(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo
作詞・作曲:Bart Howard、唄:Kaye Ballard、
日本語詞:二木紘三
Fly Me To The Moon
Poets often use many words To say a simple thing. It takes thought and time and rhyme To make a poem sing. With music and words I've been playing, For you I have written a song, To be sure that you'll know what I'm saying. I'll translate as I go along.
Fly me to the moon, And let me play among the stars; Let me see what spring is like On Jupiter and Mars. In other words, hold my hand. In other words, darling, kiss me. Fill my heart with song, And let me sing forever more; You are all I long for all I worship and adore. In other words, please be true. In other words, I love you.
Fill my heart with song, And let me sing forever more; You are all I long for, All I worship and adore. In other words, please be true, In other words, I love you.
私を月まで連れてって
あなたへの思いを詩にしたの ことばがリズムにのるように 苦心して作ったわ 聴いているうちに きっとあなたはわかって くれると思うの
わたしを月まで連れてって 星々とたわむれたいのよ 宇宙の春をこの目で見たいの それってね わたしはあなたと 手をつなぎたいってことなの やさしいキスもいっぱいほしい
わたしの小さい胸は今 あなたへの愛ではじけそう わたしはずうっと歌い続ける あなたの心に届くよに 憧れ慕ったひとだもの わたしの愛に早く気づいて |
《蛇足》 1954年に、作詞家・作曲家のバート・ハワード(Bart Howard 1915~2004)によって作られました。
同年にニューヨークのクラブ"Blue Angel" で、フェリシア・サンダーズ(Felicia Sanders 1922年~) が歌ったのが初演。その年のうちに、ケイ・バラード(Kaye Ballard 1925~) の歌でレコード化されました。レーベルはデッカ。
オリジナルのタイトルは"In Other Words"(『言い換えると』)で、曲も4分の3拍子のワルツでした。しかし、曲の人気が高まるにつれて、この曲を、歌詞のなかで最も印象的なフレーズ"Fly me to the moon"と呼ぶ人が増えたため、タイトルもそう変えられました。
その後、多くの有名歌手がこの曲をカバーする過程で、4分の4拍子のジャズやボサノバに編曲されるようになりました。また、歌詞も歌手によって少しずつ違っています。
カバー曲のなかではフランク・シナトラ版が最も有名で、爆発的なヒットとなりました。
今では4分の4拍子で演奏・歌唱されるのが一般的ですが、上のmp3作成には、4分の3拍子の楽譜を使いました。
歌詞に描かれた控えめな求愛は、好感が持てますね。歌える日本語詞がないかと捜しましたが、見当たらなかったので、仮に私が作りました。いいのが見つかったら、差し替えます。
(二木紘三)
コメント
先生、この歌詞のままでいいです。まるで40年前の私のことを詩っているようです。曲は知っていましたがこんなにピッタリの詩に訳して下さって...。~ あなたへの愛ではじけそう 憧れ慕ったひとだもの ~ 思い出してしまいます。
投稿: junko | 2018年1月23日 (火) 19時44分
この歌はやっぱりシナトラのが好きです。Verse付きのはあまり聴くことはないです。珍しいですね。45年ほど前に1週間ほど泊まった外国の宿のラウンジで毎晩、年老いた歌手がピアノで歌っていたのを思い出します。
自分も歌いますが、格好良く歌いあげるのがむずかしいです。最後のフレーズ”In other words,I love you.”のところのloveとyouの間を舌打ちで間をもたせ、youを短めにして終わるようにしています。
因みに、二木先生の打ち間違いだと思うのですが、原詩のverse2行目のsingはきっとthingですよね。
投稿: ザジ | 2018年1月23日 (火) 21時07分
ザジ様
直しました。ありがとうございました。子音で終わる英単語を打っているとき、末尾にときどき母音をつけてしまいます。(^_^;)
(二木紘三)
投稿: 管理人 | 2018年1月23日 (火) 21時51分
Fly me to the moon!
久し振りに覗いてみましたら、懐かしい歌♪♪♪
私は1960年ころジュリー・ロンドンのテープで知りました。
今はドリス・デイのCDで聞いています。
カラオケなどで タドタドシイ危なげな発音で、英語,イタリア語などの外国語の唄は良く歌いますが、日本語に訳してなど考えたことは有りませんでした。
先生の訳詞、可愛くて素敵ですよ!
私も高齢ですが、少し年下の彼女に見せましたら
「わたし、若くはないけど私の気持ちを書いてくれたみたい!」
と、目を潤ませていました。
投稿: けいちゃん | 2018年3月27日 (火) 11時54分
二木先生の素晴らしい作詞の
「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」の曲に
酔いしれています。
このような素敵な詞に出会うと心が温かくなり
まわりの方々のしあわせをも感じます。
ほんとに 有難うございます。
投稿: けん | 2018年3月27日 (火) 16時10分
JAZZのスタンダードナンバーですね。オンザロックのバーボンが合いそうです。
バート・ハワードはピアニストとしても活躍しており、この曲の作曲当時は歌手のメイベル・マーサーの伴奏を勤めていたそうです。1962年に曲名を”In other words”から”Fly me to the moon”と変更された後、ジョー・ハーネルのバンドが出したレコードがヒットして一躍有名になりました。
Fly me to the moon (jazzinn5.com)
『私をスキーに連れてって』という映画がありましたが、まだアポロ計画の月着陸も達成していない時代に、月まで連れて行ってというのは突拍子もない表現ですね。それ位心が躍っているということでしょう。ですから、in other words……….と、言い換えているのですね
投稿: Yoshi | 2020年12月29日 (火) 16時34分