(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo
作詞・作曲:中島みゆき、唄:研ナオコ
1 何もあの人だけが 世界中でいちばん やさしい人だと限るわけじゃあるまいし たとえば隣の町ならば となりなりに やさしい男はいくらでも いるもんさ 明日(あした)も今日も 留守なんて 見えすく手口 使われるほど 嫌われたなら しょうがない 笑ってあばよと 気取ってみるさ 泣かないで泣かないで 私(あたし)の恋心 あの人はあの人は お前に似合わない
2 あとであの人が聞きつけて ここまで来て あいつどんな顔していたと たずねたなら わりと平気そな顔してて あきれたねと 忘れないで冷たく 答えて欲しい 明日も今日も 留守なんて 見えすく手口 使われるほど 嫌われたなら しょうがない 笑ってあばよと 気取ってみるさ 泣かないで泣かないで 私の恋心 あの人はあの人は お前に似合わない
明日も今日も 留守なんて 見えすく手口 使われるほど 嫌われたなら しょうがない 笑ってあばよと 気取ってみるさ 泣かないで泣かないで 私の恋心 あの人はあの人は お前に似合わない 泣かないで泣かないで 私の恋心 あの人はあの人は お前に似合わない |
《蛇足》 別れ歌の詩人・中島みゆきの傑作の1つ。昭和51年(1976)10月にレコード発売。
この歌でも、同じ中島みゆき作品の『かもめはかもめ』でも、研ナオコの抑えた歌唱が歌の雰囲気を十分に生かしていました。
サビの2行がなんとも切ないですね。嫌われた以上、「私には似合わない人だ」と自分に言い聞かせるしかありません。
ただ、恋を失っても、「人を好きになれた」という幸せだけは残るはずですが……。
(二木紘三)
コメント
突然失礼します。ご面倒をおかけしますが、御存知の方がおられましたらお教えいただければ幸いです。昭和30年代に聞いた島倉千代子の「すずらん哀歌」の歌詞を探しています。また、井上ひろしが歌っていたと思われる『君の名前を呼びながら、悲しい夢から覚めました,いつの間にやら夜が明けて,雨がしとしと降っていた、楡の花咲く青い屋根」の曲名を御存知の人もよろしくお願いします。共に青春の歌だと思います。
投稿: 昭和の庶民史を語る会 | 2008年1月 2日 (水) 11時51分
天才 中島みゆき先生の 曲有難うございます。
一般的でない?のは
遍路・狐狩り・タクシードライバー
などあります。
中島みゆき先生は 北海道帯広の
産科医院の お嬢さんらしいですね。
Pop コンで 優勝
しかし 歌うのは難しい曲が多いように
思います。
投稿: 二宮 博 | 2008年1月11日 (金) 00時42分
遅ればせながら新年の御挨拶を申し上げます。早々に「あばよ」「詩人の魂」と、素敵な曲を楽しませていただきありがとうございます。
昔、紅白で研ナオコがセンスの良い黒いベルベットのドレスで唄った場面が印象的でした。(かもめはかもめだったかも知れません・・・)中島みゆきの作品の中でこの歌は大好きす。あの頃からキャリアウーマンとして、女性は強くより美しく輝こうとしていました。失恋ぐらいでメソメソ泣かない!どんな時でも自分を客観視できる人って「いいなぁー」と思ったものです。その後「地上の星」や、近年「Dr.コトー 診療所」の挿入歌「銀の龍の背に乗って」などは、女性ばなれした大きなパワーと知性を感じ、やはり中島みゆきの世界は別格だという思いがいたします。
投稿: 大原女 | 2008年1月14日 (月) 10時03分
いつも有難うございます。以前、お聞きしていた「すずらん哀歌」の歌詞、他で教えてもらいました。有難うございます。返事が大変送れて申し訳ありません。また、井上ひろし?の「君の名前を呼びながら、、、、」の曲名、歌詞がわかれば教えてください。よろしくお願いします。
投稿: 昭和の庶民史を語る会 | 2008年2月23日 (土) 19時43分
いつも有難うございます。島倉千代子の唄、すずらんの花?「すずらん、すずらん、すずらんの花咲く頃が、別れかと、悩んでないた16の、あなたと呼んで見たくなる、ああ恋かしら、あの頃は』?こんな歌詞の曲名を御存知の方がおられましたらお知らせいただければ幸いです。昭和30年代?わからないことだらけですがよろしくお願いします。
投稿: 昭和の庶民史を語る会 | 2009年5月24日 (日) 18時50分
昭和の庶民史を語る会 様
カラオケボックスで曲名入力のリモコンに 歌いだし歌詞を入力すると 曲名が出ますよ!!必ずというわけではありませんが 一度ためしてみてください。
投稿: 二人三脚 | 2009年5月24日 (日) 20時06分
先生の仰る通り最後の二行が何とも言えませんですね。
井上ひろしの歌は「今夜は君を離さない」でしょうか?
