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2007年9月21日 (金)

ラストダンスは私に

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞・作曲:Doc Pomus, Mort Shuman
日本語詞:岩谷時子、唄:越路吹雪

あなたの好きな人と 踊ってらしていいわ
やさしいほほえみも その方におあげなさい
けれども 私がここにいることだけ
どうぞ 忘れないで

ダンスはお酒みたいに 心を酔わせるわ
だけどお願いね ハートだけはとられないで
そして 私のため残しておいてね
最後の踊りだけは

あなたに夢中なの いつかふたりで
だれもいないところへ 旅に出るのよ

どうぞ踊ってらっしゃい 私ここで待ってるわ
だけど 送ってほしいとたのまれたら
ことわってね
いつでも 私がここにいることだけ
どうぞ 忘れないで

きっと私のため 残しておいてね 
最後の踊りだけは
胸に抱かれて踊る ねえ 忘れないで

Save the Last Dance for Me

You can dance-every dance with the guy
Who gives you the eye, let him hold you tight
You can smile-every smile for the man
Who held your hand neath the pale moon light
But don't forget who's takin' you home
And in whose arms you're gonna be
So darlin' save the last dance for me
Oh I know that the musics fine
Like sparklin' wine, go and have your fun
Laugh and sing, but while we're apart
Don't give your heart to anyone
But don't forget who's takin' you home
And in whose arms you're gonna be
So darlin' save the last dance for me

Baby don't you know I love you so
Can't you feel it when we touch
I will never never let you go
I love you oh so much

You can dance, go and carry on
Till the night is gone
And it's time to go
If he asks if you're all alone
Can he take you home, you must tell him no
'Cause don't forget who's taking you home
And in whose arms you're gonna be
So darling, save the last dance for me

'Cause don't forget who's taking you home
And in whose arms you're gonna be
So darling, save the last dance for me
Save the last dance for me
Save the last dance for me.

《蛇足》 1960年代に、フランスではダリダが “Garde-moi la derniere danse” の題で歌い、日本ではシャンソンを多くヒットさせた越路吹雪が歌って、ともに大ヒットしました。
 そのせいか、日本ではこの歌を最初からシャンソンとして作られたと思っている人が多いようです。

 しかし、原曲はアメリカのポピュラーソングです。1960年に、ブルース歌手のドク・ポーマスとピアニストのモルト・シューマンが作り、コーラスグループのザ・ドリフターズ(日本のでない)が歌って大ヒットしました。
 その後、ディーン・マーチンなど、多くの歌手やコーラスグループがカバーしています。

 原詞と日本語詞とでは、男女の関係が逆になっています。
 また、タイトルが『ラストダンスは私』となっている日本語レーベルもあります。

(二木紘三)

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コメント

 長男がまだ小学校の6年生くらいの頃の事です。
 幼いときから、ピアノを買い与え、それなりのレッスンは積んでいましたが、ある日、隣の兄ちゃんのテナ-サックスを借りてきて、見よう見まねで吹き始めました。
 私が時折かけていたCDの音楽を聞き覚えたのでしょう。いきなりその曲に挑戦していたのです。その曲と言うのが、ここにある、「ラストダンスは私と」でした・・・・・
 いまでは家業はそっちのけで、アルトサックスパ-トで、北九州を中心に演奏活動を行っており、また、日本各地をも回っています。また時間のあるときには、自宅の脇の自作のレッスン室にレッスン生を招いて、個人教授を行っているようです。
 音楽が好きなようですね~ !
 この「ラストダンスは私と」聴くと、、チョットオ-バ-な表現ですが、少年プレイヤ-が身の丈くらいもある?楽器を、小さな手をいっぱいに広げて、吹いていたのを思いだします。

投稿: Hikoさん | 2008年8月 4日 (月) 10時41分

 私がシャンソンの「ラスト・ダンスは私に」と出会ったのは、1960年代前半、社会人1年生として会社の寮生活をしているときでした。ラジオで、フランスの女優/シャンソン歌手のダニエル・ダリューが原語(フランス語)で歌っていました。その歌声に魅了されて、レコードを買い求め、付いていた歌詞をもとに原語で歌う練習をして、悦に入っていたものです。  
 しばらく後に出てきたと記憶しますが、越路吹雪の日本語バージョンも流行り、これもよく聴きました。
 近年になって、マヤ・カサビアンカという女性歌手がフランス語で歌う「ラスト・ダンスは私に」に巡り逢ったのをきっかけに、昔のダニエル・ダリューの歌声を再び聴きたいという気持ちが高まってきました。そこで、保存していたはずのダニエル・ダリューのレコードを探しましたが、何故か失われてしまっていて、出てきませんでした。YouTubeでも検索しましたが、残念ながら、まだダニエル・ダリューの歌声に再会すること能わずで、現在に至っています。

