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2007年9月22日 (土)

バルカンの星の下に

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:イサコフスキー、作曲:ブランテル
日本語詞:楽団カチューシャ

1 黒きひとみいずこ わがふるさといずこ
  ここは遠きブルガリア ドナウのかなた
  ここは遠きブルガリア ドナウのかなた

2 はるばる越えし 山河(やまかわ)幾千里
  夢にも忘れざりき 恋しふるさと
  夢にも忘れざりき 恋しふるさと

3 かがやくバルカンの  星の下(もと)にて
  幼き日の思い出 まぶたにえがく
  幼き日の思い出 まぶたにえがく

4 黒きひとみよ 静けき語らいよ
  何ものにもまして 恋しふるさと
  何ものにもまして 恋しふるさと

  Под звездами балканскими

1. Под звездами балканскими
   Где ж вы, где ж вы, очи карие
   Где ж ты, мой родимый край?
   Впереди - страна Болгария,
   Позади - река Дунай.

2. Много верст в походах пройдено
   По земле и по воде,
   Но Советской нашей Родины
   Не забыли мы нигде!<

3. И под звездами Балканскими
   Вспоминаем неспроста
   Ярославские, рязанские
   Да смоленские места.

4. Вспоминаем очи карие,
   Тихий говор, звонкий смех.
   Хороша страна Болгария,
   А Россия лучше всех!

《蛇足》 第二次大戦中に制作された戦時歌謡の1つ。

 第二次大戦末期にソ連が東欧各国を次々と共産化していったときの歌ですから、原曲は軍歌調にハイテンポで歌うようです。歌詞はけっこうノスタルジックなんですがねえ。
 また、原詞では「茶色の目」ですが、日本語詞では「黒き瞳」にしています。

 ブランテルは『カチューシャ』『ともしび』などの作品で有名な作曲家。
 昭和24年
(1949)、歌声運動を進める人たちによって "ロシア民謡” として日本に紹介されました。

(二木紘三)

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コメント

これも懐かしい歌です。レコードを買ってきてロシア語の歌詞を見ながら、自宅でロシア人合唱団の歌に合わせて歌いました。グジェジヴィ、グジェジヴィ、グジェジヴィ・アチカーリェ、グジェ、ジ、トゥイ、モィ、ラーディミ、クライとね。何回も、何回も。もう耳タコですよ。

投稿: 大門坊 | 2009年7月28日 (火) 14時30分

昭和35年ごろ、友人が東京の歌声喫茶で覚えてきて教えてくれた歌です。その後若山彰のボリュームのある声がラジオから流れてくると、素晴らしい歌だと聴き入ったものです。声と歌がぴったり合っていましたね。あの頃、若者は何を求めていたのでしょうか。あの時の心は何処へ行ってしまったのでしょうか。考えもなく強い口調でで叫ぶ人に付いて行ってしまわない様に、あの頃の歌には力があったように思うのですが、今はすっかり忘れられてしまっているようです。

投稿: ハコベの花 | 2012年2月 2日 (木) 22時32分

約10前にバルカン半島に公務で赴任していた折に、現地の高齢な科学者から、歓迎会で何か歌って欲しいと要望され、此の歌を日本語で歌い大いにもて囃されました。学生時代に京都の四条河原町の「炎」歌声ホールで聞いて好きになった曲です。歌は国境を越えて親しくなる契機になります、スラブ人の感性は日本人も似ています。哀愁のある
ダークダックスの歌声が聞こえてきます。

投稿: 奥野年秀 | 2012年12月21日 (金) 01時34分

ハコベの花様

私も昔NHKラジオから流れる若山彰の「バルカンの星の下に」を一度だけですが聴いたことがあるのです。ぜひもう一度彼の歌うこの曲を聴きたいと思っていたら、最近黄哲秀さんという方がYouTube(↓)にアップしてくれました。

https://www.youtube.com/watch?v=TSSkk4F_s0A

若山彰が歌うロシア民謡は私にとって格別です。

投稿: KeiichiKoda | 2014年4月 5日 (土) 09時51分

keiichikoda様 
 若山彰の「バルカンの星の下に」何回も聴きました。懐かしいですね。教えて下さって有難うございました。ラジオで聴いたのは60年安保の時代でした。青年が青年らしかった時代だと思います。もう戦争はこりごりだという思いを胸に歌ったのだと思います。父や兄や親戚を兵士として亡くした人が身近にまだ沢山いました。我が家にいた職人は南方から軽装の服のまま厳寒のアッツ島へ送られ、亡くなりました。人間が人間として扱われなくなったらお終いですね。玉砕した兵士が見た夢はうららかな菜の花畑のような気がします。

投稿: ハコベの花 | 2014年4月 8日 (火) 22時24分

昭和43年ごろ、東京の歌声喫茶で聞いた懐かしい歌です。曲をお借りしyoutubeにアップしました、二木先生ありがとうございます。お借りしたのは、「黒い瞳の」に続き2曲目です。
https://youtu.be/lH65z05qPQE

投稿: ken 原 | 2018年5月 7日 (月) 19時15分

 とっても懐かしいです。新宿の西武線のほうの「ともしび」より、歌舞伎町の「カチューシャ」へよく行きました。
 この歌も「カチューシャ」で覚えました。当時、ブルガリアとかドナウとかバルカンという言葉がどうしてか広々として青緑のイメージがあって、好んで歌っていました。そして「バルカンの星の下に」と共によく歌っていたのが、「囚人の歌」でした。
 
 本当に懐かしいです。一緒に行った古い顔を思い出します。池袋には「山小屋」があり、ここでは「乾杯の歌」を覚えました。

投稿: konoha | 2018年5月 7日 (月) 19時59分

バルカンの星の下では、シベリアから戻った父が私を寝かす際子守り歌としていつも歌ってくれた歌で耳に残っています。

投稿: 上田潔 | 2022年5月 8日 (日) 11時59分

懐かしい歌です。青春の歌です。
上田様の短いコメントに万感の思いが察せられます。
音痴の私が口遊む数少ない一曲でした。

投稿: りんご | 2022年5月12日 (木) 19時32分

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