« 男と女 | トップページ | 聞かせてよ愛の言葉を »

2013年3月28日 (木)

栄冠は君に輝く

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:加賀大介、作曲:古関裕而、唄:伊藤久男

1 雲は湧き 光あふれて
  天高く 純白の球今日ぞ飛ぶ
  若人よ いざ
  まなじりは 歓呼にこたえ
  いさぎよし 微笑む希望
  ああ 栄冠は君に輝く

2 風を打ち 大地を蹴りて
  悔ゆるなき 白熱の力ぞ技ぞ
  若人よ いざ
  一球に 一打に賭けて
  青春の 讃歌を綴れ
  ああ 栄冠は君に輝く

3 空をきる 球の命に
  通うもの 美しく匂える健康
  若人よ いざ
  緑濃き 棕櫚(しゅろ)の葉かざす
  感激を まぶたに描け
  ああ 栄冠は君に輝く

《蛇足》 『全国高等学校野球大会の歌』という副題がついていることからもわかるように、夏の甲子園大会の大会歌で、昭和23年(1948)に発表されました。

 学制改革によって中学校や実業学校が高校と改称されたのに伴い、それまでの「全国中等学校優勝野球大会」が「全国高等学校野球選手権大会」と衣替えすることになりました。これを機に新しい大会歌を創ることになり、公募によって選ばれたのが上の詞です。
 これに古関裕而が曲をつけ、伊藤久男が創唱しました。詞・曲とも格調が高く、若々しい力に満ちたみごとな作品です。甲子園大会だけでなく、地方大会で歌われることもあります。

 作詞した加賀大介は石川県根上町(現能美市)生まれの文筆家で、本名は中村義雄。
 1等当選の賞金が5万円で、公務員初任給
(昭和23年1月時点で2300円)の約22倍と高額であったことから、"懸賞金目当て"と思われるのを嫌い、婚約者だった高橋道子(結婚後は中村姓)の名前を借りて応募しました。

 加賀が妻に固く口止めしていたため、この名曲の作詞者は長らく中村道子と表示されていました。加賀がようやく真相を公表したのは、昭和43年(1968)の第50回大会のときでした。
 金銭に対してこうしたストイックな姿勢もつ人物は、現代の日本では絶滅危惧種のような気がします
昭和48年(1973)没。

 私は、昔も今も野球にはほとんど関心がありませんが、昭和33年(1958)、高校1年の夏、たまたま富山県立魚津高校対徳島県立徳島商業高校の準々決勝戦をラジオで聞いていました。

 いやあ、興奮しましたね。魚津の村椿輝雄投手と徳島商の板東英二投手の息詰まるような投げ合い。双方無失点を続け、18回で打ち切り、翌日の再試合でも3回まで0対0。
 試合は結局3対1で徳島商の勝ちとなりましたが、合計27イニング中21イニング連続で0対0というまさに熱闘でした。
 この大会で板東英二は奪三振83という大記録を作り、これは平成25年
(2013)春現在も破られていません。

 その後も何度か歴史に残る熱戦があったようですが、私の記憶に残っている大試合はこれだけです。

 なお、春の選抜高校野球大会では、過去2度大会歌が創られましたが、平成5年(1993)の第65回大会からは阿久悠作詞、谷村新司作曲による『今ありて』が使われています。

(二木紘三)

« 男と女 | トップページ | 聞かせてよ愛の言葉を »

コメント

「栄冠は君に輝く」の《蛇足》、有り難く拝読しました。富山県立魚津高校対徳島県立徳島商業高校の準々決勝戦に関する部分を読んでいたら55年前のことが懐かしく思い出されてきました。当時ぼくは中学1年生、夏休み、家のラジオで聞いていたように思います。この年の秋に開催された富山国体では富山球場に出かけ高校野球を観戦したことも思い出しました。魚津高校の村椿輝雄投手に中学生のぼくは何か人間的な魅力を感じました。そして、今も忘れられない名前です。

投稿: 楽蜻庵 | 2013年3月30日 (土) 11時26分

 ウン十年前いい歌に出会えた感動、そして二木先生の《蛇足》で知った加賀大介のことや究極の大大熱戦の当時の状況をあらためて知り更に感動をしました。
この詞の・・・青春の賛歌を綴れ・・・感激をまぶたに描け・・・等々すばらしいフレーズ!、“棕櫚の葉かざす”は?勝者のオリーブの代わり?と解釈しますが・・・如何?。
 自宅から徒歩10分のところに高校野球や高校ラグビー・高校フットボール発祥地として<豊中百景>にランクされている<高校野球メモリアルパーク>があり、第1回大会(1915年)・第2回大会(1916年)のレリーフが設置、付近は住宅地になっていて塀や所々の溝に当時の野球場に使われていた茶色の煉瓦が再使用されています。
 尚、ラグビーのレリーフは阪急豊中駅前広場にフットボールのレリーフ(ピーターK・オカダ氏がフットボールの種を蒔いた旨の文字入り)は豊中高校の中庭にあります。