自信はありません。
投稿: 海道 | 2009年5月27日 (水) 16時46分
♪もしもあの人が聞きつけてここまで来て あいつどんな顔していたとたずねたならわりと平気そうな顔しててあきれたねと 忘れないで冷たく答えて欲しい、友達に「あの人に忘れないで冷たく答えることを、私が望んでいると」たぶん。よくわからんけど、それが乙女心なんでしょうね?いや乙女の意地かも。読めばかなり悲しい。
投稿: 海道 | 2012年9月27日 (木) 05時38分
井上ひろしが歌っていたと思われる『君の名前を呼びながら、悲しい夢から覚めました,いつの間にやら夜が明けて,雨がしとしと降っていた、楡の花咲く青い屋根」の曲名を御存知の人もよろしくお願いします。共に青春の歌だと思います。
昭和の庶民史を語る会 | 2008年1月 2日 (水)
長い間、探していた歌が、わかりました。偶然、ユーチューブで見つけました.井上ひろしの『雨の旅愁』(昭和38年?)だとわかりました。有難うございました。
投稿: 昭和の庶民史を語る会 | 2015年12月22日 (火) 17時34分
『雨の旅愁』作詞星野哲郎、作曲前田利克、編曲小林郁夫(昭和38年2月発売)歌手井上ひろし
1「君の名前を呼びながら、悲しい夢から覚めました,いつの間にやら夜が明けて,雨がしとしと降っていた、楡の花散る丘のホテルの赤い屋根」~懐かしい学生時代の思い出に浸りながら静かに歌いたいものです
2「愛はとこしへ惜しみなく与えるものと知りながら好きな人ゆえ美しい虹を心にだいていたあれがこの世のながい別れと知らないで」3「春は戻ってくるけれど燕はかえってくるけれど君は帰らず黒ゆりの花はひとりで咲くだろう鐘も泣け泣け雨の港のトラピスト」~近いうちにカラオケで歌えれば有難いが!
3.学生時代に好きで歌っていた井上ひろしの大好きな歌、長い間、探していた曲名が、偶然、ユーチューブで見つけた。『雨の旅愁』(昭和38年?)。久しぶりに聞き、涙が流れた。歌詞を覚えていたが、曲名がわからず、気にしながらもそのままにしていたのが、半世紀もして見つけられてのは有難い。感激!
