ラ・ノビア
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作詞・作曲:ホワキン・プリエート、日本語詞:あらかは ひろし
白く輝く 花嫁衣裳に 祭壇の前に立ち 偽りの愛を誓い La Novia Blanca y radiante va la novia, Ante el altar está llorando, Mentirá también al decir que sí, Blanca y radiante valanovia, Ante el altar está llorando, |
《蛇足》 チリの作曲家ホワキン・プリエート(Joaquin Prieto)が1958年に作り、弟のアントニオ・プリエート(Antonio Prieto)が1961年に歌ってヒット、同年、トニー・ダララ(Tony Dallara)がイタリア語で歌って世界的ヒットとなりました。
プリエート兄弟はチリ生まれですが、音楽活動の大半を音楽市場の広いアルゼンチンとスペインで送っています。この歌も、アルゼンチンで発表されました。
日本では、昭和37年(1962)にペギー葉山がカバーして大ヒットしました。
あらかは ひろしの日本語詞は、原詞の内容をほぼそのままなぞっています。
『この世の花』の2番「想う人には嫁がれず/想わぬ人の言うまま気まま/悲しさこらえ笑顔を見せて/散るもいじらし初恋の花」をちょっと思い出させる歌詞です。
noviaはスペイン語で花嫁または婚約者(女)の意。花婿または婚約者(男)はnovioとなります。
(二木紘三)
コメント
18歳の多感な時期に聞いたペギー葉山の歌、訳も無く感動したものでした。ところで、日本語の歌詞では、女性(花嫁)の気持で歌っているように聞こえ、一体どういうことかハッキリしないなあと長年思っていましたが、原語では男性がよそに嫁ぐもと恋人のことを歌っているのですね。こちらのほうがピンと来ます。
投稿: Bianca | 2009年8月21日 (金) 16時33分
ラ・ノビアと似たようなシチュエーションの歌謡曲では、鈴木三重子の「愛ちゃんはお嫁に」がありますね。
{いじわるおよねに手をひかれて太郎のもとに嫁に行った愛ちゃん。嘘をつかれても真に受けていたおいらだけど、愛ちゃんは幸せに・・・}哀しい男心の歌です。
二木さんのいう「この世の花」にもあるように、洋の東西を問わずウエディングドレスと文金高島田の内側には、花嫁の数だけドラマがあるのですね。
投稿: かんこどり | 2009年8月23日 (日) 17時39分
気がついたら歌詞が削除されていました。
歌えなくてさびしいです。
投稿: 林 一成 | 2009年9月 1日 (火) 09時46分
この歌を初めて聴いたのは営業中のカーラジオで1日に2~3回も流れており、その都度ジョン・F・ケネディ大統領がテキサスで暗殺された(1963年11月26日)とのニュースのあとだったと強く記憶しております。
ペギー・葉山のカバーは1962年ということで以後の1年間は全くこの歌の記憶がなく、歌詞も亡ケネディ氏との関連もあまり無いようですが・・・それにしてもペギーさんの歌唱力は心を熱くしてくれます。
投稿: 尾谷 光紀 | 2009年9月21日 (月) 09時57分
確かペギーさんの日本語盤のタイトルは『泣きぬれて』でしたね。
しばらくは『ラ・ノヴィア』というのは『泣きぬれて』という意味なのだと思ってました。
投稿: ☆諒 | 2010年1月13日 (水) 07時37分
マリアソルと言うアルゼンチンの女性が昔ハスキーな声で優しく歌ってくれ、こんな話しもしてくれました。
「詩は兄によって1958年に創られ、弟による歌のレコードは1961年発売して話題になり、直ぐに映画化されたそうです。もちろん時を置かず、スペイン語の本国でも大ヒット。やがてラテン系諸国に伝播、イタリアでアントニオ並の男性がカバーしてヒットさせた…」 マリアソルは若い知的な人でしたが、事実かどうか私には分かりません。ただ作詞とレコーディングの時間的流れに納得できます。逆に発売と映画化とが同年で性急なドタバタ騒ぎを感じます。
ペギー葉山は昭和37年(1962)移民日本人社会に招かれブラジルに行き、本曲に出合ったそうですね。アルゼンチンの人気が隣のブラジルに伝わるのは自然。時間的な符号も合っています。言葉も姉妹のように似ています。花嫁bride又は婚約者fianceeのスペイン語Noviaとポルトガル語Noivaとは語順置換のような具合です。
心をかき乱されるようなメロディーを目を閉じて聴かせていただいています。嗚呼、情熱的な曲で惚れ惚れします。すると、ブラジルでもスペイン語の原詩で通ったのでは…とフト思われて来るのです。いつか何処かで、ペギーはポルトガル語訳詞を教えてもらい練習した、と言うのを聞きました。帰国後の彼女はほんとにポルトガル語を(混ぜて)歌っているでしょうか?