投稿: 尾谷光紀 | 2013年4月 5日 (金) 23時50分

甲子園と言えば松山商と三沢高校の決勝も名勝負でしたね。

投稿: 海道 | 2013年4月 6日 (土) 11時33分

子供の頃から毎年夏になるとこの歌を耳にしておりましたが、この歌が作られたのが私の生まれた年だったのですね。先生の編曲を聴いておりますと高校球児たちの躍動する情景がまぶたに浮かんでまいります。心地よいテンポとリズムに感動しました。ついでながら、素人ですが私も編曲者の感動を味わってみたいと思い、過日この曲に挑戦してみました。お暇なおりにご覧いただけたら望外の喜びです。場所は以下のとおりです。

http://www.youtube.com/watch?v=CM_g4P50IRI

投稿: 荒木義雄 | 2013年6月24日 (月) 11時26分

『第95回全国高校野球選手権記念大会』は残りの準決勝・決勝だけとなりました。
いくつになってもこの歌の特に
   ・・・若人よ いざ ~~~~~~~・・・・・
のフレーズは心に熱く響き、七十余年間は反省~満足~止むなしの思いが募り、出場校49校だけでなく全校の球児やさらに全国の若人にエールを贈りたい!昨今です。
荒木芳雄様のGoodな制作がさらに心を高揚させてもくれました。
このブログ共に感動をいただき、しばしあの頃にタイム・スリップができてありがとうございました。

投稿: 尾谷光紀 | 2013年8月20日 (火) 09時27分

しょぼくれジジイが言うのもおこがましい限りですが、古関裕而と言えば、歌謡曲(とんがり帽子、黒百合の歌、イヨマンテの夜)だけにとどまらず、軍歌(露営の歌、暁に祈る)、マーチ(東京五輪マーチ)、プロ野球球団歌(闘魂こめて(巨人)、六甲おろし(阪神))、大学応援歌(紺碧の空(早大))、高校野球大会歌(栄冠は君に輝く)に至るまで、多彩な作曲活動に瞠目させられる昭和を代表する大作曲家です。
毎年夏になると選手権大会(夏の高校野球)を中継するNHKから流れてきますが、この歌を聴く度に、某県某市の高校で応援団幹部として硬式野球部の応援に熱中していた昭和35年頃が懐かしく思い出されます。出身高校は甲子園出場3回の中堅校でしたが、応援団をやっていた頃はベスト4がせいぜいでした。それはともかく、去年夏の甲子園で活躍した平沢大河(仙台育英→ロッテ)やオコエ(関東第一→楽天)などにはプロ球界に新風を吹き込んで貰いたいもんです。

投稿: 焼酎百代 | 2016年1月 7日 (木) 13時47分

今年の選手権大会は作新学院の54年ぶり優勝で閉幕した訳ですが、「栄冠は作新に輝いた」ことは同じ北関東在住者として喜ばしい限りです。今年は下馬評が高かった4強を始め有力校が次々敗退した波乱大会でした。
10年以上前定年退職した企業を含む企業社会全般は序列社会でしたが、はるか昔所属していた応援団も“序列社会”でした。応援団長―副団長―幹事長―幹部(自分はだたのヒラ幹部でした)と序列は絶対でした(旧制中学からのバンカラ男子校だったため)。しかし各地方予選では女生徒が学ラン着て黄色い声を張り上げる光景を多々見かけ、時代は様変わりしたものです(鶴田浩二と同じ古~い人間です)。

投稿: 焼酎百代 | 2016年8月21日 (日) 17時40分

作新学院の名前はなぜか記憶に残っています。
54年ぶりの優勝だというと1962年、
私は高校3年でした。私のごとき運動音痴でも興味を持ったのが不思議で、ちょっと調べてみました。
史上初の春夏連覇だそうです。
きっと受験勉強漬けの暗い日々にあって
疑問を持たずに邁進する彼らが羨ましかったのでしょう。

投稿: Bianca | 2016年8月22日 (月) 22時31分

  白球にのせて球児の夏がゆく   ひろし
 毎年、夏の高校野球が終わると、行く夏を惜しむ感慨が一入湧いてきます。近年は処暑を過ぎても、猛暑・酷暑は衰えを知りませんが、気分的には初秋を感じさせます。
 わたしが高校野球(正確には「全国中等学校優勝野球大会」)に関心をもったのは、昭和22(1947)年、小学校5年生のときでした。たまたま目にしたスポーツ誌に、その夏の大会で優勝した北九州代表の小倉中学(旧制)が特集されていたのです。戦後いち早く復活した人気のスポーツは野球でした。わたしの住む新潟の片田舎でも、初めは自家製のボールやバットで、のちには布製のグローブやミット(革製は高価で手が出なかったのです)で、草野球に熱中したものです。わたしも、下手ながら草野球チームの一員として一生懸命でしたから、白黒写真で見る、優勝した小倉中学の選手たちはみんな英雄であり、中でもエースの福嶋選手は「野球の神様」のように見えました。その「野球の神様」は、翌年(昭和23年、この年から新制高校による「全国高等学校野球選手権大会」となる)もエースとして投げ、連覇を達成しました。小倉高校は翌々年(昭和24年)も出場し、3連覇が期待されましたが、残念ながら準々決勝で敗退しました。「神様」の肩が酷使に耐えられなかったと言われています。わたしはラジオにかじりついて応援をしていましたが、がっかりすると同時に、「神様」も「人間」だったと、改めて思い直しました。このとき優勝したのが、神奈川代表の湘南高校で、初出場・初優勝でした。巷では、33年ぶりに「真紅の優勝旗」が箱根の山を越えたと、大騒ぎになったそうです。
 勉強そっちのけで、草野球に熱中したこども時代。学制が変わって「六三制野球ばかりが上手くなり」と揶揄されましたが、人生のある時期、脇目も振らず一つの事に熱中することは、人間の成長にとって大切なことです。今の高校球児たちも「神様」になるためにではなく、「人間」として成長するために、夢の甲子園に向かって頑張って欲しいものです。
 
