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2015年3月13日 (金)

涙をふいて

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:康 珍化、作曲:鈴木キサブロー、唄:三好鉄生

あの日 夢をさがして
オレたち愛を 捨てたふたりさ
二度と めぐり逢うとは
思わなかった この街角で

ぬれたまつ毛 ふきなよ
あれからつらい 暮らしをしたね
やせた お前の肩を
この手に抱けば すべてがわかる
涙をふいて 抱きしめ合えたら
あの日のお前に 戻れるはずさ
涙をふいて ほほえみ合えたら
遠い倖(しあわ)せ きっとふたりで

泣いて 涙涸れても
心に愛は 消せやしないさ
迷いつづけた人生
今日からお前 離しはしない
涙をふいて 抱きしめ合えたら
どこかで明日(あした)が 待ってるはずさ
涙をふいて 歩いて行けたら
遠い倖せ きっとふたりで

涙をふいて 抱きしめ合えたら
あの日のふたりに 戻れるはずさ
涙をふいて ほほえみ合えたら
遠い倖せ きっとふたりで

《蛇足》 昭和57年(1982)8月5日、三好鉄生(みよし・てっせい)の2番目のシングルとして発売。同年、中外製薬のドリンク剤『新グロモント』のCMソングに起用されました。その影響もあってか、大ヒットとなりました。

 この楽譜を見たとき、私は、どんな曲だったかすぐには思い出せませんでしたが、「涙をふいて……」の部分で記憶が甦りました。この頃、歌番組はほとんど見なかったので、おそらくこのサワリの部分がコマーシャルソングを通じて自然に記憶に入っていたのでしょう。

 若い人たちは、サワリをサビというようですが、サビは本来、サワリとは意味が異なります。 しかし、今は、パソコンで音楽を作るDTMの世界でも、サワリの意味でサビを使うようになっていますから、あまり口うるさいことはいわないでおきます。

 ヒットする曲は、概してサワリに、そこまでとは違うトーンの印象的なメロディが入っています。それが、この曲では「涙をふいて……」であり、『東京砂漠』では「あなたの傍で ああ 暮らせるならば……」でしょう。

 楽譜でアドリブ演奏と指定されている17小節は、私が作りましたが、ミュージシャンではないので、平凡なメロディになってしまいました。しかし、平凡なほうがオリジナルのメロディをじゃましないので、かえってよかったかもしれません。

(二木紘三)

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コメント

「涙をふいて」、懐かしいです。
コマーシャルでは、「涙をふいて〜抱きしめあえたら〜♪」の部分が、印象的に流されてました。
「ドリンクを飲んで、また、元気に活動しましょう。」の意味がこのフレーズに、込められていたように思います。
栄養ドリンクで心も身体も、リフレッシュって事だったのでしょう。
「疲れたお父さん、頑張ってね!!」って…。
歌の「サワリ」が、「サビ」のようなものだと、初めて知りました。
「サワリ」=「歌い初め」だと、思っていました。

投稿: みやこ路快速 | 2015年3月14日 (土) 13時09分

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