
 この曲を聴いていると、喫茶店の窓際に座って、舞い落ちる雪を眺めながらコーヒーを飲んでいる姿が見えます。
 
 二木先生の音作りを拝読いたしました。「広い意味では私の演奏といえます」 そうなんです。同じ曲でも、どうしてこうも違うのかと常々思っていましたから。ドラムの刻むリズムがたまらないですよね。納得いたしました。これからも二木先生の感性が奏でる多くの曲を期待しております。

 いつの日か「二木紘三演奏」でダニエル・リカーリ「ふたりの天使」を是非、聴きたいと思っております。ありがとうございます。

投稿: konoha | 2017年2月24日 (金) 17時04分

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