2021年5月 8日 (土)

白樺の小径

(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo


作詞:佐伯孝夫、作曲:佐々木俊一、唄:淡谷のり子

1 白樺の この径は
  想い出の さみし径
  雨にぬれ 風にゆれ
  白い花が 咲いていた
  あの人は あの人は
  わたしひとりを おいてった
  熱い吐息で やさし心で
  きっと迎えにくるから 待っててと

2 夢の間に 夢のよに
  春はゆき 夏もすぎ
  何ゆえに 何ゆえに
  こんな哀しい 秋が来た
  あの人は あの人は
  わたしひとりを おいてった
  忘られぬ あの言葉
  きっと迎えにくるから 待っててと

《蛇足》 昭和26年(1951)12月、ビクターのレーベルで発売。発売月は諸説ありますが、ここでは国立国会図書館の書誌情報によりました。

 松山千春の『恋』に、「男はいつも待たせるだけで/女はいつも待ちくたびれて/それでもいいとなぐさめていた/それでも恋は恋」というフレーズがありますが、そんな感じの歌詞ですな。
 『ソルヴェイグの歌』でも、ソルヴェイグは老いてもなお、若い日に出奔した放蕩者の恋人を待ち続けています。

 「きっと迎えに来るから」は男の本心だったが、すぐには迎えに来られない事情ができてしまったのか、あるいは『木綿のハンカチーフ』のチャラ男のように、都会で簡単に気が変わっただけなのか。
 できれば、この男は前者で、何年か経って約束通り迎えに来たと思いたい。

 とはいうものの、この歌から70年後の今日、何年も心変わりせずに待っている女性は、そんなにはいないような気がします。「都合のいい女扱いしないでね」とせせら笑われそう。

(二木紘三)

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