口笛が聞こえる港町
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作詞:猪又 良、作曲:村沢良介、唄:石原裕次郎
1 君も覚えているだろ 2 二度と泣いたりしないね 3 涙こらえて振りむく |
《蛇足》 昭和33年(1958)2月にレコード発売。
ヒットしたので、日活が石原裕次郎主演で映画化しました。当初は歌と同じ『口笛が聞こえる港町』というタイトルの予定でしたが、同年9月の公開時には、どういうわけか『赤い波止場』に変わっていました。
映画は舛田利雄監督で、ほかに北原三枝、大坂志郎、中原早苗、岡田真澄、二谷英明などが出演。
神戸港を舞台にピストルの名手(石原裕次郎)がヤクザと戦うといったアクション映画。
ややこしいことに、2年後の昭和35年(1960)のお正月映画として、小林旭主演の『口笛が流れる港町』が公開され、そのなかで小林旭が映画と同タイトルの主題歌を歌っています。
映画は大ヒットしましたが、歌のほうは『口笛が聞こえる港町』ほどにはヒットしませんでした。
(二木紘三)
コメント
『口笛が聞こえる港町』この題名を聞いてひょっとしたらと思いましたが、残念違いました。
しかし蛇足を読んだらありました。
幻の名曲『口笛が流れる港町』です。
マイトガイ小林旭の渡り鳥シリーズの実質的な第一作で、当時小学生の私は母に連れられて東京大塚の「鈴本キネマ」という映画館で見ました。
以来すっかり子供心にハマッテしまい、結局「渡り鳥シリーズ」は全て見たと思います。
このシリーズの挿入歌は「キターを持った渡り鳥」「さすらい」「北帰行」「ダンチョネ節」等々数多くありますが、『口笛が流れる港町』も中々捨て難い曲なのですよ。
今は小林旭自身も全く歌いませんし、正に幻の名曲になっているはずです。
あれ!『口笛が聞こえる港町』に対するコメントになりませんでしたね。
いずれ機会があれば『口笛が流れる港町』を是非お願い致します。
投稿: 石井清蔵 | 2008年2月11日 (月) 14時34分
歌がヒットしたので、当初歌に合わせて「口笛が聞こえる港町」という題名が用意されていたが、題名、主題歌とも「赤い波止場」に変わってしまいました。
裕次郎の映画には必ず主題歌を入れるようになっていたが、舛田利雄監督によれば、鏑木創が作った「赤い波止場」は映画のイメージと全然違い、困ったあげく、「結局、逃亡者の閉塞されたドラマのなかの、解放される一瞬として、ホテルの屋上で、洗濯物が翻るなかで、裕ちゃん唄わせたんだ」。「最初に聞いたときに、『これは違う』と思った。まぁ、レコードの世界と映画は違うってことなんでしょう。それを入れるのも辛いです。」・・・「映画監督・舛田利雄」より
「赤い波止場」もいい歌ですが、映画のストーリーには、この「口笛が聞こえる港町」のほうが近いように思います。
投稿: Dr.Unchiku | 2011年6月20日 (月) 18時08分
『赤い波止場』見ました。残念ながら「口笛が聞こえる港町」はなかった。映画もつまらなかった。
投稿: 芳井英文 | 2016年3月21日 (月) 09時30分