投稿: yasushi | 2016年1月19日 (火) 17時11分

思えばシャンソンは我が青春の一部でした。
アダモが草深い我が県都に来たのは40年以上昔。
大枚6000円のチケットは今でも易々とは買えません(年金暮らしとなり)。我が家の家計から二枚の出費は覚悟を要したがお蔭で今なおコンサートと共に鮮烈な記憶となっています。「雪が降る」「ろくでなし」などなども懐かしい。郷土のシャンソン歌手「岸洋子」さん、金子由香利さん、石井好子さんのコンサートにも行きました。
今また、過ぎ去りし日々を偲ぶよすがとしています。
近年では加藤登紀子さんや渡辺えりさんのコンサートに行きました。岸洋子さんの早逝はシャンソン界の大きな損失であったと思っています。

投稿: りんご | 2016年1月19日 (火) 19時08分

 ステキな詩です。昔はダンスホ-ルが沢山あったと聞いたことがあります。でも私の若かった頃にはもうありませんでした。岩谷さん訳詞の女性シ-ンは憧れます。現実的には原詩の男性シ-ンかしら。 ダンスは大好きなのに。  踊りたい・・

投稿: junko | 2017年10月11日 (水) 19時48分

昨日の朝刊に、ダニエル・ダリューさん(仏女優)が100歳で亡くなったとの記事が載っていました。
 私の前の投稿('16-1-19)で、 ダニエル・ダリューさんが歌う「ラスト・ダンスは私に」の歌声に再会したいが果たせず(主旨)と、「ラスト・ダンスは私に」に対する私の思いを述べておりましたが、この訃報に接し、再会への思いは益々募るばかりでした。
 今日、改めて、YouTubeで検索しました結果、 ついに、ダニエル・ダリューさんが歌う「ラスト・ダンスは私に」に再会することができました。「ラスト・ダンスは私に」の検索では見つけられず、フランス語「Garde Moi La Derniere Danse」で検索したら見つかったのです。ようやく思いを果たせて、何とも懐かしく、嬉しさ一入でした。
  ダニエル・ダリューさんのご冥福をお祈りし、感謝の気持ちを捧げたいと思います。

投稿: yasushi | 2017年10月21日 (土) 11時37分

新型コロナ禍で、外出を抑制されるなか、自宅で音楽を鑑賞する機会も増えようというものです。

さて、私が愛用する音源=マイ・ジュークボックスには、6アーティスト(グループ)による「ラスト・ダンスは私に」を収録しています。憶えた順に挙げげますと、
①ダニエル・ダリュー 唄(女声 フランス語)
②ドリフターズ 唄(男声コーラス 英語)
③越路吹雪 唄(女声 日本語)
④マヤ・カサビアンカ 唄(女声 フランス語)
⑤ダリダ 唄(女声 フランス語)
⑥浜田真理子 唄(女声 日本語/英語)
これらの中で、最近よく聴くのは、原曲の、ドリフターズが歌う、アメリカのポピュラー・ソング②よりも、ダニエル・ダリューさんが歌うシャンソン①です。最初に憶えたがゆえに、でしょうか、”古き良き時代のシャンソン”という感じで、心地よさを誘います。

面白いことに、これと、丁度逆のケースの歌があります。「谷間に三つの鐘が鳴る」です。最初に憶えたのが、ザ・ブラウンズが歌うアメリカのポピュラー・ソング(混声コーラス 英語)として、そして、後で覚えたのが、原曲である、エディット・ピアフとシャンソンの仲間達が歌うシャンソン(混声コーラス フランス語)として。
そして、最近よく聴くのが、やはり、原曲よりも、ザ・ブラウンズの歌声の方です。

これらの例から、原曲云々というより、最初に聴いてインプットされた歌の方が、馴染み深いものになることがある、ということでしょうか。

投稿: yasushi | 2020年5月17日 (日) 13時36分

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