投稿: TangoMInato | 2012年2月 1日 (水) 08時29分
いつも素敵なご演奏を有難うございます。
この、ラ・ノビアをハーモニカで吹く場合どの調子で吹くのかお教え頂くことができれば幸甚です。
お忙しい中、済みません。宜しく小長井いたします。
投稿: 神間紀久男 | 2022年6月22日 (水) 08時46分
↑
メールにて回答済み。
投稿: 管理人 | 2022年6月22日 (水) 15時42分
「ラ・ノビア」ラジオからこの唄がよく流れていた当時、未だ幼かった私がただ興味を惹かれたのは(アヴェ・マリア)と云うその言葉の響きでした!
この唄そのものが心に響くようになったのは、私が成人になってからのことですが、それでも作者ホワキン・プリエートのこの素晴らしいメロディだけは、幼かったその当時から私は何か妙に惹かれるものを感じていたことを憶えています。
私はこの曲が好きで、今でもYouTubeにてトニー・ダララをはじめ、また日本人歌唱の中では、特に岸洋子さんの歌声が気に入っています。また双方の(・・アヴェ・マリア・・)の部分の歌声はまさに圧巻でその祈りの尊さがより伝わってきます。
「ラ・ノビア」ここで静かにこのメロディを聴いている時、『・・本意ではない人と結ばれなくてはいけない定めにおかれた花嫁と、やむなく愛するその女性の幸せをただ遠くで祈ることしかできなくなった男性・・』そんな定めを背負った二人の行く末を、聖母マリアさまはきっと幸せに導いてくださるような、私は不思議とそんな気がしてくるのです。
投稿: 芳勝 | 2022年6月24日 (金) 22時59分
長男の結婚式の日に、両家皆揃ってもうすでに三々九度も始まっていると言うのに次男が未だ到着していません。主人が電話で「今何処だ!何!死にそうって何してるんだ!」どうも錦糸町らしいんです。主人が間違えて死にそうって聞いたものだから「今、何処で何してるんだ!」次男が錦糸町と何度も言っているのに聞き間違えているものだから、結婚式場の受付のの女の子達が傍で聞いていて大笑いしていました。もう20年以上も前になります。
投稿: 細川 和代 | 2022年11月 5日 (土) 06時37分
かつての恋人が白いウェディング=ドレスに包まれて他の人の所へ嫁いで行く結婚式の場面…。
様々な小説や、映画や、歌に取り上げられて来たシーンです。私はカトリック教会での結婚式に様式美の極致を感じます。かつて庶民の殆どが文盲であった中世、カトリック教会で執り行われる結婚の秘蹟は様式美を追求することで信仰の証としたのだと思います。
小説『嵐が丘』の主人公キャサリンは兄妹の様にして育ったヒースクリフと引き離され、嫁いで行くその日、少女にヒースの花を捧げられて不吉な予感に襲われます。
映画『卒業』のラストシーンは、教会での花嫁の強奪でした。正直呆れてしまいました。
『サルビアの花』はフォークグループもとまろが歌った美しい曲で、学生の頃はギターでコピーをしていました。
幸い私は、かつての恋人が他の男性と結婚する、あるいはしたということを知らされたことはありません。
投稿: Yoshi | 2022年11月 6日 (日) 09時19分