夜明けの街
(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo
1 水のながれを 忘れた川に 2 愛をほしがる そぶりも見せず 3 夢をふくんで 目覚める並木 |
《蛇足》テレビ朝日系列で放映された刑事ドラマ『西部警察』の主題歌の1つ。
『西部警察』は、昭和54年(1979)10月14日から昭和59年(1984)10月22日まで、3シリーズに渡って放映され、根強い人気を保ちました。
大門部長刑事(渡哲也)の率いる警視庁西部警察署捜査課の面々が凶悪犯と戦うという筋立てで、テレビドラマの常識を超えた派手な爆破シーンが売り物でした。石原裕次郎は大門部長刑事の上司、木暮課長という役どころ。
『夜明けの街』は、放送開始から1年後の昭和55年10月に発売されました。毎回ドラマの終了時に流され、荒々しいアクションドラマで昂ぶった神経をクールダウンしてくれる効果がありました。
『西部警察』再開を求めるファンの声が多かったことから、石原裕次郎の17回忌、石原プロモーション創立40周年、テレビ朝日開局45周年の記念番組として、スペシャル版が制作されることになり、平成15年(2003)4月に制作が始まりました。
作品は夏には完成しましたが、ロケ中、スタッフの1人が重傷を負うという事故が起き、それが刑事事件に発展したため、放映は無期延期となりました。
幸い、負傷者は無事回復し、責任者の刑事処分が確定したため、放映が可能となりました。
平成16年(2004)8月11日、『西部警察』スペシャル版は、テレビ朝日開局45周年記念作品・日曜洋画劇場特別企画として、時間枠を広げて放映されました。
(二木紘三)
コメント
同じ西部警察の主題歌「勇者たち」もお願いします。
投稿: victor | 2008年8月 8日 (金) 18時26分
TV朝日『西部警察』シリーズの主題歌、「みんな誰かを愛してる」⇒「夜明けの街」⇒「時間よお前は・・・」⇒「勇者たち」⇒「嘆きのメロディー」。
ほかの4つはなかにし礼の作詞でポップス調ですが、この「夜明けの街」だけ演歌調で、なかにし礼の作詞ではない。乖離性動脈瘤の大手術の前に発売されれた「よこはま物語」あたりから、従来の演歌からポップス調に変っていっていますが、久しぶりの裕次郎の演歌もいいものです。
投稿: ゆうたろう | 2009年4月23日 (木) 16時28分
この曲は、石原プロの小林専務から依頼され制作。副社長(渡哲也)の歌(「くちなしの花」)がオリコンの上位にランクされているのに、社長(裕次郎)のほうは「ブランデーグラス」以来ヒット曲がないので、「西部警察」の挿入歌でイイのを作ってくれ。社長は演歌の人なので、この際シャレた歌はいらない。演歌にしてくれということで誕生。裕次郎は詞の中身、コブシをつける唱法にテレをみせることはあっても、いやがることなくレコーディング。「西部警察」の2番目の主題歌として、オリコンの上位にランクされたそうです。・・・「石原裕次郎 過ぎ去りし日々」(角川文庫)元テイチク担当ディレクター・中島賢治
投稿: YOU | 2009年8月 2日 (日) 15時59分
先生の曲の演奏が綺麗ですね。裕次郎はこの演奏があれば、永久に不滅です。
投稿: 海道 | 2009年8月 3日 (月) 19時00分
ドラマ「西部警察」は時々見る程度でしたので、この曲を知りませんでした。とてもいい曲ですね。私が演歌少年だったからかもしれませんが、当時モダンな裕次郎もやっぱり芯は演歌、そんな時代でした。この曲を私は知りませんでしたが(多分聞いてはいると思いますが)、二木オーケストラで覚えられて嬉しいです。今度カラオケに有ったら歌ってみたいと思います。
投稿: 吟二 | 2023年8月21日 (月) 23時08分