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2018年12月22日 (土)

たそがれの旅愁

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:西沢 爽、作曲:平井康三郎、唄:岡本敦郎

1 消ゆることなき 哀しみは
  旅路の果ての 入日雲
  ああ 馬の背に ゆられつつ
  たそがれ越えた あの山よ

2 谷間の宿に ほろほろと
  散ってた花の 名は知らず
  ああ 思い出の 君に似て
  仄(ほの)かに白く また淡く

3 木萱(きがや)の波よ せせらぎよ
  そぞろに寒き 夕風よ
  ああ 誰(たれ)ゆえに 旅をゆき
  せつなく偲ぶ ふるさとぞ

《蛇足》 昭和29年(1954)にNHKラジオ歌謡として放送されました。作曲は名曲『平城山(ならやま)』の平井康三郎。

 私はこの曲を知りませんでしたが、楽譜を見てきれいな曲だと思ったので、mp3にしてみました。
 歌いやすい美しいワルツで、歌詞も曲も抒情歌の要素を備えているのに、あまりヒットしませんでした。あえていえば、メロディが素直すぎて、多くの人の記憶ひっかかるような部分のないことが影響したのかもしれません。
 しかし、もっと歌われてもいい曲だと思います。

(二木紘三)

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コメント

初めて聴く歌のような気がします。

二木オーケストラ演奏による「たそがれの旅愁」を何度か聴きながら、旅情あふれる歌詞と上品で美しいメロディの、この素晴らしい歌を、どうして知らなかったのだろうかと自問しました。思い返せば、この歌が出た頃、私は高校生で、自分の進むべき道を目指して、学業で精一杯で、新しい歌謡曲に目を向ける余裕がなかったからであろうと、…。

ついでながら、作詞の西沢爽さんは、私の好きな「たそがれの夢」(田村しげる 作曲、伊藤久男 唄 S23)の作詞家でもあられるのですね。
また、イントロ演奏から、なぜか、「恋のアマリリス」(西條八十 作詞、服部良一 作曲、二葉あき子 唄 S24)を連想しました。

投稿: yasushi | 2018年12月23日 (日) 16時35分

「消ゆるゆことなき 悲しみは」の1節には記憶がありますが、その後は全く記憶がありません。今、聴いてみると何故か西部劇についてくるメロディの様な感じがします。男性的ですね。昭和29年ですと「馬の背に ゆられつつ・・」にも違和感が感じられます。西部劇にぴったりの様な感じです。どんな感じで作られたのか作曲家に尋ねてみたい曲です。

投稿: ハコベの花 | 2018年12月29日 (土) 20時38分

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