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2012年8月23日 (木)

ロシアより愛をこめて

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo



作詞・作曲: Lionel Bart、日本語詞:伊藤銀次、唄:Matt Monro

1. From Russia with love I fly to you,
   Much wiser since my goodbye to you.
   I've travelled the world to learn,
   I must return from Russia with love.

2. I've seen places, faces and smiled for a moment,
   But oh, you haunted me so.
   Still my tongue tied young pride,
   Would not let my love for you show
   In case you'd say no.

3. To Russia I flew but there and then,
   I suddenly knew you'd care again.
   My running around is through,
   I fly to you from Russia with love.

   My running around is through
   I fly to you from Russia with love


1 From Russia with love 逢いたい
  さよならも告げずに 消えた
  旅路の果てに 気づいた
  From Russia with love

2 行きずりの異国で めぐりあい
  愛を重ねた 二人
  争いもふれあいも 愛しくて
  今は帰らぬメモリー

3 From Russia with love 若すぎて
  見えなかった  愛の意味が
  よみがえる その面影
  From Russia with love

  よみがえる その面影
  From Russia with love


《蛇足》 昭和38年(1963)公開の映画『007 ロシアより愛をこめて』(ユナイテッド・アーティスツ)の主題歌。マット・モンローの歌で世界的なヒットとなりました。

 『ロシアより愛をこめて』は、前年公開の『007 ドクター・ノオ』に続く007シリーズの2作目。日本公開時のタイトルは『007 危機一発』で、昭和47年(1972)に再公開されたとき、『007 ロシアより愛をこめて』となりました。
 
『007 ドクター・ノオ』も、日本初公開時のタイトルは『007は殺しの番号』でした。

 『007 危機一発』が大ヒットしたせいで、高校・大学の入試や入社試験で危機一髪を危機一発と書いてしまう者が続出したといいます。この邦訳題名を考えたのは、「やあ、映画ってほんとにいいもんですね」という決め台詞で人気のあった映画評論家の故水野晴郎だそうです。

 第1作・第2作の公開時、私は大学2年・3年で、翌年は就職年。新聞社の入社試験を受けた友人が、イアン・フレミングについての説明を求める時事問題で、「右手の法則・左手の法則を考案したイギリスの物理学者で、007シリーズの作者」と書いてしまった、とほぞをかんでいたのを思い出します。
 ジョン・フレミングとイアン・フレミングを一緒くたにしてしまったわけですね。彼はその新聞社は落ちましたが、別の大手新聞社に受かりました。

 007シリーズは、最初の頃こそ東西冷戦という現実をバックにして多少のリアリティがありましたが、回を重ねるごとにアメコミ的な荒唐無稽度が高まり、バカバカしくなってきたので、私は見なくなりました。

 ソングライターのライオネル・バートは、『別れの街角 (1973) 』 『黒馬物語 (1970) 』『オリバー! (1968)』など、名作映画の主題曲をいくつも作っています。

(二木紘三)

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コメント

この頃の007は素敵でしたね。骨があって男っぽくて、しかもスマートで。水野晴郎さんといえば「真夜中のカウボーイ」を「カーボーイ」と表記し、ミスではと聞かれると、現代はもう馬の時代ではない、車の時代だからわざとそうしたのだ、と答弁なさったそうですが、「危機一髪」もきっとわざとそうされたのでしょうね。それでも、英語をそのままカタカナ表記するよりもましだと思いますが。イヤー、日本語ってほんとに楽しいですね!!

投稿: Bianca | 2012年8月23日 (木) 20時19分

「ロシアより愛をこめて」のネーミングがよかったのと、ショーン・コネリーの吹き替えをやった若山弦蔵の声が耳に残っています。

投稿: 海道 | 2012年8月23日 (木) 22時04分

懐かしい〔ロシアより愛をこめて〕映画音楽の名曲ですね。
007といえばショーン・コネリー以外は認めたくない気持ちが私にはあります。
初めて見た007役のショーン・コネリーのなんと品よくセクシーでカッコよかったことか。。。
たまに新聞広告などで、俳優を引退したショーンコネリーの現在の姿をみることがありますが、それは静かな余生を楽しむ007そのもの。。。
他の映画でもショーンコネリーを観ましたが、あれほどの輝きは感じませんね。

投稿: おキヨ | 2012年8月24日 (金) 11時47分

皆さん今晩は

一連のシネマ作品で、あんな詰まらんことに情熱を燃やすのはなぜ?

