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2018年2月 3日 (土)

時代

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞・作曲・唄:中島みゆき

今はこんなに悲しくて
涙も枯れはてて
もう二度と笑顔には
なれそうもないけど

そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
まわるまわるよ 時代はまわる
喜び悲しみくり返し
今日は別れた恋人たちも
生まれかわってめぐり会うよ

旅を続ける人々は
いつか故郷に出会う日を
たとえ今夜は倒れても
きっと信じてドアを出る
たとえ今日は果てしもなく
冷たい雨が降っていても
めぐるめぐるよ 時代はめぐる
別れと出会いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれかわって歩き出すよ

まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出会いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれかわって歩き出すよ
今日は倒れた旅人たちも
生まれかわって歩き出すよ

《蛇足》 昭和50年(1975)10月12日、『第10回ポピュラーソングコンテストつま恋本選会』で発表され、グランプリ受賞。同年11月16日の『第6回世界歌謡祭』でもグランプリを受賞しました。両方とも、ヤマハ音楽振興会主催のイベントです。

 録音盤の発売は同年の12月21日で、キャニオン・レコードからEPレコードが発売されました。A面『時代』、B面「傷ついた翼』。中島みゆきの2枚目のシングルです。
 この2曲のシングルCDは、昭和63年
(1988)10月21日にポニーキャニオンから発売されました。

 「まわるまわるよ 時代はまわる」というヴァースとメロディが印象的で、今日に至るまで20万枚以上を売るヒットとなりました。
 恋人を失ったり、人生につまづいたりしても、めげずに生きていれば、また気力を取り戻すときが来るさ、と優しく励ましてくれる歌です。

(二木紘三)

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コメント

ふんわりとして優しい励ましですね。

投稿: Hurry | 2018年2月 3日 (土) 19時28分

 息子がまだ日本にいた頃、かれの部屋に中島みゆきのポスターが貼ってありました。そのときは<へえ〜>と思っただけでしたが、NHKのある番組の(タイトル名を忘れましたが)主題歌『地上の星』の歌詞が素晴らしく、それ以来中島みゆきの歌が気になりました。この「時代」の曲もさりながら歌詞が素晴らしいですね。TVで見たとき、彼女の作った歌と本人の雰囲気がかけ離れていたことにビックリしたことを思い出します。

投稿: konoha | 2018年2月 3日 (土) 20時22分

 とかくユーミンこと「松任谷由実」とライバル視・比較視される「中島みゆき」ですね。
 作詞力、作曲力は五分五分だと思いますが、歌唱力においては私見ですが、みゆき嬢に分があるかなぁ、と思っています。
 
 ユーミン嬢は東京八王子の呉服屋の娘さん、みゆき嬢は札幌の産婦人科医の娘さん。
 「片や外向性社交派、片や内向性孤独派」「片やゲレンデ派、片や〝かまくら〟派」と言ったところでしょうか。
 デビューはユーミン嬢が4年程早いですが、お歳はみゆき嬢が2つ上ですね。 『2大女性シンガー・ソング・ライター』と呼んでも過言ではないですね。
 中島みゆきの「時代」を初めて聴いた時に、唄い声が西田佐知子によく似ているなぁと私は思ったものです。アンニュイなところも‥‥。TVでお顔を見た時には少しギャップを感じたのも記憶しています。リリース時の売り上げ枚数はもっと上かと思いましたが、そうでもなかったのですね。ユーミンの「ルージュの伝言」「あの日にかえりたい」がヒットしている頃でしたからねぇ‥‥。 
 

投稿: かせい | 2018年2月 3日 (土) 22時25分

 続けての投稿で失礼します。かせいさまのコメントで、確かに西田佐知子の歌い方、また彼女たちは似通った雰囲気だと思いました。「コーヒールンバ」でコメントしましたが、クールなサラッとしたアンニュイ的な感じが似ているかもしれませんね。

投稿: konoha | 2018年2月 3日 (土) 22時43分

これを聞くと、日本から遠く離れた中東シリアの寒村で、たった一人で過ごした長い午後を思い出します。おんぼろラジカセから流れる彼女の歌声。

投稿: Bianca | 2018年2月 4日 (日) 10時25分

Biancaさんお元気でしたか。この歌は私達の年代になると
「いたわり」に聞こえます。

投稿: 海道 | 2018年2月 4日 (日) 15時46分

中島みゆきの歌は、このデビュー曲も含めて、ほとんどリアルタイムで聞いてきたものばかりです。面白い歌もあるとは思うのですが、わたしにはそんなに感情移入ができないものが多いのです。

その理由を考えてみたら、彼女がDJをやっていた深夜放送の影響だと思います。とにかく、語り口も内容も、ものすご~く下品なので驚くばかりだったという記憶があります。

あ~、そうか、この人は作る歌と自分のパーソナリティーのバランスをこうやってとっているんだな、とそのときに思いました。芸術家というものの深淵を見る思いで深夜放送を聞いていました。

投稿: 舟人 | 2018年2月 4日 (日) 18時31分

二木さん歌物語からたくさんのウタ(詩と唄)を教わり、その物語=蛇足に舌鼓を打っております。音楽苦手に加え、1980年以降に出た日本の歌と歌手に全く不明でしたから。しかしそんな私にすら”まわるまわる時代はまわ”ってきたのかも…。時に繊細で美しく、時に豪華で力強い独り”二木オーケストラ”を聴いた後、さあ一体どんな歌手がどんな表情でどんな風に歌っている?、それを知りたくてYouTubeを探ります。嗚呼、時代はめぐり便宜になり、この頃わたしもウォークイヴェントで歩きながらスマホで歌物語を読み聴き、ヴィデオを見たりいたします。