 

投稿: ひろし | 2016年8月29日 (月) 11時32分

今年も夏の高校野球(選手権大会)の開幕が間近ですが、昔、応援団ヒラ幹部として対戦校応援団との間で若気の至りで?軽い暴力沙汰?などやっていた頃を懐かしく?思い出す今日この頃です。
ン年前に古希を過ぎた乏しい年金暮らしの中、好物の薩摩イモ焼酎など飲みながら高校野球中継を見るのが楽しみですが、カミさんの怖い顔(また昼間から酒か…)につくづく申し訳ないと思う今日この頃です。

投稿: 焼酎百代 | 2017年8月 5日 (土) 13時23分

焼酎百代さん「栄冠は君に輝く」のコメント有難うございます。二木先生に この歌を2013年にアップしていただき有難うございます。

甲子園で行われる高校野球中継で何度もこの曲を耳にしていましたが「栄冠は君に輝く」という曲名であることを知りませんでした。
私も少年の頃から野球少年でした。また相撲も好きで栃錦の大ファンでした。中学卒業まで高校生になったら野球をして甲子園を目指そうと淡い思いもありました。越境入学した高校は地方の進学校・・。身体も大きくスポーツ万能で中学時代野球で名をなした生徒が野球部に入部するので怖気付きました。私はチビで野球も普通のレベルなので
選手にもなれないと野球部入りを諦めました。

夢の叶わなかった私は高校生の甲子園を目指す一生懸命な姿や、甲子園で真摯な姿に感動したり涙したりしています。焼酎百代さんと同じ焼酎党で、ダレヤメではイモ、麦、米の焼酎甲子園を仕切っています。素敵な曲に感謝!

投稿: けん | 2017年8月 5日 (土) 16時58分

焼酎百代さま いつもながらユーモアのあるコメント楽しく拝読いたしております。
今の時期になると、何といっても高校球児の夏の甲子園大会の開幕が待ちどうしいところですね!
それに、この「栄冠は君に輝く」の曲を聴けると思えば胸がワクワク最高に盛り上がります!
この曲は、昭和期の大作曲家・古関裕而の作曲によるものですが、他に彼の作品で私が特に好きな曲には、「雨のオランダ坂」「フランチェスカの鐘」「長崎の鐘」などが印象に残っています。
(私のSP盤コレクションの中にも入っていますが)

けんさま 先日は、「瀬戸の花嫁」のコメント、恐縮です。ありがとうございました。
けんさまも 焼酎党との由、私も先ほどまで芋焼酎「鹿児島産・薩摩一」で晩酌をいたしておりました。
焼酎好きの仲間が一人増え大変嬉しく思うばかりです。
できることなら、百代さまと三人で、焼酎で乾杯できれば最高に幸せと思いますが・・・ちょっと無理のようですね!
コメント上で乾杯といきますか?
今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: 一章 | 2017年8月 5日 (土) 20時11分

連続投稿で大変失礼します。
九州の一章様だけでなくけん様も焼酎党だったですか。「うた物語」ファンで焼酎党が焼酎飲みながら名曲を聴くと安酒も高級酒と相成ります。西九州、南九州、北関東の3人で「うた物語」で乾杯だっぺなー(北関東弁です)。
なお栃若時代は大の栃錦ファンでした。草野球経験(捕手)しかないですが応援団で硬式野球部を裏方で支えていました。

投稿: 焼酎百代 | 2017年8月 5日 (土) 21時20分

久しぶりに拝見拝聴しましたが、素晴らしいですね。作品はもとより幅広いジャンルにわたっての豊富な知識に感服致しております。ますますお元気で私たちを楽しませてくださることを切に願っております。なお恥ずかしながら拙作の投稿先が変更になっております。これについて先生はじめ皆様にお詫び申し上げます。お暇な折にご覧いただければ幸いです。