それにワルと下っ端はみんな東洋人、

人種差別の典型ね。

でもでも、ショーン・コネリーは素敵

また悲壮感漂うテーマ ミュージックが最高

蓁の始皇帝の暗殺に向かった荊かの詩を連想させるわ。

風蕭蕭として 易水寒し 

壮士一度さりて又還らず


解、荊かの「か」は表示されません

漢字は車偏に可です。  

      またね

投稿: トッコ | 2012年10月24日 (水) 22時16分

ショーン・コネリーとワルサ―PPKなんとも様になっていた。
 その後、モデルガンの虜になってしまった。

投稿: yosi | 2012年11月21日 (水) 09時53分

YOSI 様

「ワルサーPPK」ー私は世界中で、こんな形の美しい拳銃はない、と思っております。(第2位はワルサーP38)
私の住んでおります地方では、11月3日付けの地元紙の朝刊に、12月1日公開の「007」の最新作の1ページ広告が載りました。主演のダニエル・クレイグの手元を見れば、握っている拳銃は「PPK」ではありませんか。
思わず嬉しさがこみあげてきました。
ハリウッド製のあまりに馬鹿馬鹿しい「007シリーズ」から、「本来の、英国製の、サスペンス感のある007」
に戻すというコンセプトで作られた『カジノロワイヤル』
は良くできておりましたが、ボンドの拳銃がやけにでかい。パンフレットには「ワルサーP9」となっていましたが、やはりボンドのような情報部員には、背広の下のホルスターにひっそりと収まっていながら、撃ち合いになれば
威力を示すPPKが似合います。
実は、私も、数年前にPPKのモデルガン買いました。
(あくまでも、創作の資料としての必要性からです)
店の人は、「こんなおっさんがモデルガン買って、何に使うのだ?銀行強盗でもやる気か?」と思っていたかどうかは解りませんが。
私がこの映画を観たのは中1くらいだと思いますが、今振り返ると、いろんな意味で、初めて「大人の世界」を見てしまった、と感じたのはこの映画だったような気がします。
そして、お名前は失念しましたが、ボンドがロシアから連れて逃げるヒロインの女優さんのきれいだったこと。
数年前に亡くなられたという記事を目にした記憶ですが、
色白で、ロシア人役にはぴったり、と思っていたら、実は
イタリヤの女優さんだそうで・・・。(どこか山本富士子さんに似てたような・・・?)
それにしても、『ロシアより愛をこめて』というタイトルは秀逸でしたね。(007シリーズのタイトルの中では唯一、文学的響き?さえ感じさせます)
二人の乗って逃げる列車は、あれは「オリエント急行」でしたか?
また、「異論反論」たくさん来そうなコメント書いてしまいました。このサイトでは絶対に出てこないであろう「ワルサーPPK」の文字から、私個人の思い入れを書いてみました。

投稿: 高原 勉 | 2012年11月23日 (金) 21時47分

この曲を尾崎紀世彦が歌っている動画がYouTubeにあり、マット・モンローと同じぐらいすばらしいと思う。英語のLとRの発音の区別を学校の英語の先生からくどくいわれたが、尾崎紀世彦が歌っているのを聞けばすぐにわかる気がした。「また逢う日まで」などの持ち歌より、洋物の歌のほうがはるかいすばらしいと思う。

投稿: 吊るし雲 | 2012年11月30日 (金) 20時54分

「一発」・「一髪」問題、懐かしいですねぇ、映画館で見たシリーズ最初の分でした
ハント監督は褒めていますが、ジョージ・レーゼンビーでズッコケテ以来足が遠のきました、WOWOWで全編録画して見ましたが、やはりコネリーが素晴らしい
最後のゴンドラから盗撮8㎜をヒラヒラ捨てるとこなんて気が利いてるなぁと思いました。

投稿: mesato | 2014年3月 5日 (水) 21時52分

007シリーズで最高のボンドガールと言えば…、いろいろ異論もあるかと推察しますが、『ロシアより愛をこめて』のダニエラ・ビアンキ(イタリア女優)にとどめをさすのではないかと独断と偏見で思う今日この頃です。
映画を観たのは封切りから数年後の2番上映館でしたが、オリエント急行列車内の妖艶なダニエラ・ビアンキと、殺し屋ロバート・ショウ×ショーン・コネリーの格闘がヤマ場でした。
www.youtube.com/watch?v=q4E9sqJHFDU

投稿: 焼酎百代 | 2016年2月19日 (金) 19時17分

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