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2009年1月 4日 (日)

雨降る街角

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:東条寿三郎、作曲:吉田矢健治、唄:春日八郎

1 辛いだろうが やぼな事言うでない
  これきり逢えぬ 二人じゃないさ
  せめて震える 肩を引きよせ
  揺れて歩けば 雨が降る
  ああ 別れ街角

2 あれもこれも ひとときの夢ならば
  今さら俺が 泣けたりするか
  洩れる吐息に うるむ青い灯
  なぜか今宵も 雨が降る
  ああ 馴れた街角

3 想い出して ただ一人待っていな
  忘れずきっと 迎えにゃ来るぜ
  未練きれずに 濡れてたたずむ
  影に嘆きの 雨が降る
  ああ さらば街角

《蛇足》 昭和28年(1953)12月にレコードが発売されました。春日八郎はこの前年に『赤いランプの終列車』、翌年に『お富さん』と立て続けに大ヒットを飛ばしています。

 吉田矢健治は大正12年(1923)、山口県岩国市生まれ。明治大学マンドリン部を経て作曲家になるという、古賀政男の跡を追うかのような道をたどっています。

 春日八郎とのコンビでは、ほかに『ごめんよかんべんな』『別れの燈台』『足摺岬』などのヒット曲があり、そのほか三橋美智也の唄で『お花ちゃん』『夕焼けとんび』、バーブ佐竹の唄で『女心の唄』というヒット曲があります。

(二木紘三)

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コメント

私のもっとも好きな演歌です。
歌謡曲には数え切れないほどの“ああ”があります。
夜霧のブルース、長崎の鐘、古城、誰か故郷を思わざる、昴、いい日旅立ち、リラの花咲く頃、etc・・・。
その中にあっても、私がもっとも好きな“ああ”がこの歌の
“ああ”です。

投稿: 周坊 | 2009年1月13日 (火) 10時14分

今日もカラオケでこの曲を歌ってきました。春日八郎はどんな曲でも軽々と歌ってしまいますね。天才ですよね。昔、池袋のバーのホステスが「私、春日八郎先生から歌を習っているんです」と言いました。それから程なくして、彼は糟糠の妻と離婚しました。私は「やっぱりあの人たちはモテるからなあ」と、根拠もなく思ったことがあります。

春日八郎、村田英雄、三橋美智也の3人は仲がよかったようですね。3人で歌った曲もありますね。でも、比較的みんな早死にでした。やっぱり酒の飲みすぎと夜更かしのしすぎなんでしょうか。春日八郎の歌は、私は大好きです。

投稿: 吟二 | 2009年1月13日 (火) 22時12分

始めまして。
月見草の歌を検索していましたら、
こちらのお部屋にたどり着きました。
お友達がダンスのデモに使いたくて
羽田発七時五十分
フランクさんと共に青春時代を過しました。
涙が出そうです
又遊びに来させてください。

投稿: コスモス | 2009年1月19日 (月) 00時00分

私は春日八郎の歌が好きで、カラオケでよく歌います。特にこの歌は好きで、カラオケの画面に春日がトレンチコートを着て、雨に濡れながら新宿の面影横丁らしき路地をかたをすぼめて歩く姿が写っています。白黒画面にこの歌がよく似合っていて、本当に演歌の名曲ですね。

投稿: 高校三年生 | 2009年2月22日 (日) 19時49分

一時期ユーチューブで繰り返し聞いていました。
昔 誰かが・・・?評論家?
春日八郎の声を「バイオリンのような声」と評しました。
春日八郎自身がこの歌が最も好きであると言っていたそうですね。以来、私も彼の歌では最も好きな歌となりました。
中2で党員教師に目を掛けられ洗脳された私の中には、染まりやすい特質があるのかもしれません。

投稿: りんご | 2018年7月16日 (月) 21時35分

りんごさま
ほんとに懐かしい曲をリクエストいただきいただきありがとうございます。
この曲が流行ったころは、小学校の卒業の年でした。
ラジオから流れる「春日八郎」の渋いどこか哀愁をおびた歌声に耳を傾けたものでした。
確か、戦後「六・三・三」制の最初の卒業生だったと記憶していますが?
時代は「昭和」から「平成」へと年号は変わりましたが、最近では、特に西日本豪雨災害では多くの方々の犠牲者及び多大の住居、道路など目に余るものを感じ胸が痛む思いでいっぱいです。
一日も早い復興を心から願うばかりです。
少し横道にそれましたが、山形地方での暑さも続くと思われます。
どうかお身体にはくれぐれもご自愛くださいませ。
私事で恐縮ですが、連日猛暑の中・・・連日宅配で頑張っています。

投稿: 一章 | 2018年7月17日 (火) 00時09分

本当に、この度の西日本の被災者の方には言葉もなく
1日も早い復興を願うのみです。

うた物語の愛好者の皆様、暑中お見舞い申し上げます。

一章様
連日の精勤、頭が下がります。
くれぐれもご自愛ください。

確かに、盆地の山形 今夏も日本一37.5℃の日本一を梅雨の最中に記録。過去には埼玉県熊谷市に抜かれるまで、長らく40℃の日本一を保持していました。
願わくばそんな日は来ないで欲しいものです。

投稿: りんご | 2018年7月17日 (火) 08時52分

2009年1月、私はこの欄に「春日八郎は糟糠の妻と離婚しました」と書きました。その当時、そのような記事を読んだ気がしたからです。でも、それは私の完全な間違いで、彼が離婚したという情報はネットで調べるとありませんでした。春日八郎さん及び関係者に誠に申し訳なくお詫び申し上げます。

私は小学校の高学年のころから美空ひばり、春日八郎、三橋美智也の歌を聞いて歌って育ちました。春日八郎のどんな歌でも(他人の歌でもそれ以上に)軽々と上手に歌ってしまう歌唱力はすごいなと思っていました。それだけに糟糠の妻と離婚したなどという噂を軽々しく書いてしまったことに申し訳なく反省しております。すみませんでした。

投稿: 吟二 | 2021年5月25日 (火) 21時31分

 私の小学校入学前年にリリースされた歌。もう60年以上前ということになります。以来ときどき耳にした曲ですが、今もしみじみ良いですね。

 雨降りの街角で女性と逢ったり別れたりした記憶はないですが、歌詞の情景が目に浮かび、切ない思いに駆られます。

 『野暮言うなよ、これで逢えないわけじゃなし』『そのうち迎えに来るからさ』と言い残して雨の中に消えた男。そして、時が過ぎ、男は思い出の街角を通りかかる。やはり雨が降っている。『あん時のあいつが俺にゃ一番の女だったかもな』との後悔が胸に込みあげる・・・。

投稿: ザジ | 2021年8月22日 (日) 16時14分

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