https://www.youtube.com/watch?v=CbjZbU-tH8I

投稿: 荒木義雄 | 2017年10月23日 (月) 16時27分

昔、旧制三高生が中等野球全国大会開催の企画を毎日新聞京都支局に持ち込んだところ一蹴されたため、同企画を朝日新聞京都支局に持ち込んだ結果、発足したのが中等野球大会、現在の夏の高校野球(全国高校野球選手権大会)です。朝日大会の隆盛に焦った毎日が9年遅れで開催したのが今の選抜高校野球です。
本曲は選手権大会歌ということになる訳ですが、東映フライヤーズで完全試合達成した高橋善正氏と、長嶋二世と謳われた山崎裕之氏が対談で(2015年)、プロ野球選手の体力が後退していると断言しています。プロ野球のレベルが低下すれば当然プロ野球予備軍のノンプロ(社会人野球)、大学野球、高校野球のレベル低下も当たり前田のクラッカーということになる訳です。
何を言いたいかと言えば高校通算111本塁打(大半が練習試合)を引っ提げて鳴り物入りでプロ入りした清宮幸太郎がオープン戦19打席無安打、腹痛でリタイヤというニュースです。昭和30~50年代にプロ入りしたルーキーがオープン戦でリタイヤというのは金輪際聞いたことも見たこともないです。体はデカくなっても基礎体力が落ちている証拠です。ロサンゼルスエンゼルスで挑戦中の大谷翔平も苦戦中のようですが、例えば、昔、南海テスト生から大化けした野村克也氏(日本人最高記録通算657本塁打、首位打者1回、本塁打王9回、打点王7回)のように不断の努力で頑張ってもらいたいものです。

投稿: 焼酎 | 2018年3月16日 (金) 13時01分

炎天下、水不足、埃、ニオイなど西日本豪雨の爪痕が残る中不眠不休の捜索、復旧活動をされてる被災者・被災地救援活動にあたられる方々に心からお見舞い申し上げます。呉々も熱中症にお気をつけください。
 先ほどのニュースで「旭川大高が節目年 100大会一番乗り 北北北海道」が流れました。全国各地で高校野球地方大会の熱戦が繰り広げられているようです。
 その地方大会で愛媛県野村高校の野球部員は松山商業との試合の数日前「被災された野村町の地域の人々のためボランティアに参加しています。バットやグローブの代わりにスコップやゴミブクロを持って頑張っている姿がTVで紹介されました。地方大会では惜しくも負けましたが野村高校球児たちは甲子園出場に負けない宝物を得られたように思います。
 おそらく報道はされていませんが 全国の球児たちは野球を通じてそれぞれ何かを獲得されていると思います。

 >公募によって選ばれた上の詞に古関裕而が曲をつけ、伊藤久男が創唱しました。詞・曲とも格調が高く、若々しい力に満ちたみごとな作品です。甲子園大会だけでなく、地方大会で歌われることもあります。

 二木先生の分かり易い解説有難うございます。私の大好きな歌です。草笛で元気よく吹きますと、笑顔で手を振って下さる方、草笛に歩を合わせて歩かれる方、「元気がでるよ」と声を掛けて下さる方がいらっしゃいます。
 応援団長の焼酎さん、早朝から宅配業務で走り回る一章さん、草笛練習中の芳勝さん、この歌が作られた年にお生れになった荒木義雄さんなど高校野球ファンの方々 この歌を聴きながらワクワクした毎日をお過ごしのことでしょう。 全国の高校生諸君 頑張れ

投稿: けん | 2018年7月21日 (土) 17時05分

けんさま 
この曲のリクエストありがとうございます。
やはりこの曲を聴くと、以前の「夏の甲子園」大会の名場面の一コマ一コマが懐かしくい出されます。
今年は大会開催100回記念の年、今現在、全国各地で「甲子園出場」を目指し各地方大会での熱戦の真最中だと思います。
とことん、甲子園出場を目指し頑張ってほしいと思います
今回の西日本豪雨災害での被災地での地方大会では大会運営等に困難をなされていると思われますが、困難を乗り越え頑張ってほしいと願うばかりです。

それにしても、毎回、「けん」さまのコメントを拝読するたびに、柔らかい雰囲気の中に「ほんわかとユーモア」が感じられ心が癒される思いで心が豊かになっております。
ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
当佐賀地方では、連日、36度前後の猛暑の中、宅配業務で頑張っていますが・・・熱い・・・熱いの・・・大変の一言です。
でも、元気を出して頑張らねばと思っています。
久し振りで、焼酎さま、けんさまと三人で「芋焼酎」で乾杯です!

投稿: 一章 | 2018年7月21日 (土) 21時13分

今年の全国高校野球選手権100回大会は埼玉・千葉・・・兵庫・福岡も2校出場ですが、「栄冠は君に輝く」を目標に球児に頑張ってほしいものです!
昔居た応援団は団長などという大それた者でなく末端のヒラ幹部でした。昔アメフト関東大学1部リーグで活躍され今は草笛活動中のけん様、連日猛暑の中を奮闘されている一章様、薬と縁が切れない焼酎・・・本曲2番「一球に一打に賭け」る球児の元気を貰いながら、芋焼酎で乾杯です!

