さよならルンバ
(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo
作詞:藤浦 洸、作曲:仁木多喜雄、唄:二葉あき子
1 このまま お別れしましょう 2 それでは これでさよなら さよなら さよなら さよなら |
《蛇足》 昭和23年(1948)10月にコロムビアから発売されました。
昭和20年代前半には、ブルースやルンバのつくヒット曲がいくつも生まれました。昭和23年だけでも、この歌のほか、『バラのルンバ』『懐かしのブルース』『君忘れじのブルース』などがリリースされています。
ルンバは敗戦後の一種開放的な明るさにマッチしたこと、ブルースは日本人本来のセンチメンタリズムを刺激したことがヒットの大きな要因だった、といってよいでしょう。ただし、『さよならルンバ』の歌詞はセンチメンタルですね。
『バラのルンバ』も二葉あき子が歌っています。両作品とも、彼女の奥行きのあるアルトが魅力でした。
(二木紘三)
コメント
二木様
2.3日待ちましたがupされないのでやはり
あまりはやらなかったので楽譜がもう無いのかと
思っていました
流石二木様ですね感動しています
歌手は二葉あき子だそうですね
この曲はメロディも詩も私は高校生の頃の同級生
を思い出します本当に有難う御座います
今後とも宜しくお願い致します
投稿: 浅見 良治 | 2008年10月24日 (金) 16時02分
なんと軽快なルンバのリズム。脚が不自由ということを忘れ踊り出しそうになりました。昔はダンスを少し習いましたので。
歌詞はやるせないですね。23年ごろの歌ですとまだ意味も判らずに口ずさんでいたのでしょう、しっかり唄えます♪
投稿: おキヨ | 2008年10月25日 (土) 01時50分
藤浦洸さんはきっぱりしたちょっぴり心の
琴線に触れる詩を作られる方と思います。
聞いていると次から次へと映像が浮かんで
来るようでこういう大人っぽい女性が
日本人に居るのかと思ったりしました。
投稿: sunday | 2008年10月25日 (土) 19時04分
歌は知りませんが、リズムが軽やかで良い曲ですね。ルンバと言う文字に、聞いてみる気になりました、気持ちが沈んでいる時に、いいですね。初めて書き込みしました、歌えなくても聞くだけで、気持ちが、何と言うかありがとうございました。
投稿: けいこ | 2008年11月 2日 (日) 17時41分
涙が出るほどいい歌ですね。
ウン十年前、家のローンと趣味で7人編成のバンド(昼の勤務先には内緒)で夜のみバイトをしておりました。
二葉あき子さんのショーの時は、何時もバンドさんへとビール1ダースの差し入れがありました。
この曲は何時もラストに歌われ、終わりの部分は<ルンバ>から4ビートの<スイング>で終っていた記憶があります。
イントロ20小節・インタールド(間奏)16小節・エンディング10小節は、メロディにも勝るほどの新鮮さと遠い日のロマンを醸し出す作曲者仁木他喜雄の他の曲を調べました。
「めんこい仔馬」「別れても」いずれもこの方が歌っていて、童謡の編曲や映画のバック音楽もされていたようです。
日本製の<ルンバ>を聴きながら、不東(細川護熙)作の“刷毛目ぐい呑み”をかたむけ、そして二木先生の歌の背景等を読む時、モー最高!
