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2007年9月21日 (金)

キス・オブ・ファイヤー

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:L.Allen & R.Hill、作曲:A.Villoldo
日本語詞:音羽たかし、唄:ペギー葉山

燃ゆる口づけ このひととき
たとえ棘ある 仇花でも
触れて刺されて 焦がれてみる
だけど私は 気をつけねば

いつか心も 千々に乱れ
一人淋しく あてなき旅
果ては心の火も 消え果て
口づけを 夢に描く

妖しくも一人 わが胸
おもい悩めど 汝(なれ)こそすべて
口づけを交わしし 日から
君がしもべと なり果てぬ

Don't pity me, Don't pity me

今宵限りの 思い出にも
たとえこの身は 朽ち果てても
せめてこの世の あこがれ秘め
君に捧げん
ああ キッス・オブ・ファイア-

Kiss of Fire

I touch your lips and all at once the sparks go flying
Those devil lips that know so well the art of lying
And though I see the danger, still the flame grows higher
I know I must surrender to your kiss of fire

Just like a torch, you set the soul within me burning
I must go on, I'm on this road of no returning
And though it burns me and it turns me into ashes
My whole world crashes without your kiss of fire

I can't resist you, what good is there in trying?
What good is there denying you're all that I desire?
Since first I kissed you my heart was yours completely
If I'm a slave, then it's a slave I want to be
Don't pity me, don't pity me

Give me your lips, the lips you only let me borrow
Love me tonight and let the devil take tomorrow
I know that I must have your kiss although it dooms me
Though it consumes me, your kiss of fire

               (Instrumental Break)

Since first I kissed you my heart was yours completely
If I'm a slave, then it's a slave I want to be
Don't pity me, don't pity me

Give me your lips, the lips you only let me borrow
Love me tonight and let the devil take tomorrow
I know that I must have your kiss although it dooms me
Though it consumes me……your kiss of fire !

《蛇足》 アルゼンチンタンゴの名曲『エル・チョクロ』のメロディに、アメリカのレスター・アレンとロバート・ヒルが歌詞をつけ、"Kiss of Fire"が生まれました。
 1952年に各社競作となり、ジョージア・ギブス、ルイ・アームストロング、ガイ・ロンバード、トニー・マーチンなどが歌って世界的な大ヒットとなりました。

 日本では昭和27年(1952)11月、『火の接吻』というタイトルでペギー葉山が歌い、キングレコードからレコードが発売されて、ヒットしました。彼女のデビュー曲でした。

 歌のヒットにちなんで、「キス・オブ・ファイア」というカクテルも創られました。作り方は次のとおり。

 まず、縁にぐるりとレモンをこすりつけ、砂糖を付着させたグラスを用意します。次にウオツカ・スロージン・ドライベルモットを各3分の1ずつ合わせ、レモン汁を2滴垂らし、氷を入れてシェイクします。これを先ほどのグラスに注ぎます。炎のように赤い色をしたカクテルで、当時は女性を口説きたいときによくオーダーされたそうです。
 1953年のオール・ジャパン・ドリンクス・コンクールで優勝した作品で、日本独特のカクテルなので、外国のバーで注文しても通じないかもしれません。

(二木紘三)

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コメント

 懐かしいナンバーですね。
私の青春前期(ませていなかった)の1955年頃(?)高校の昼休みに、近くの映画館からルイ・アームストロングのこの曲が流れてそれに聴き入り、午後の授業に遅れ竹のネブチ(竹の根で作った棒)で太ももが赤紫になるほど叩かれ、今思えば甘苦くしかし懐かしく想い出されてきます。
艶と芯のあるそれまで聴いたことの無い“だみ声”とビブラートのかかったTpの魅力に以後すっかりルイのフアンになりました。
上阪後、映画・レコードを網羅しましたが、歌は全部、映画ではダニー・ケイ競演でレッド・ニコルスの半生を描いた「五つの銅貨」に超感動し最も印象に残っています。
ナイトクラブで、ルイとダニーとドロシー役のスーザン・ゴードンが「Goodnight Sleep Tight」と「Lullabye In Ragtime」と「The Five Pennies」をそれぞれ一緒に歌うシーンに、違う歌でよくハモッているなとの記憶もあります。
 
 ここでもやはり《蛇足》のお陰で、遠い日の出来事がほのぼのと思い出され心を熱くし、あの頃の情熱が蘇って来そう
です。先生!だんだん!おおきに!

投稿: 尾谷 光紀 | 2009年2月 1日 (日) 22時41分

いつもありがとうございます。

youtube で、Georgia Gibbs の歌を聞くと、

”I must go on, I'm on this road of no returning ”

ではなく、

”I must go on, along this road of no returning ”

に、聞こえます。

投稿: 吉備高原男 | 2009年5月 9日 (土) 11時16分

サッチモも’along this road……’と歌っていますね。
ただ、英語サイトで歌詞を調べますと、’I'm on this road…… ’もかなりありますので、どっちがオリジナルかわかるまで、このままにしておきます。(二木紘三)

投稿: 管理人 | 2009年5月 9日 (土) 18時46分

音楽が大好きです

投稿: Rift Gold | 2011年10月25日 (火) 17時03分

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