投稿: 焼酎 | 2018年7月21日 (土) 22時15分

二木先生 
  
    こんにちは


  全国高校野球選手権100回記念大会の本戦が 近づいてきましたね  
   それだけ 年齢を重ねたということ
       複雑な 気持ちです

  自分の記憶に 残っている夏の甲子園は
    やはり  テレビが普及しだして
    テレビの放映で 試合を観れるようになったころ 
    第41回夏の大会から 
    記憶にうっすらと刷り込まれています 


  41回の優勝は 西条  矢野監督だったかな
  サインを ジェスチャーでなく 声でしめす監督だった 
  おおらかな時代です  今では かんがえられないですね 
 ( 記憶だけで書いているので  間違いもあるかもしれませんね
     お許しください )

  いよいよ 43回大会  自分の 西宮甲東園の家の前を通学路とする 
  報徳  の子達が兵庫県代表として初出場します   
  初回から テレビ観戦していましたが
  0-0の延長戦  11回表で 6点いれられてーーー  
     万事休す  負けた
 と判断し  買いに行かなければならなかった文房具を買うため
   阪急甲東園駅に面して建っていた 
   甲東マーケットまで出て行きました 
  10分くらいして  
  試合終わっているだろうと考えながら帰宅  
  いやいや 帰ってみると
  1   2点返して  ランナーが塁上を賑わしている次第
  観ましたよ応援しましたよ  必死で 
    6点とって  12回へ
   裏 報徳の攻撃  一点とって 逆転勝ち
  初出場から 逆転の報徳 ととばれるようなきっかけをつくる  
    素晴らしい試合でした


 ここから  高校野球の魅力に引きずりこまれたのでした  


 ここまでできて  ついている  一番強いとことあたりたい 
   そう 子達が考えるのも 無理ないことです

 その 気持ちが実現してしまいます 
 前年の夏の優勝校 柴田勲 ようする法政二と
   準々決勝であたるのです
      これは大敗します

 この 法政二の夏連覇の夢を打ち砕いたのが
  怪童  尾崎  をようする 浪商

 あの躍動感のある ピッチングフォーム
    一番 記憶にのこる投手でしたね
    いまでも あのフォームが 頭で
       映像化されてきます

 プロでは 東映フライヤーズにはいりますが
  巨人にはぃった 阿波の金太郎こと 水野 と同じように  
    差ほどの活躍はできなかったです

  高校時代に 肩を酷使していたのでしょうね

 以来  あまたの名勝負 名試合 を経験します


  どこかで 書いていますが

 第61回の  箕島 対 星陵
  こんな ドラマは 書こうと思っても 書けないでしょうね  
 その試合を 1回から 18回まで テレビの前で固唾をのんで 
   観戦できた幸運  
   終わったときには 鳥肌がたっていました

  僕の高校野球 知っているなかでの 
  もっとも素晴らしく 記憶にのこる試合でした
     あり得ない戦いかな


 夏の大会の歴史を紐解くと
  当初は 関西勢が強いのです

 9回までの大会のうち 6校が近畿  そのうち3回は兵庫県
 僕の 母校も 旧制中学のとき 優勝しています

 阪神間は  野球も サッカーも 早く輸入されてきたのですね

 ここらが  神戸っ子にとって

 神戸にたいする 誇り ということになるのでしょう

 
 過去は これくらいにしておいて

 今年の 大会も 地方大会で  いろいろ起こっています  
  今年の春の優勝校大阪桐蔭も 準決勝で
  履正社 に絶体絶命のところまで 追い詰められました    
   まだ 明日が 北大阪の決勝戦ですね

  和歌山智弁も  決勝戦  危うかったです

 全国優勝の可能性のある 東海大相模  明徳義塾
  は 敗れ去りました

   地方大会も  この暑さ
   いかに 陣容の整ったチームでも
   野球をやっているのは  9人だけ
    思いもしないことがおこるのが  
    スポーツの勝負です


  いかに 巨人が金満体制で補強しても
  出ている選手は 9人  そこに隙がある
   というようなことを 名伯楽 野村さんが
  云われておられました  ーー  思い出します


  第100回記念大会  籤の具合にもよりますが

  大阪桐蔭  智弁和歌山  報徳  を軸に
   進んでいきそうな 気配

  他に  平安  天理  仙台育英  横浜
   広陵  など  ビックネームが 何校も

   もちろん  野球専門高校でない
    公立高校 などにも
  是非 がんばっていただきたいものですね 


    縷縷  思い出しながら

      書きすぎましたね
          お許しください

投稿: 能勢の赤ひげ | 2018年7月29日 (日) 20時57分

徳島商・坂東と魚津・村椿の熱闘(昭和33年)、作新学院の史上初春夏連覇(昭和37年)・・・北北海道から沖縄まで全56代表が出揃い開幕間近です。
はるか昔、応援団(序列:団長―副団長―幹事長―幹部)の末端のヒラ幹部として硬式野球部の応援に血ヘドを吐くくらい熱中した頃が懐かしいですが、球児の闘魂は昔も今も同じです。徳島商時代は凄まじい血みどろの猛練習に明け暮れ、中日入団後も不断の努力で一時代を築いた“昔の球児”坂東英二氏を始め、球児の闘魂に拍手を送りたいです!