投稿: 尾谷 光紀 | 2009年1月 5日 (月) 16時56分
目を瞑ると「さよならルンバ」の間奏16小節を軽やかなステップで、お1人で時にはお相手の男性と踊る少し小太り(失礼)の二葉あき子さんの姿が目に浮びます。
1995年8月27日車で10分の大阪豊中市民会館で開催されたリベリカ本店主催『第8回昭和の懐メロ大行進!』に出演された時、控え室で差し出した二葉さん自身が描かれた小太りの自画像と、
<私が頂いた歌だから,いつも大切になつかしくうたいつゞけてきました。 新しく編曲された歌のかずかず、
どうぞもいちど皆さんも口ずさんで下さい。>
とのメッセージもあるLP「フランチェスカの鐘」のジャケットを懐かしそうに嬉しそうに見ながら快くサインをして下さいました。
友人は「55歳のおっさんが・・・」とあきれていましたが、嬉しくて友人たちには大振る舞いをして自分はヘベレケになりしかしレコードはしっかりと胸に抱いて帰りました。
その二葉さんは8月16日3:30に96歳で亡くなられました。心からご冥福をお祈り致します。
どうか皆さん!「さよならルンバ」を聴いて歌って踊って下さい!。
このような思いをこうして言えるのも《二木紘三のうた物語》のおかげです。ありがとうございます。
投稿: 尾谷光紀 | 2011年8月18日 (木) 15時58分
何年か前、森光子さんが大好きだと言ってこの歌を披露しているのを見て、貫録のお色気と感動的な旋律を忘れられないでいました。このサイトで改めて聞いて、尾谷様の驚きのコメントも読み、二葉あき子アルバムCDを注文しました。さよならルンバの他にも霧の港のノスタルジア、巴里の夜など初めて聞く素敵な歌が入っています。二木先生が述べておられるこれが終戦後という時代の特徴でしょうか、軽快なリズムに漂う哀愁。私生まれはこの歌の7年後ですが陶酔しています。ありがとうございます。
投稿: 岩下 | 2017年8月15日 (火) 20時12分
最近、コーラスで歌う歌謡曲にはまっています。ソロによる歌声では表現しきれない、ハーモニーの美しさ、歌声のひろがり、新鮮さを感じることができて、楽しさ倍増です。
昨日夜、あるBSテレビ番組で放映あった「日本名曲アルバム」に、混声コーラスによる「さよならルンバ」も登場し、軽快なリズムのなかに、懐かしい詩情を味わうことができました。歌い手は、ある音楽大学・大学院の在学・卒業(修了)の若手声楽家グループでした。
なお、二葉あき子さんの歌では、「恋の曼殊沙華」(S23)、「恋のアマリリス」(S24)、「水色のワルツ」(S25)などが、私のお気に入りです。
投稿: yasushi | 2018年6月20日 (水) 14時34分
私が初めて「二葉あきこ」という名前を聞いたのは、多分小学校の5~6年生の頃だったのかな~と、思います。
生活するのがやっと…という状況の中で、あの なんのお上手も言えないような おとなしい母から聞かされた唯一の広島出身の歌手が「二葉あきこ」さんでした。
明治45年生まれの母にとって、僅か2~3才しか年の違わない広島出身のスター歌手「二葉あきこ」は、貧しい日々の中での憧れの存在だったのかも知れません。
勿論、その当時「さよならルンバ」 はおろか、このスター歌手の歌は全然知らなかったし、聞いたこともありませんでした。
いつ頃 聞いておぼえたのか、 今になってもはっきりとは思い出せませんが、いつの間にやら あの軽快なルンバのリズムに乗って口から自然に″♪このまま~お別れしましょ♪″と、口ずさんでいる自分がいました。
でも、何となく あの ぽっちゃりしてふくよかな二葉あきこさんには、ちょっと…と、思いながら それでも時々YouTubeなどで見たり聞いたりしていましたが……
2~3日前、何気なくYouTubeで「三百六十五夜」昭和23年公開(主演:上原 謙・高峰秀子・山根寿子 唄:霧島昇・松原操)を見ていたら、お若い(33才、34才)頃の二葉あきこさんが、素敵な細見の身体に白い清楚なドレス姿で快いルンバのリズムに合わせて「さよならルンバ」を歌っておられるシーンにめぐり逢い、思わず懐かしさで感動しました。
この映画が公開された当時の二葉あきこさんの姿や歌に魅せられた在りし日の母の面影が、今頃になって何故かあのスター歌手と重なって懐かしく切なく胸に迫ってきます。
投稿: あこがれ | 2024年2月 4日 (日) 21時41分