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2021年3月30日 (火)

カスマプゲ

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:鄭斗守、作曲:朴椿石、
日本語詞:申東運、唄:南珍/李成愛

1 海が二人を 引き離す
  とても愛しい 人なのに
  波止場を出て行く 無情の船は
  カスマップゲ カスマップゲ パラボヂ アナッスリ
  会いたさに会いたさに 泣けてくる

2 タンシン ゴア ナ サイエ チョ パダガ オプソッタミョン
  スラリン イビョルマヌン オプソッスル ゴスル
  ヘヂョムン プドゥエソ トナガヌン ヨルラクソヌル
  カスマップゲ カスマップゲ パラボヂ アナッスリ
  カルメギド ネマウムカッチ モンメオ ウンダ

3 ドラが鳴る鳴る 別れの船が
  愛しい人を 乗せて行く
  一緒に行きたい 私の心
  カスマップゲ カスマップゲ パラボヂ アナッスリ
  恋のつれなさに 泣けてくる


     가슴아프게 가사

1 당신과 나 사이에 저 바다가 없었다면
  쓰라린 이별만은 없었을 것을
  해 저문 부두에서 떠나가는 연락선을
  가슴 아프게 가슴 아프게 바라보지 않았으리
  갈매기도 내 마음 같이 목메어 운다

2 당신과 나 사이에 연락선이 없었다면
  날 두고 떠나지는 않았을 것을
  아득히 바다 멀리 떠나가는 연락선을
  가슴 아프게 가슴 아프게 바라보지 않았으리
  갈매기도 내 마음 같이 목메어 운다

《蛇足》 韓国演歌の名曲の1つ。オリジナルの発表は1967年。人気歌手・南珍が歌って大ヒット、本人による同名の主演映画も制作されました。

 昭和50年(1975)12月に、美川憲一がカバ(日本語詞:星野哲郎)を発売してから、日本でも知られるようになりましたが、大ヒットしたのは、翌年12月に発売された韓国の女性歌手・李成愛の日本語版でした。

 李成愛版の特徴は、2番を原詞で歌っていること。歌詞は原詞の1番と同じです。このため、日本語の演歌でありながら、ちょっと異国情緒を感じさせる歌となりました。
 李成愛版と同じ歌詞で、森進一など何人もの歌手がカバーしていますが、発音がむずかしいせいか、2番は省略されるケースが多いようです。

 1番と3番のサビの部分にも韓国語が入っていますが、これは「胸を痛めながら、眺めることはなかっただろうに」といった意味だそうです。

(二木紘三)

 

 

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コメント

 「カスマップゲ カスマップゲ パラボヂ アナッスリ」は「切なくて切なくて、眺めていられなかった」という意味だったのかと、はじめて知り、すっきりしました。

 歌詞は、港での愛しい人との別れを歌ったもので、シンプルでわかりやすい。港の別れは、汽車や電車、あるいは飛行機とも違った、ゆっくりとお互いが離れていく情緒あるもので、私にも経験があります。恋人ではなく親族の別れでしたが、胸に迫るものがありました。
また、この曲のメロディは、日本人の心の奥底にゆっくりと溶けこんできます。まるで古賀政男のメロディのように。朝鮮、韓国の文化と日本文化の近さをあらためて感じます。20代の時に聞いた歌ですから、深く記憶され、なぜか忘れられない。

投稿: 越村 南 | 2021年3月30日 (火) 08時15分

「カスマプゲ」いつの日にかきっとこの唄がアップされる日はくると、ひたすら祈りつずけていた私に、今日はようやくその日が訪れました!

20代のころ私は美川憲一歌唱を聴いてこの唄を初めて知りました。そして私が韓国歌謡に興味を持ったのもこの唄の切なげなメロディに魅せられたその瞬間からでした。
そしてこの唄が1967年・南珍(ナムジン)の持ち歌だったことを今まで私は知りませんでした。
早速、元歌・訳詞版・両曲を視聴してみましたが、その歌唱力は両曲ともに圧巻で、70年代に韓国を代表される歌手、羅勲児(ナフナ)と並び評されていることにも素直に頷けます。

1992年私は視察旅行で初めて韓国を訪れましたが、釜山の金海国際空港へ着き、飛行機のタラップへ出た瞬間、日本とは明らかに違う韓国独自の空気の匂いを感じたことを想い出します。
また、観光初日の夜ソウル市街にあるパブのカラオケステージで「カスマプゲ」を歌っている最中に、傍にいたまだ十代と思われるホステスが何を思ったのか突然泣きだした時には少し驚いたことも今懐かしく想い出します。
私は韓国語の発音には未だに馴染めませんので、この唄の2番を歌う時には、あえて星野哲郎が作詞した下記の歌詞で歌っています。

だれがひいたか 水平線の 波にかくれた国境

おさえつければ なおさらつのる

カスマプゲ カスマプゲ 辛いこのきもち

かもめにも かもめにもわからない

今日は久しぶりに昔購入した李成愛のカセットアルバムをじっくりと聴きましたが、改めて彼女の歌唱力を感じました。

「カスマプゲ」切なさ極まる究極のこのメロディが流れ出すだけで、この唄に表現されたその情景が私の脳裏には思い浮かんできて、私はいつも胸が熱くなってしまいます。

投稿: 芳勝 | 2021年3月30日 (火) 17時27分

 私は55歳から韓国語を公民館で習い、もう24年になりました。最初の1年間が一番熱心に勉強し、NHKのラジオ韓国語講座なども何年も聞きました。歌が好きなので韓国の演歌(「ポンチャック」や「トロット」)を日本で流行らせたいと日本語訳した曲もいくつもありました。この「カスマプゲ」はそれらの名曲のひとつで、「カスム」は「胸」、「アップゲ」は「痛く」です。続けて言うと「カスマプゲ」です。