投稿: 焼酎 | 2018年7月30日 (月) 19時11分

焼酎様

 第100回全国高校野球選手権大会決勝もいよいよ明日21日になりましたね。
 炎天下の中 数々のドラマを作ってきた今年の高校野球は東北初の優勝旗を絶対に取りたいという金石農(秋田)と史上初となる2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭の争いになりました。金足農のピッチャー吉田対大坂桐蔭の中軸打線の対決でしょうか。両校とも悔いのない試合をしてもらいたいです。
 かって名門商業高校の応援団で活躍された焼酎さんも同じお気持ちでしょう。
 
 先日 創部10年目の長崎県九州文化学園高校野球部のドキュメントをみて感動しました。甲子園を目指し野球に青春をかける高校生のほとんどは地方大会で無念の涙を呑んでしまいます。

 この九州文化学園高校は創部当初18名だった部員は今や76名に増えているそうです。伝統として学校代表の選手としてベンチ入りするための「総選挙」があるそうです。選挙は3日間皆の前で行われます。ベンチ入りするため選手はそれぞれの背番号(ポジション)を目指し「皆に認められる人間性、実績」をアピールします。
 
 中学卒業時は県大会に出場し4つの高校から勧誘されU君、長打力に自信はあるが介護実習で週4日しか練習に出られないS君、自分の弱みを自分で気づき克服するY君、ベンチワークでは誰にも負けないことを誇りにしている3年生・・みんな頑張りました。中学時代地方の中学で野球をやっていた私と重なる部分もありました。

 新聞やTVに出ることなく高校3年間の野球人生を過ごした生徒がほとんどです。これからの長い人生 野球で培った様々なことを大切にして頑張って頂きたいと思います。
 

投稿: けん | 2018年8月20日 (月) 21時10分

名門熊本高等学校OBけん様
下馬評では本命大阪桐蔭、対抗横浜/和智弁/浦和学院/創成館/花咲徳栄…あたりが挙がってましたが金足農は予想外でした。秋田は県主導で育成に力を入れてきたのが実り、けん様予想通り、吉田対桐蔭打線の熱戦を期待したいものです!
(応援団の末端ヒラ幹部をしていたのは戦前旧制中学から学制改革後の普通男子高校でした。なお出身県は公立も私立も徹底した男女別学でした)

投稿: 焼酎 | 2018年8月20日 (月) 22時10分

 「六三制野球ばかりがうまくなり」「うまくなりか強くなり」私が小学6年のころ先生がこの話をされました。女の先生でした。なぜか記憶に残っています。
 今日は「金足農業高校」との決勝戦が行なわれます。はじめ「鹿児島実業」との対戦でしたが、1回戦で鹿児島の勝ちだと類推しましたが、結果は金足の方が決勝に進みました。
 「栄冠は君に輝く」はそういういきさつがあったのですか、知りませんでした。作詞のいきさつを知るのも勉強になります。

投稿: 今でも青春 | 2018年8月21日 (火) 11時36分

もう 101回目の夏の甲子園である

 7月始めに ある方と会い
   その方は 相手校の主将の方とも親しいとのことで

   電光石火 夏の甲子園優勝経験者お二人と
    8月初めにお会いし 話できる機会に恵まれた

  素晴らしい 夢のような三時間であった
   ごく有名な 選手の話 有名監督の話
    彼らの若き頃の経験  優勝した故の苦しさ
      などなど聞けて 
       黄金にも代えがたき時間であった

  さて 今日は 「甲子園には魔物が住む」と言われる
   ようになったということについて考えている
    彼らは 魔物に打ち勝っての優勝を経験された訳だが

   魔物に魅入られたような一瞬
     あるのですね

  最近では 100回記念大会の
    金足農 - 近江 の二点スクイズだろう

   やった方は 天晴
     されたら ショックで立ち上がれないだろう

   でも 近江のその二年生バッテリーは 健気にも
    地方予選を勝ち 101回の大舞台まで進出してきた
    残念ながら 相模の こずるいような走塁に負けてしまった
    しかし 前年のあのショックをバネによく全国まででてきたものだ 
     彼らはこれからの人生 頑張り方がわかっただろう
      よい経験をされましたね

  古くは  簑島 - 星稜 の
   一塁ベンチ前での ファールフライ落球事件だろう  
   加藤一塁手が ガッツある自分にもどるまで 相当の時間を要したと
         のちに語っている


   
   確かに  
 緊張  グラウンド整備不良(多くの試合をこなさなければいけないので
    イレギュラーは起こりやすい 整備関係の責任ではない) 
体調管理 などなど
        魔物につながってくる

  しかし ここ数年 エラー 一回の得点など
    異常に 増えてきているのではないだろうか

  勝つことにだけ 目がむき スポーツの本分
   高校生の本質が 忘れられているような気がしてならない 

   土佐高校の 全力疾走 懐かしい

   基本通りの簑島の尾藤野球
   名門を 力でひねりつぶしてくれた池田のやまびこ打線
   硬軟あわせて 近代野球を生み出したPL

   気持ちよく 試合が見れたものだった

  しかし 今は 違う
   勝つためには ほとんどバンドばかりしたチーム
   サイン盗みも平気の平左
   スキばかりさがして 走らせる
    盗塁すれば 異常に自己アピール

  ホームランを打っても ガッツポーズをしなかった
    松井君が懐かしい


  魔物の増悪因子として この気温である
   冷静な思考を 拒絶するかのような温度
    ほんと 熱中症で倒れる選手がいないのが不思議なくらいだ
  
 昨日は 台風前夜 異常な突風で野手は右往左往
        かわいそうなほどだった

  この暑さのなかで やらせるのなら
     ドーム球場も必要かな
        とも思えてくる
   朝と 夕方だけやるか
      高野連は なにか早く手を打たねばと思う


