カリンカ
(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo
日本語詞:楽団カチューシャ
1 (*コーラス) 2 (*コーラス) 3 (*コーラス) 4 (*コーラス) 5 (*コーラス) 6 (*コーラス) カリンカ カリンカ カリンカ マヤ |
《蛇足》 『ステンカ・ラージン』『ヴォルガの舟唄』『赤いサラファン』などと並んで、ロシアの代表的民謡の1つ。
作曲者は聖歌隊指揮者で民謡研究家、作曲家だったイヴァン・ペトローヴィチ・ラリオーノフ(1830~1889年)。
1860年に、サラートフ州(ヴォルガ川下流域)の州都サラートフで上演されたアマチュア演劇の劇中で演奏されたのが初演。このときは歌詞はなかったようですが、その後、アグレーネフ・スラヴャンスキィ主宰の民謡合唱団で歌われたの機に、黒海沿岸を中心に全国に広まりました。
結婚披露宴などの集まりの際のダンス曲として、今日もよく演奏されるようです。
かつて歌声喫茶などで愛唱された上記の歌詞のうちソロの部分は、原詞とはまったく内容が違います。原詞は3番までで、内容は求愛歌です。日本語詞の作者は、曲想を考えて愉快な内容にしたかったのかもしれません。
ただ、150年前に作られた歌なので、その間にいくつかヴァリアントができて、そのどれかが元になっている可能性もあります。
なお、カリンカはカリーナ(ガマズミ)の愛称形、マリンカはマリーナ(エゾイチゴ)の愛称形で、花嫁または愛らしいものの象徴として使われます。
2番に出てくるタプチカは、ターパチカというほうが原音に近いようです。スリッパ状の簡便な履き物のようですが、正確なところはわかりません。
(二木紘三)
コメント
カリンカはカリーナ(ガマズミ)の愛称形と知りました。よく庭木等にある“崒蒾(ガマズミ)”なら、スイカズラ科の落葉低木で、春~夏に匂いのする白花をつけ果実は球形~卵形もあり、秋に紅色に熟します。
3~4昔前、この歌と共に歌声喫茶全盛時代に楽しく愉快な「おおブレネリー(スイス民謡)」・「おお牧場はみどり(チェコ)」・「森へ行きましょう(ポーランド)」・「泉のほとり(ノヴィコフ作曲)」などを覚え、今もひとりで歌うよりみんなで歌うほうが楽しい週1回の『さくら草(皆で歌うグループ)』の集いで、レパートリー約700曲に入れています。
投稿: 尾谷 光紀 | 2009年2月17日 (火) 17時11分
この曲はコロプチカと並んでフォークダンスに用いられたロシアの名曲だと思いますが、古い話で自信がありません。懐かしいです。
投稿: 海道 | 2011年10月13日 (木) 16時15分