 今の韓国政府は国民が昔から悲願の「祖国統一」を実現するために、一生懸命北朝鮮に寄り添おうとしていますが、北朝鮮からは警戒されて冷たくされています。北朝鮮はそれによって独裁体制が崩れたら独裁者の命が危なくなるからです。
 
 2番の歌詞は「貴方と私の間にあの海が無かったら辛い別れは無かっただろう 日暮れた埠頭で離れて行く連絡船を、 胸痛く胸痛く 眺めることはなかっただろう カモメも私の心のようにむせび泣いている」です。

 私は韓国人も中国人も、何人も友達がいますがみんないい人ばかりです。政府は嫌いでも人民は良い人がほとんどですから一概に嫌わないでくださいと言いたいです。

投稿: 吟二 | 2021年3月30日 (火) 21時29分

李成愛のテープを引っ張り出して久し振りに聞きました。裏は「イピョル(離別)」でした。確かに2番は原語です。古賀演歌の原点といわれるメロディーはゆっくりして優しく歌いやすい曲です。韓国語をかじろうと思った時に買ったものですが、基本母音だけでも8つもあり、おまけに語頭の変化など発音が難しくて投げ出しました。ただこの2曲だけは原語で覚え、一度だけソウルの料亭で歌いました。
BSでは相変わらず韓国ドラマが多いですが、イ・サンの「イ(李)」や「ノロン(老論)派」が分かるのがわずかな成果です。羅勲児もナフナなんですね。

投稿: しょうちゃん | 2021年4月 4日 (日) 10時00分

「カスマプゲ」この唄を彼女独自の魅力でヒットさせた李成愛がカバーしている曲の中に、私がYouTubeで今でも必ず視聴してしまう大好きな唄がもう一曲あります!

それは1935年・李欄影(イ・ナニョン)の持ち歌で「木浦の泪」という一曲です。

1:夕陽が静かに沈むころ 港の女が ほほ濡らす

 他人(ひと)には 云えない せつない運命(さだめ)

 船が遠くへ モッポエソルム

2:サゴンエ ペンノレ カムルコウリィミョ

 サマト パドキピ スミョトゥヌンデ

 プドゥエ セーアーシィ アロンチョジュン オチャラ

 イビジョレ ヌンムリニャ モッポエソルム
 
3:呼べど とどかぬ あの人に 最後の手紙を書きました

 心の痛みを いやしてくれる

 かもめ鳴いてる モッポヘソルム

そしてこの唄も「カスマプケ」と同様にやはり二番の歌詞は、上に記したハングル文字になっています。

この唄は「日本に出稼ぎに行かないと生活が成り立たないような厳しい時代を背景に男女の別れを歌ったもの」との記述がありました。

私が漠然と思うのは、昔の日本と韓国には多かれ少なかれ似かよった、現在我々が忘れかけている、そんな淋しい境遇があちこちにあったのでは・・・そんなことを想像しながら私はこの曲を聴いています。
そしてこれまでにはこの唄を多くの韓国の歌手たちがカバーしており、またその訳詞もそれぞれ様々です。また日本の歌手ではこの唄を田端義夫や菅原都々子もそれぞれ日本語版で歌っています。

「カスマプゲ」・「木浦の泪」これまで私が聴いてきた数ある韓国歌謡の中でも、私が最も大好きなこの二曲の流行歌には、特に私が幼い頃に抱いていた韓国の異国情緒が垣間見えるような気がします。もしかしたらそんなところが私が昔の韓国の唄を好きな理由の一つなのかも知れません。

投稿: 芳勝 | 2021年4月 4日 (日) 21時45分

「木浦のなみだ」は私も好きな曲です。1番・2番・3番の歌詞を原文に直訳してみます。ご自分で歌うときは日本語の詩に上手に直して歌って下さい。

1.船頭の歌声揺らめいて 三鶴島の波が深く染み入るよ 埠頭の新妻の まだらに濡れる裳裾… 別れの涙か木浦の悲しみ

2.三百(人ベンに百)淵の願安風は露積峰の下に(〈裏の意味は〉三百年の怨みの風は露積峰の下に)貴方の傷跡をハッキリと感じさせる 切ない気分 栄山江を抱いてあなたを懐かしく泣く心 木浦の涙

 深い夜 片割れ月は流れてゆくが なぜか傷跡が新しくうずく 戻らないあなたなら 心も届けることを… 港の結ぶ節操 木浦の愛 

以上ですが、歌われている日本語訳は、随分日本的に意訳しているなと思いますね。言い回しに彼我の差が表れていると思います。

投稿: 吟二 | 2021年4月 7日 (水) 23時17分

カスマプゲからは逸れますが、吟二さまの紹介された「木浦の泪」の歌詞を見て「エッ」と思いました。チョーヨンピルさんなどの歌で恨五百年とは知っていましたが、パクウネさんが恨みは千年経っても消えないと言われたときも驚き、この三百年もはじめてです。カスマプゲを聞いている限りは「ハン」という感じはないのですが。

投稿: しょうちゃん | 2021年4月 8日 (木) 10時02分

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