  スポーツは 命をかけるものではない
          身体を育むものである


  今回 清々しい場面もあった
    花咲徳栄の 捕手である

   完全なデッドボール なのだが
    自分が避けなかったからデッドボールではないと 主張 
      そのまま打席に
      そのあと ホームランをうった

  審判としては デッドボール走者一塁が正しい判定だろう とおもうが 
     なかなか みれない綺麗な場面だった


  昨日かな 鉄人レースの オリンピック選考会で
     二人が 手つなぎゴールで違反とされていたが
     どうも いやらしい力(権力? 内紛?)が 
      入っているのではと勘繰りたくなってしまう
 
    デッドボールの清々しさと 真逆である

投稿: 能勢の赤ひげ | 2019年8月15日 (木) 22時36分

今NHK朝ドラ『エール』で古関祐而の「栄冠は君に輝く」の場面が過ぎて物語が進んでいます。
自宅から徒歩15分の高校野球発祥の地には、今年世界を震い上がらせている新型コロナウイルスにより、殆どの行事等が中止され、第102回全国高校野球選手権大会も余儀なく中止されました。
豊中市は高校野球加盟校3,900校に手紙を送り「今伝えたい思い」をテーマにしたメッセージを募集、103校の応募の中から札幌 山の手高校野球部を選びました。
 <休校となり野球と離れた生活を送る中で、僕たちは   改めて野球が大好きだということに気づきました。>
プレート(縦20㎝・横45㎝)にはこの言葉と、市の応援メッセージ、
  <人生、イレギュラーな事が起こる。どんな困難にも       負けない気持ちを持ち頑張ってほしい。>
このプレートは玉井町2丁目にある「高校野球発祥の地記念公園」の壁にはめ込まれています。
「栄冠は君に輝く」本当にいい歌ですネ!

投稿: 尾谷光紀 | 2020年11月 6日 (金) 12時09分

「栄冠は君に輝く」全国高等学校野球選手権大会歌であるこの唄に、私はこれまで多くの感動をもらってきました!

各界の著名人歌手をはじめ、現役高校生合唱部の皆さんが歌うその姿をYouTubu視聴していると、その感動とともに心が洗われていくような、私はいつもそんな気持ちにさせられます。
そんな中に、先の第98回全国高校野球選手権栃木大会において、当時宇都宮短大付高校3年生の早川愛さんが、選手や大会関係者、観客を前にして、実に堂々とした態度でこの唄を独唱する動画がありました。この2分間少々の動画で彼女の独唱を視聴した時、そのあまりにも素晴らしいソプラノの歌声とともに、彼女の歌う前・そして歌った後のそのふるまいを観ていると、なぜかしら私は思わず胸の詰まる思いがしたのでした。
かねてから亡きお父さんと彼女自身の夢だったとも云われる、この唄を独唱した早川愛さんの映像で観る、そのふるまいは実に凛としていて、撫子のようにも感じる彼女から、まるで武士道のような精神のようなものさえ私は感じました。
そしてさらに、高校野球そのものが野球部だけで成り立ってるわけではない、色んな人達の力添えで運営・実施されている。彼女の歌声からは改めてそんなことを実感させられたような気がします。

そしてこの2021年の夏は全国高校女子硬式野球選手権大会においての決勝・神戸弘陵対高知中央の試合が、野球の聖地でもあるこの甲子園球場で初めて実施されました。
この試合で優勝投手となった高校3年生の島野愛友利さんは、彼女が中学生のころから私がファンとして愛おしく応援してきた選手でもありました。
そしてこの大会が実施されるようになるまでの高校野球関係者の方々のご尽力は、永年の甲子園のこれまでの歴史に、新たな一ページが加わった、私はそんな思いがしています。

「栄冠は君に輝く」全国の高校球児を励ましそして称える、この楽曲は実に素晴らしい!まさにその一語です。


投稿: 芳勝 | 2021年10月10日 (日) 18時16分

二人の息子達がそれぞれ東京、大阪と小学校時代に少年野球に入っていました。特に次男が大阪の少年野球をしていた頃の事がいつも懐かしく思い出されます。主人がコーチの補佐母親がお茶登当番と言って監督さんコーチの皆様にお茶を差し上げるのが、1,2カ月に一度有りまして親同士の親睦がとても楽しみでした。次男の時は大阪大会で公式の難波球場まで行きました。健康的で子どもの少年育成にはとても素晴らしい事だったと思っております。全国の御父兄の賜物が甲子園なんですね。

投稿: 細川 和代 | 2023年2月 7日 (火) 17時45分

『第105回全国高校野球大会』はコロナ禍を耐え抜き、水分補給時間を取り入れて従来通りの開催となりました。
高校野球メモリアムパークへは徒歩15分ほどのところに住んでいますが、大阪代表我が豊中市の履正社高校は2回戦で敗れました・・・
今回改めて発見したのは、あの格調高い「栄冠は君に輝く」を休憩時間に女性のソロで流していること、感動しました❣
「日本の歌百選を歌おう会」も7月と8月例会にはこの歌を、そして家ではこの二木アンサンブルと歌っております。