投稿: 昭和の庶民史を語る会 | 2015年12月23日 (水) 15時53分
最近研ナオコが歌う場面をテレビで見ることが無くなりました。タレントなんて山ほどいる中を生き続けることはやっぱり難しいんでしょうね。
研ナオコはお笑いの才能はあったけれど、本来の歌手としての評価は知る人ぞ知るじゃなかったでしょうか。
この歌は私にとって、歌手としての研ナオコは素晴らしいと感じさせた一曲です。抑えた歌い方が良い!歌の内容も、ナオコちゃんの風貌からもさもありなんと思えるところが当たったのかもしれません。ナオコちゃん愛しててるけど、ゴメン。
投稿: 吟二 | 2017年7月29日 (土) 19時50分
中島みゆきに楽曲を提供してもらった歌手は数多いと思いますが、最も恩恵を受けたのは「研ナオコ」じゃないでしょうか。
中島みゆきの歌を聴いて、自分が唄う歌は彼女の楽曲だと感じ、研ナオコ自身がディレクターに願い出て、楽曲提供を受けることになったと聞いています。『LA-LA-LA』、本曲『あばよ』、『かもめはかもめ』をヒットさせて、実力歌手としての地位を確実にしたといえます。 ところで、私は無名な頃の研ナオコに出会ったことがあります。所は日比谷の宝塚劇場のエレベーターの中でした。上階にある「スカラ座」に行くためにエレベーターに乗り込んだのですが、そのときのエレベーターガールが彼女でした。 薄化粧で顔はポッチャリ、あか抜けないながらもどこかオーラのようなものを感じさせました。 彼女が研ナオコだと解ったのは、暫くして雑誌のメイキャップ特集ページに、彼女の写真が「before」「after」として載っていたからです。その後、TVドラマに出演している彼女を観ましたが、その頃はもう顔も体もホッソリしてましたね。 残念なのは、あのとき「スカラ座」で観た映画のタイトルをどうしても思い出せないことです。
投稿: かせい | 2018年11月16日 (金) 19時57分
かせいさまコメントから、You tubeで研ナオコの「あばよ」聴いてみました。佳いですね。そこでいろいろ聴いてみました。その中で「研ナオコ[デビュー当時の中島みゆきを語る]あばよ かもめはかもめ」がありました。いい話でした。
中島みゆきの数々の作詞作曲の発想力の凄さに驚異を覚えます。天才ですね。
投稿: konoha | 2018年11月17日 (土) 12時20分
「あばよ」これまで数えきれないほどのヒット曲を世に輩出してきた、現在満70歳になる中島みゆきが、失恋した女性の、まるで悟りの境地ともとれるような、この説得力のある楽曲(研ナオコ歌唱)を作成したのが、当時まだ24歳の若さだったということに、私はその驚きとともに今更ながら彼女の才能に非凡さを感じます!
また、この唄のタイトル一つとってみても、昭和51年当時には、もうすでに誰もが滅多に発言することがなかった、別れ際に軽く交わす言葉、しかもインパクト抜群の「あばよ」という男言葉にしたことも、やはり彼女の才能の為せる業で、その発想とひらめきは、当時の研ナオコのイメージチェンジに絶大な効果をもたらすとともに、その独特な歌声の魅力を一段と惹たてることとなり、それは後にこの唄が大ヒットしていった大きな要因になったのではないのか?私は今そんな気がしています。
ここでメロディを聴きながら『・・・あの人は お前に似合わない・・・』この主人公女性の、まるで悟りの境地を表現したような、この一行の言葉を見る度に私は何故かいつも胸が痛くなるのです。
そしてまた、中島みゆきの作品を長年愛聴してきた私にとっての彼女の位置づけは、現在『偉人』の枠にあります。
投稿: 芳勝 | 2022年9月10日 (土) 15時52分
NHKで再び「新プロジェクトX」が始まりました。「地上の星」や「テールライト・ヘッドライト」を聴くたび、YouTubeで中島みゆきの曲を聴いています。聴きながら歌詞を読み今更ながら、俯瞰した歌詞に凄いと思わずにはいられません。若い時から達観した歌詞の内容、やはり唸ってしまい凄いとしか言いようがありません。
研ナオコが歌う「あばよ」、槇原敬之が歌う「銀の龍の背に乗って」、rose shellyが歌う「雪」などなど。深く心情を伝えてくる歌詞にどの歌い手も自分の持ち歌として歌っていると思ってしまいます。そして声高ではなく静かに伝わってくる応援歌のようにも感じられます。
投稿: konoha | 2024年6月 9日 (日) 14時16分
追記:是非この歌をお聞きになってください。これもまた歌詞が素晴らしいです。
魚高ミチルさんが歌っています。これも彼女のオリジナルようです。
https://www.youtube.com/watch?v=_HO0P-bD6H0
投稿: konoha | 2024年6月10日 (月) 09時46分