涙をふいて
(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo
あの日 夢をさがして |
《蛇足》 昭和57年(1982)8月5日、三好鉄生(みよし・てっせい)の2番目のシングルとして発売。同年、中外製薬のドリンク剤『新グロモント』のCMソングに起用されました。その影響もあってか、大ヒットとなりました。
この楽譜を見たとき、私は、どんな曲だったかすぐには思い出せませんでしたが、「涙をふいて……」の部分で記憶が甦りました。この頃、歌番組はほとんど見なかったので、おそらくこのサワリの部分がコマーシャルソングを通じて自然に記憶に入っていたのでしょう。
若い人たちは、サワリをサビというようですが、サビは本来、サワリとは意味が異なります。 しかし、今は、パソコンで音楽を作るDTMの世界でも、サワリの意味でサビを使うようになっていますから、あまり口うるさいことはいわないでおきます。
ヒットする曲は、概してサワリに、そこまでとは違うトーンの印象的なメロディが入っています。それが、この曲では「涙をふいて……」であり、『東京砂漠』では「あなたの傍で ああ 暮らせるならば……」でしょう。
楽譜でアドリブ演奏と指定されている17小節は、私が作りましたが、ミュージシャンではないので、平凡なメロディになってしまいました。しかし、平凡なほうがオリジナルのメロディをじゃましないので、かえってよかったかもしれません。
(二木紘三)
コメント
「涙をふいて」、懐かしいです。
コマーシャルでは、「涙をふいて〜抱きしめあえたら〜♪」の部分が、印象的に流されてました。
「ドリンクを飲んで、また、元気に活動しましょう。」の意味がこのフレーズに、込められていたように思います。
栄養ドリンクで心も身体も、リフレッシュって事だったのでしょう。
「疲れたお父さん、頑張ってね!!」って…。
歌の「サワリ」が、「サビ」のようなものだと、初めて知りました。
「サワリ」=「歌い初め」だと、思っていました。
投稿: みやこ路快速 | 2015年3月14日 (土) 13時09分