投稿: 尾谷光紀 | 2023年8月20日 (日) 12時20分

7月は最高気温30~35度、8月は32~38度の酷暑の連日で、10分間の水分補給時間に爽やかに歌っている女性は大森元貴(ミセスグリーンアップ)氏と分かりました。
過去にも2012年:平原綾香、2016年:夏川りみ各氏だったとのことですが記憶にありません。
「栄冠は君(あなた)に輝く」の絶妙な歌曲は、各地で女子野球チームの創設・活躍を男子同様応援されるべき歌だと思います。

投稿: 尾谷光紀 | 2023年8月21日 (月) 13時11分

 私は小、中、高と神奈川県川崎の学校で学びました。高校時代は、市内にある私立・市立・県立の高校による対抗戦が、プロ野球もよく行われた市営球場で開かれました。残念ながら3年間、母校の勝利を見ることはありませんでした。そう、「栄冠は輝かなかった」のです。
 その最大の原因は、法政二高という、とてつもない強豪校があったからです。メンバーは、後にプロ野球や大学野球で名を成した柴田、幕田、是久、五明などなどが中心でした。そんなこともあって、巨人に入団した柴田の活躍を嬉しく思っておりました…。


投稿: ジーン | 2023年12月27日 (水) 13時30分

(文中一部敬称略)
二木先生、初めまして。
私は愛知県は某市在住の昭和歌謡&高校野球大好きオジンのBlack swanと申します。
夏の甲子園から連想される曲といえばやっぱり大会歌の「栄冠は君に輝く」が一番にきますが、他にも忘れてはならない曲があります。
それは「君よ八月に熱くなれ」(1977、歌唱:高岡健二、作詞:阿久悠、作曲:中田喜直)です。
この曲は1977年7~9月に大阪の朝日放送テレビ(以下、「朝日放送」)をキー局にテレビ朝日・名古屋テレビ系で放送された高校野球を題材にしたドキュメンタリー番組「あゝ甲子園」のテーマ曲として作られた作品で、のちに朝日放送の高校野球中継の試合開始前とか、同局恒例の高校野球ハイライト番組「熱闘甲子園」(大阪府立淀川工科高校吹奏楽部による演奏)、各都道府県大会ハイライト番組「速報!甲子園への道」(P-SYSの松浦雅也によるシンセサイザー演奏)にも使用されました。
その「あゝ甲子園」では「栄冠は君に輝く」を取り上げた回もあり、番組企画者で長野・松本中学(現・松本深志高校)時代に甲子園のマウンドに立ったTBS出身の萩元晴彦(1998長野五輪閉会式を読みが同姓且つ親交のある萩本欽一と共に手掛けたことでも有名)をナビゲーターに作詞者・加賀の妻の道子(大介は放送の4年前に逝去)、当時萩本司会の「オールスター家族対抗歌合戦」(1972~86、フジテレビ)の審査員長としても人気のあった作曲者の古関、先述の高岡を迎えて甲子園球場のスタンドで収録を行い、番組中ではどこの高校かは忘れましたが女子合唱隊が「栄冠は君に輝く」を歌唱しておりました(ちなみにこの回の演出は、「てなもんや三度笠」(1962~68、当時はTBS・CBCテレビ系だった朝日放送)などを手掛けた朝日放送出身の澤田隆治が担当しました)。
「君よ八月に熱くなれ」は、メロディー的には「栄冠は君に輝く」と似ているものの、あからさまに「勝者への称賛」を描くことはなく、あまりそれを好まない阿久の精神も合間って「出場校は皆平等」というイメージで描かれている、すなわち開会式に臨む全出場校に対するエールのような感じと捉えることができます(同類の曲として、メンバーの岡村孝子が夏の甲子園開会式をイメージして作詞・作曲した、あみん(岡村、加藤晴子)の再結成シングル第1弾「ひまわり」(2007)があります)。
また、「君よ八月に熱くなれ」のB面曲「真赤な風」(同じく高岡の歌唱)は、大会全てが終わったあとの秋がそこまできている情景に敗れ去った球児たちへのエールが込められている曲であり、こちらは歌詞的には同じ阿久の作詞によるザ・バーズ「ふりむくな君は美しい」(1976、作曲:三木たかし、「全国高校サッカー選手権大会」(1972~、日本テレビ・よみうりテレビ・中京テレビなど民間放送43社共同制作)テーマ曲)、楽曲的には同じ中田作曲のボニー・ジャックスなど「ちいさい秋みつけた」(1962、作詞:サトウハチロー)に通じるものがあります。
こちらは朝日放送の決勝戦中継の閉会式のあと、実況アナ・植草貞夫が大会・球児たちへの惜別のメッセージをのべたあとに流れておりました。
春夏高校野球、阪神タイガース戦、アメフト甲子園ボウルなど幾多の名場面を生んできた阪神甲子園球場も今年2024年で開場100周年を迎えます。
今年はどんなドラマが繰り広げられるのか楽しみです。

投稿: Black swan | 2024年2月10日 (土) 13時14分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 男と女 | トップページ | 聞かせてよ愛の言葉を »