すると日本女性らしい細身で平ぺったい風貌のシンガー・ソングライターだと言う歌手が、楽器群バンドに囲まれ、その猛烈な喧しさに抗うようにスポットライトを浴びて自らの詩を唄っている。シンガーソングライターとは詩と曲を作り、そして歌う、つまり全て独りで手作りする人ですよね。ゆえに私はその綴りからもドゥー・イット・ヨワーセルフに近い物作りの丹誠を感じ、オールド・ブラック・ジョーや草競馬の、やはりシンガーソングライターのスティーブン・フォスター的なるイメージをはじめ一寸持ちました。

しかし、、、このプレゼンテーションはちょっと違うのではないか!ファンやポップ好みの聴衆を満喫させても、センスあるフレーズがかき消され、詩と本来の旋律との融合、と言うか膨らみがヒッチャカメッチャカやー、と音楽知らずの私は思ってしまう。さような塩梅に加える皆さん書き込み(もう一つの地上の星とともに)からと、実際の動画(数例を見ただけですが)から、現時点でこう納得しています。中島みゆきは、貧しく偏見に満ちた19世紀と完全に断絶するスーパー豊かになった日本の一つの’時代’の、稀なる’今’輝く星なんだと。

投稿: minatoya | 2018年2月 5日 (月) 04時07分

海道さんへ、半年ほど事情があって投稿を自粛していました。この歌は人が若くても老いていても、どんな苦境にあってもその時々に応援してくれる慰めと励ましの歌だと思います。彼女のお父さんはお医者だそうです。人を癒す傾向が遺伝と環境で彼女の身についているのかも知れませんね。

投稿: Bianca | 2018年2月 8日 (木) 20時33分

ヤマハポピュラーソングコンテストで、グランプリに輝いた歌手には、フルオーケストラをバックに歌唱ができるという特例が付く!だからどうしてもその夢を実現させたいという目的で、コンテストに出場していた、後のヒットシンガーソングライター八神純子は、それまでの第8回・9回大会と連続で優秀曲賞を取っており、自信もあり、次の第10回大会では、必ずグランプリを取るんだと、固く決意してこの大会に挑戦したが、その夢は実現できずに終わったため、ここで迷わず踏ん切りをつけた!と某テレビ番組で話していました。
この時グランプリに輝いた中島みゆきの歌を、私が初めて耳にしたのは、昭和51年頃、会社の昼休みにいつも入る喫茶店で、流れていたメロディが気に入ったので、何という曲ですか?とウェイトレスの方に訪ねた時、中島みゆきのデビュー曲で、アザミ嬢のララバイ♪という曲ですよ、と教えてもらい、その時に初めて中島みゆきの名を知りました。
この時代♪という歌を初めて聴いたのは、私が20代の頃でしたが、当初はこの歌に、そんなに魅力を感じる事はありませんでした。しかし60代の今現在聴いてみると、その歌詞にスケールの大きさを感じ、曲にも魅力を感じてしまう自分がいます。
中島みゆきの作品は、カバー曲も含めて、かれこれ40年にわたり、アルバムなどを通して聴いてきましたが、今、振り返ってみると、昭和52年頃から、わかれうた♪や悪女♪など、立て続けにヒットを連発していたとは言え、その当時は、まさか彼女が現在のこんな大物アーチストになるとは、想像すらできませんでした。しかし、時を経て、その才能を認められたNHKからプロジェクトX主題歌を依頼され、そして地上の星♪という名曲を作成し、この番組とともにさらに人気を博し、中島みゆきの名を全国に知らしめ、そして現在に至っている彼女の存在が、ファンを続けてきた私には、大変嬉しく思えます。

投稿: 芳勝 | 2018年2月 9日 (金) 01時42分

中島みゆきさんは名前は聞き覚えていますが歌と名前が一致して分かるほどではありませんでした。つまり私は音楽通ではなくほとんど知らないと言っても良いほどです。

先日妻が私にひそひそと話しかけました。
「ねぇねぇ、あなた知ってる?〇〇ちゃん最近音楽聞いてるのよ・・・」「へ~、そうなの、知らなかった」

息子については子供の時から普通の子供と同じような興味を示して欲しいと思っていたのですが、歌も歌わないし、漫画も読まない子でした。パソコンの画面から車窓の風景とかドラマ、ニュースなどをよく見ているのは知っていたのですが・・・音楽も聴いていたとは・・・、知らなかった。

そこで質問してみました。
「中島みゆきとかユーミン知ってる?」
「知ってるよ~、でも70~90年だからもう古いよ」
「ガーン!」衝撃でした。

「どんな曲しってるの?」
「色々あるよ、”時代”だとか・・・」
「ガーン!」またまた衝撃です。

そこで”時代”の歌詞を見てみました。
「ガーン!」またまた衝撃です。
こんな歌を聴いていたのか・・・
息子の心の一端が少しは分かったような気分です。

投稿: yoko | 2018年2月 9日 (金) 13時56分

私も良く歌いますが、難しいです。
父親を亡くして書いた曲と思いますが?

投稿: 浦賀 | 2018年12月 4日 (火) 23時03分

この曲は徳永英明さんの唄で聴いています、不思議な歌詞の展開がとても面白い曲です。カラオケで歌ってみようかと思いながら、声のキーが合わないようなので我慢しています。
そのうちきっと歌ってみたい好きな唄です。

投稿: Jurian Prabhujee | 2020年10月17日 (土) 06時49分

 『思えば遠くに来たもんだ』を聴いているうちに、なんだか無性に『時代』を聴きたくなりました。歳のせいでしょうか、メロディといい歌詞といい、柔らかく気持ちに沁み入り包み込んでくれます。いい歌ですね。

投稿: konoha | 2023年3月26日 (日) 14時55分

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